2022年の春、KEENから軽量モデルの登山靴が新発売されました
早速使用感を確認してきました。
登山靴の購入を検討されている方は是非ご覧ください。
この記事の結論
・ネクシスシリーズは軽さが魅力の登山靴
・「防水性モデル」と「防水なしで通気性重視のモデル」の2種類がある
・ネクシスエヴォミッドは初心者におすすめ
・ネクシスエヴォはスピードハイクにおすすめ
キーンの登山靴(ネクシスシリーズ)の特徴
今回はネクシスシリーズの
「ネクシスエヴォミッドウォータープルーフ」を試してみました
全体の外観
外観はKEENのロゴがカッコイイ見た目で登山靴らしさを感じる。
カラーは3色でメンズとウィメンズで展開が異なるので、気に入ったものを選ぶと良い
下の写真で青い部分はメッシュ素材で通気性に優れ、軽量ながらも安全性も考えた設計が見て取れる。
サイズ感
キーンの靴サイズは詳しくは公式サイトを見て頂きたいが、他社メーカーと変わらない。
参考までにヤマノの試した感覚を記載しておきます。
私の場合は普段履きの靴が25cm、登山用は25.5cmが適合します。
厚めの靴下を使用しているのでこのくらいが使い易い
参考:普段靴は25cmのヤマノのサイズ感
KEEN ネクシスエヴォミッドウォータープルーフ
JPN25.5(US7.5,UK6.5,EU40)
モンベル ツオロミーブーツ ワイド JPN25.5(US7.5)
ホカオネオネ クリフトンエッジ JP25(US7) 薄手靴下と併用
スポルティバ トランゴGTX UK7 EU40 他の靴とサイズ感が異なる
スポルティバ TX4 UK7 1/2,USA 8 1/2,EUR 41
スポルティバ アカシャ UK7 1/2,USA 8 1/2,EUR 41
ノースフェイス ヴェルトs6k EU40
ワークマン アクティブハイク JPN25.5
岩にぶつけても耐えるつま先のプロテクション
ネクシスミッドは軽量モデルであることを強調しつつもつま先のような怪我をしやすい場所には、プロテクションが使われている。
多少ぶつけたくらいでは痛くないので安全性も考えられた靴であることが分かった。
一方で岩場をガンガン登るような用途で設計はされていないと思われるので、過信は禁物。
重さ(395g 片足25.5cm)
重さは片足395gとミッドカットの靴にしてはかなり軽いことがうかがえた。
そうはいっても登山靴の重さのイメージがない方もいると思うので、他社のミッドカットの靴と比較してみた。
モンベルのタイオガブーツであれば、「521g 片足24cm」
ハイカットであるスポルティバのトランゴであれば「670g 片足25.5cm」である。
これらと比較しても軽量さが際立っていることがわかる。
軽さにこだわるなら同じキーンのネクシスシリーズでも
ローカットの方が優れているよ
かかとの安定感
内部にはかかとの形にフィットするようにパッドが内臓されている。
この部分が足を入れたときにフィット感を高めてくれる。
加えて足を入れるときに大きく開くので、登山靴に慣れていない初心者でも戸惑わずに履けるだろう。
靴底のソールパターン
靴底のソールパターンはU字で全方向に対して滑り止め効果があるという。
実際に歩いてみると確かに滑りにくさを感じた。
これはキーンの靴に限った話ではないが、ソールは滑りにくいほど摩耗が早い。
削れていくスピードは速いかもしれないが、個人的には長く持つけど滑りやすい靴よりも、
すぐに削れるが滑りにくい靴の方が良い。
安全性が低い靴は大きな怪我や滑落事故に繋がりかねないからだ。
まだ使用歴が浅いので、
摩耗の速さ自体は実際に正確な検証はできていません。
実際に検証済の方がいたら情報提供お願いします。
ネクシスエヴォミッドウォータープルーフの気になる点
ウォータプルーフと防水性を強調しているが、絶対濡れない靴ではない
これは製品が悪いということではなく、誤解されやすいのではないかという思い、気になる点として挙げた。
ネクシスミッドは防水モデルであることが記載してあり、その名の通り、多少の濡れた道を歩いても水が浸入することはほとんどないだろう。
靴のサイドは良く水をはじく。
メッシュ素材も使い始めは撥水性があり、ある程度は弾いてくれる
ただ靴の上側はメッシュ素材で構成されており、深さのある川に入ればさすがに濡れる。
朝露の多い登山道を歩けば濡れることもある。そういった意味で完全防水ではないので勘違いしないようにしたい。
とはいえ靴の上部まで防水素材で覆えば、蒸れやすい靴になり快適性が著しく下がるため、使用者のことを考えた設計になっていると感じた。
使い始めは特に水に強く、よほどのことでは水は侵入しないだろう
アッパー部分は柔らかく、岩場を含む登山には向かない
ネクシスミッドは柔らかく柔軟性を活かした軽やかなハイキングや登山に合わせた靴である。
柔らかさが魅力なので、岩場歩きが多い上級者では低山用として活躍の場が減ってしまうかもしれない。
登山靴は用途に合わせて選ぶのが大事。
春秋の低い山からハイキング、富士登山くらいなら
ネクシスミッドは使い易い。
ネクシスエヴォミッドウォータープルーフの使用して良かった点
軽さ重視にはローカット一択という常識を覆す軽量さ
私はこれまで初心者はローカットを使うな。
ミッドカットかハイカットを買い、慣れたら2足目に買うべしという極論を言うことが多かった。
軽い方が快適だけど、保護が少ないのが心配だった
ミッドカットでつま先の保護がありながら軽いキーンのネクシスミッドは革新的!!
