【実体験】寝袋浸水に凍える夜 失敗から学ぶ雨登山のテント・ツェルト泊の注意点

【実体験】寝袋浸水に凍える夜 失敗から学ぶ雨のテント・ツェルト泊の注意点

2020年7月、大雨の中、ツェルト泊に挑戦し、見事寝袋が浸水して車に避難する事態となりました。ツェルトではありますが、テント泊と共通することも多いので、両者とも役立つ反省をまとめてました。

この記事でわかること
・雨ツェルト泊で失敗するとどうなるかわかる
・雨のテント泊/ツェルト泊で何を気をつけるべきかがわかる

・予期せぬテント泊・ツェルト泊に備えて知っておこう

テント・ツェルト泊をわざわざ雨のときにしたいという人はいないと思います。ですが、予期せぬ雨のテント・ツェルト泊をすることになる事態があってもおかしくありません。

私自身、夏期に4泊5日の縦走を計画しており、途中に雨となった場合に自身が対応できるようにするために、今回雨ツェルト泊に挑みました。

ツェルトを使用しているのは、私が縦走時使用することが多いからです。

場所は八ヶ岳の白駒池キャンプ指定地、ここなら徒歩15分ほどで駐車場まで避難が可能です。キャンプ場とも迷いましたが、予約がとれたので、訪れました。

・雨のツェルト泊 私が行った対策

その日の天気の予報は、日中は小雨が続き、夜間はそのまま小雨が続く予報と、巨大な雨雲が流れてくる2パターンがありました。

夜間天気の予報
・てんきとくらす(小雨)
・scw(小雨)
・windy(大雨)

ツェルト設営時は、街中で歩いたら全員が傘をさす程度の雨が降っていました。

雨天時の対策としては、知識として以下は知っていましたし、これまで小雨のテント泊なら経験してきましたが、理想と現実の違いを大雨ツェルト泊を通して学びました。
・登山のテント泊 雨対策はどうする?(設営・食事・撤収時)

・行動時の対策

雨テントのとき、何が重要かと聞かれたら、濡れてはいけないものをぬらさないことだと思います。

この濡れてはいけないものの中には、寝袋、着替え、モバイルバッテリーなど電子機器があります。

濡らさないための対策として、防水スタッフバッグにすべて詰め、その上でエスケープヴィヴィ(シュラフカバーのようなもの)に入れてザックに入れていました。

防水スタッフバッグついては、過去に屋久島の宮之浦岳縦走時にザックカバーのみで防水していたところ、着替えまで濡れ寒さに震えた経験から使うようになりました。

愚者は経験に学び、賢者は歴史から学ぶという言葉がありますが、私は確実に経験からしか学べない人間です。

懸命な皆さんは、私の失敗から同じ失敗を犯さないように対策をしてくださいね。

防水スタッフバッグについては、以下の記事にまとめています。

・知らないと痛い目を見る!? 防水スタッフバッグの有用性

また、樹林帯という登山道であり、道も広く、落雷の危険性も低かったことから、レインウェアと共に、登山用の軽量傘も合わせて使用していました。

登山用の傘の詳細はこちら
おすすめの登山用傘 ULハイキングにも(快適性と注意点)

・設営時の対策

設営は速やかに、その間の荷物を濡らさないことが鉄則です。

ここでミスとして、荷物を濡らさないように傘を置いていたのが、風が出てきて飛ばされたり、手間取りました。

防水スタッフバッグの中に設営時に必要なものを紛れ込ませてしまっていたので、取り出し時に少し荷物が濡れました。

設営時に使うものは、必ずまとめておきましょう。

他に3点、設営時に気をつけるポイントがあります。当然今回も気を付けました。、気を付けたつもりでした。

設営時のPOINT

・地面がぬかるんでペグが効きにくい場所を避ける
・グランドシートがテントより大きくてはみ出す場合は、折りたたむ
・水溜まりになるような場所を避けて設営場所を選ぶ

ペグについては、効きにくい場所は、木に結ぶなど別の方法をとりました。グランドシートは、私は別に持っているプロモンテのVL26Tのグランドシートを使っています。はみ出る部分が多いので、はみ出す部分は折り畳みました。

場所選びについては、白駒池キャンプ指定地(青苔荘テント場)では500円でコンパネ上に設営できるのですが、テントではツェルトであること、ツェルトは4済の固定が弱いと風雨で倒れないか心配だったので、土の上を選びました。

訪れた週は梅雨の影響で雨が続いていたので、水溜まりになっている個所もありましたが、選んだ場所は水がなかったので、水はけの良い場所と判断しました。

また、頭上は木々があり、多少は雨を防ぐ効果もあるように見えました。積雪期は、木の直下は雪の落下が怖いですが、夏期でありますし、雷を考えて木から多少は離れていたので良いと考えました。

この「水溜まりになるような場所を避けて設営場所を選ぶ」ということで大きな判断ミスをしました。今回の失敗はこれが大きな要因です。

また、今回は大雨の懸念があったので、事前にツェルト天頂部は、シームコートでコーティングしました。シームコートは縫い目から水の侵入を避けるために塗る接着剤のようなものです。

それでもツェルトの防水性が信用できないので、合わせてタープも併用しました。320gの軽量モデルです。

さらにこれに加えて登山用傘をツェルト内の頭の部分で開いておけば、居住空間の拡張と雨漏りへの対応ができると考えました。

そもそものツェルト設営の工夫は以下をご覧ください。テント泊であればこれは気にしないでください。
サイドリフターの自作や設営方法について、ツェルト泊のコツを考察してみた

・寝袋浸水の結末

ここまで十分な対策をしてきたつもりでした。ですが実際には寝袋が濡れ、駐車場の車へと非難する事態になりました。原因はなんだったのでしょうか。

・事件は夜18時より始まった

夕食を食べ終え、雨が強くなり始めました。雨音が気になるので、耳栓をしましたが、それでも気になりました。それでもうとうとしつつ寝たり起きたりを繰り替えしていました。

寝袋はエスケープヴィヴィというシュラフカバーのようなものに入れて、防水していました。

エスケープヴィヴィについて詳細はこちら
SOLエスケープヴィヴィ(PRO・ライト・ノーマル)の汎用性が凄い!3種類の性能を比較しました。

この時点で雨音はすごいものの内部に濡れはなく、タープの実力を実感していました。

その後、19時を過ぎると、雷が鳴り始め、雨は次第に勢いを増していきました。
雷については、避難をするか迷いましたが、雷の後、音が来るまでに10秒以上あったので、距離が近づいてこないは待機を判断しました。
→後から調べると、前の落雷位置から、3Km程度であれば、安全とは言い切れなかったので、この判断は適切でなかったかもしれません。