>>関連記事:【どこまで使える!?】おすすめのローカット登山靴
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この持論には昨今のローカット人気で軽量な靴を使いたい初心者の不満も少なからずあったと思う。
キーンのネクシスミッドはミッドカットでありながら、ローカットに迫るほどの軽量さで軽々と歩くことができる。
思い登山靴に慣れていない初心者でも抵抗感なく扱えるので、多くの方に進めやすい製品であると感じた。
使い始めから足馴染みが良かった
登山靴はモデルによっては履き始めは足に馴染まず、何回か登山で使っているうちにフィット感を感じるようになる。
私の場合は、ローカット靴はともかく、ミッドカット、ハイカットの靴は
はなじむまで時間がかかることが多かった。
ところがキーンのネクシスミッドは、柔らかさがありながら、かかとのホールド感もある。
最初からフィットする使い心地の良い靴だった。
登山靴を買って慣らしが少なく済むのは初心者にとって嬉しい点だと感じた。
キーンのネクシスシリーズの一覧
今回紹介したキーンのネクシスシリーズは、軽さが魅力のシリーズとなっている。
初めての登山靴としてお探しの方は、本記事内で紹介したネクシスエヴォミッドがおすすめ。
ある程度登山に慣れており、さらなる軽量化を図る方であれば、ローカットのネクシススピードを選んでも面白いだろう。
個人的には防水性のあるネクシスエヴォミッドウォータープルーフか、
ネクシスエヴォウォータープルーフがおすすめ
トレラン用では通気性の方が重要なので、ネクシススピードの方が良いだろう
ネクシスエヴォミッドウォータープルーフ
サイズ :(メンズ)25cm~30cm
(ウィメンズ)22.5cm~26cm
カラー展開:(メンズ)ブラック&ライトグリーン、ブラック&レッド、ブラック&ブルー
:(ウィメンズ)ホワイト&ライトブルー、ブラック&ライトブルー、オリーブ
防水性:あり
利用場面:日帰り登山、ハイキング
ソール:全方向対応型アウトソールパターン
ネクシスエヴォウォータープルーフ
サイズ :(メンズ) 25~30cm
(ウィメンズ)22.5~26cm
カラー展開:(メンズ) ブラック&オリーブ、ブラック&イエロー
(ウィメンズ)ライトブルー&ライトグリーン、ピンク、グレー&パープル
ソール:全方向対応型アウトソールパターン
ネクシススピードミッド
サイズ :(メンズ) 25~30cm
カラー展開:ブラック&ライトブルー、オリーブ&ピンク
防水性:なし
利用場面:ハイキング
ネクシススピード
サイズ :(メンズ) 25~30cm
(ウィメンズ)22.5~26cm
カラー展開:(メンズ) ブラック&ホワイト、ライトブルー&ホワイト、
オリーブ、グレー&ライトグリーン
(ウィメンズ)ブラック&ライトブルー、オリーブ&ピンク
防水性:なし
利用場面:日帰り登山、ハイキング
まとめ
キーンの登山靴は、登山を知らない方でも馴染みがある人が多いでしょう。
カジュアル履きの靴をすでにお使いなら、サイズ感にも違和感が出にくい。
初めての登山靴として検討中の方は、防水性と軽さを持つネクシスミッドをぜひ候補に入れてみて欲しい。
もし合わないなと感じた方は他の登山靴と合わせて比較してみよう
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