また、日中に雷に打たれた形跡の木が付近にないことも確認しています。雷が良く落ちる場所には再現性があるためです。

・雷については、以下にまとめています。
登山の雷対策(テント泊~行動中)と危険な理由

後からtenki.jpを見てみると、18時以降、8mm~20mmの雨が降り続いたことがわかりました。

tenki.jpより

20時を超えて激しい雨が続いても、天頂部からの浸水はありませんでした。ツェルトのベンチレーションからわずかに吹き込みがありますが、傘でガードできていました。

この時点でマットの上以外の水量が増えてきました。外の様子が見たくても、寝袋を濡らさずに外に出ることが難しかったので、諦めました。

諦めて寝ていると、ふいに頭が水に濡れて飛び起きます。すでにサーマレストのソルライトという厚めのマットでも防ぎきれない水量がツェルト内に流れ込んできていました。

浸水時の写真は余裕がなくて撮れなかったので、ツェルト設営時の撮影で示します。

ツェルトは、下部分が空いているので、特に下からの浸水に弱いのです。とはいえ、外に出てみてみたらテントでも時間差があるだけで同じ結果だったと思います。

・落ち着いて対処することの難しさ

ここで失敗したこととして、慌ててテントを飛び出したら、登山靴を履いてもがっつり濡れてしまい。寝袋&エスケープヴィヴィはマットから滑り落ちて水没していました。

おそらく冷静に対処できていれば、ちょっと濡れたくらいで済んだと思います。
慌てて飛び出したので、ヘッドライトもありませんでした。

うとうとして暗闇+寝起き気味+足元は水、上からは猛烈な雨に襲われて、すっかり動転していました。

冷静な対処とは、経験がなければ難しいということがわかりました。とにかく、既にツェルト泊を続行するのは危険なので、駐車場へ避難して車中泊をしました。

白駒池周辺は看板がしっかりしているので、夜間でも迷わず駐車場にたどり着けました。

上半身はtシャツ+ダウン+レインウェアでしたが、下は着替えのズボンを忘れてしまっていた上にレインウェアが濡れすぎてしまっていたので、寒さで震えました。駐車場は樹林帯であるテント場よりも寒かったです。

結果的にエマージェンシーシートにくるまることで何とか眠れました。購入から5年、出番がなかったのですが、あってよかったと思いました。私がもっていたのは安物のエマージェンシーシートなので、ガサガサ音はかなり大きかったです。おまけに一度広げると同じ大きさに収納できないので、再利用は難しいです。

もしこれから買うなら、再利用可能なSOLのヒートエマージェンシーシートも検討していです。

・翌日の現場検証

雨は23時頃に止みました。翌日朝に現場に向かうと、水はだいぶ掃けていました。やはり水はけは良いようです。連続してかなりの雨が降ったので、耐えられなかったのでしょう。

雨が懸念される場合は、必ず高台(今回の場合はウッドデッキ)に設営を行うことが重要と学びました。水はけが良いように見えても、大量の雨が降った時に水が溜まる位置はNGです。この点を私は甘く見すぎていたようです。

また、タープの設営時に水がツェルト側に流れてこないように向きを決めるべきでした。ただこれをしていても浸水が数時間遅れただけだったと思いますので、一番の原因は、設営位置を誤ったことです。

翌朝水がだいぶ引いた後でもツェルト内はかなりの水が残っていました。

そして、浸水時に慌てずに対応することは、次があるなら今回以上に対応できる自信がつきました。こういう場合はこのように行動するといったイメージを事前に持っておくだけでも大きいと思います。

・まとめ

雨のツェルト・テント泊で起こること

何を注意すべきか再度まとめてみました。今回特に重要性を感じたのが、設営場所の選定の重要性です。

もしものためにエマージェンシーシートや着替えを持っていたのは良かったと思います。今回何が足りないかわかったので、長期縦走中の雨にも対応できるように、しっかり準備したいと思います。

特に今はコロナウイルスの対策で予約なしで山小屋利用ができないことも出てきますので、準備の重要性が増していると言えます。

行動時の対策

・行動時、着替えや寝袋は防水ドライザックで守ること
・設営時に使うものは1つにまとめておく
・事前にシームコードなどで防水性を高めておく

設営時の対策
・大雨が降っても水が溜まらない場所を選定する
 (適切な場所がない場合、撤退も検討する)
・ペグが効きにくい場所は避ける
・グランドシートがテント・ツェルトからはみ出ないようにする
・タープを併用する場合は、水が逃げる場所が適切か確認する
・ツェルトまたは、ベンチレーションが大きいタイプのテントは、傘を中で広げておく

雨の中での対応
・ヘッドライト(ヘッドランプ)を見失いやすいので、常につけておく
・雨がうるさくて寝にくいので、耳栓を使う
・雷が近くでなる場合は、小屋に避難する
・雨漏りがある場合は、傘を広げたり、タオルを顔にかけておく。眠れないため
・着替えや電子機器は防水スタッフバッグに入れて防水する。
ミスがあっても焦らない

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