ハードシェルは雪山登山をする上で非常に重要な役割を持つウェアです。どんなものを選べばよいか気になると思います。
ハードシェルって雪山登山に必要なの?
絶対必要だ!
雪山で悪天候となったらレインウェアだと性能不足だよ。
やっぱそうだよね。
どんなものがいいんだろう?
面白いものとして、
最近では-40度まで対応できるような高性能な商品も出ています。
>>最新素材のエアロゲル使用のオリオン:エンデバージャケット
(-40度まで対応のハードシェル)
価格、重さ、性能のバランスで評価した際に価格が安いのに性能は高めであるためです。
>>ファイントラックのハードシェルの選び方
理由や他の製品を見てみたい方や、そもそもハードシェルってどんなもの?と言う方は記事詳細もご覧ください。
ちなみに価格だけで選ぶならミレーのティフォンウォームジャケットです。
透湿性能が50000と飛びぬけており、ストレッチ性が高いからです。
耐久性の低さとベンチレーションがないので、機能が充実しているとは言えませんが、安く使用感も良いので、特に売れている人気のモデルです。
売り切れ続出なので、在庫があるか、ボタンよりご確認ください。
>>ミレーのハードシェルの選び方
▼この記事の動画版もあるので、もし良かったら流し聞きでどうぞ!▼
完全初心者向けの内容としています。
Youtubeの方では登山道具の選び方に役立つ情報をまとめていますので、
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調べたいハードシェルがある方はこちら
アークテリクス / ホグロフス / ファイントラック
ミレ/ パタゴニア →トレオレットジャッケット
マムート / コロンビア / ノースフェイス
ブラックダイヤモンド / マウンテンハードウェア
ハードシェルとソフトシェル・レインウェアの違いって何?
そもそもハードシェルって何なんでしょう?そういった疑問をある人も少なくないはずです。
ハードシェルは雪山で使うアイゼンやピッケルにひっかけても裂けにくい耐久性の高いウェアです。
なので、ソフトシェルとの違いは、耐久性が高いことといって良いでしょう。
加えてレインウェアのような防水性・透湿性を持っているので、レインウェアと比べても高性能だと言えるでしょう。
一方でストレッチ性はソフトシェル・レインウェアの方が高いので、そういった違いを意識した選び方をお伝えします。
ハードシェルの役割は、風雪を防ぎ、滑落リスクを下げること
ハードシェルはレインウェアの防水性、防風性、耐久性を強化した雪山向けのウェアです。雪道を滑落した際に停止しやすい生地が使われています。
また、ヘルメットを被ったまま着ることができるものが多く、
温度調節がしやすいベンチレーションを備えたものも多いです。
雪山を滑り落ちたことがありますが、本当に止まらないです。捕まる場所がない斜面で滑落したら生死に左右します。
ピッケルやつかまるものがなければ停止できず、崖から落ちる危険性があります。
ですので必ず揃えておきたい道具です。滑りにくい素材のハードシェルとピッケル、どちらも必要です。
命を守る装備なので、いいものを選びたいね
一度購入すれば雪山登山はもちろん、スノーボードやスキーなどのウィンタースポーツやバックカントリー、冬キャンプなど、様々な場面で使えるので、良いものを選んだ方が良いです。
中途半端なものを選ぶと買いなおすことになってかえって高くつきます。
予算を抑えたいなら、フリースなどの中間着を安いものにしてハードシェルは良いものを選んだ方が良いです。中間着は重さを気にしなければ、そこまで性能差を感じないためです。
ハードシェルでも顔だけは防御しきれないので、雪山での防寒はバラクラバも持っておくと良いです。
ハードシェルをより安いもので代用できないか検証しました
皆さんが気になっているもっと安いハードシェルはないか?
他のもので代用できないかという点についてお答えします。
私自身も元々スノーボードのウェアで代用できないかを調べていましたが、
スノボウェア、スキーウェアは透湿性が低く、
汗をかくと想像以上に体力が奪われるので、難しいようです。
雪山で汗をかくと体温が奪われて危険なんですね
実際にスキーウェアで軽い登山をしてみましたが、体温調節が難しすぎました
スキーやボードウェアではベンチレーションがないものがほとんどですし、透湿性が低いので、一度汗をかいたら蒸れますし、汗冷えも怖いです。
冬は寒いというイメージが大きいですが、坂を登り続ける持久運動では、思った以上に暑さを感じるものです。
なので、美ヶ原高原などの平地をスノーシューで軽く散歩するくらいであれば、
スノボウェアやスキーウェアで代用できます。
もっと安いものがないかという点については、
ワークマンプラスなどで格安で代わりになるものがないかと探してみましたが、ありませんでした。
流石にハードシェルは様々な技術が使われているので、登山に耐えられる性能のものはないようです。
そのため、ハードシェルについては、登山メーカーでないと難しいようです。
注意しないといけないのは、
商品名に「ハードシェル」と書いてあっても実態はレインウェア程度の性能しか持たないものがありますので、
初心者は間違えないようにしましょう。
「ハードシェル」って名前が入っていても雪山登山に使えるわけではないんですね。わかりにくいです。
定義上は生地が硬くて丈夫ならハードシェルになりますが、
撥水機能が低かったり、防風性が低いものはこのページを見ている方に向いていないと思います。
実際にワークマンにもハードシェルと名が付く商品が存在しますが、
登山に耐えられる撥水性や防風性はなく、釣り用として展開されています。
「おすすめのハードシェル」では、雪山登山、バックカントリーに使えるハードシェルを紹介します。
ハードシェルは高価な買い物なので、少しでもお得に買いたい人はamazonギフト券にチャージしておくことをおすすめします。
チャージ時に最大2.5%のポイント還元があるので、デメリットもなくお得です。
購入してから10年が有効期限なので、期限切れとなることもないでしょう。
おすすめのハードシェル(エントリー向け・全期間向け)
今回紹介するのは、
雪山デビュー向けの残雪期向け
本格雪山に挑戦する厳冬期向けのハードシェルの2点です。
買いなおすのが抵抗ある値段が多いと思いますので、できれば厳冬期用の性能が高いものを買って長期間使い続けたいです。
私はスキーやスノーボードもしますが、ハードシェルを買ってから、ウィンタースポーツでも登山用ウェアを使うようになりました。
厳冬期(12月~3月の高山)に行くことはないという方は、残雪期向けのものでも大丈夫です。
厳冬期は絶対いかないという方以外は、全期間向けがおすすめです
今は登る気がないけど、そういえば元々は雪山に登るつもりもなかったなあ
登山道具選びのよくある失敗は、中途半端なものを選んで後から結局買いなおすということです。
ちなみに利用頻度が少ない人は、レンタルの方が経済的です。宅配で受け取りできるので、覗いてみてください。
全期間向け:厳冬期も活躍できるハードシェル
画像 | 商品名 | メーカー | おすすめ度 | 防水性 | 蒸れにくさ | ベンチレーション | 耐久性 | 耐天候性 | 重さ | ストレッチ性 | 街着に向くか | 価格 | 目的 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
ティフォンウォームジャケット | ミレー | 価格重視おすすめ1位 | ◎耐水圧20,000mm | ◎透湿性能50,000g/㎡/24h | なし | 〇 | 〇 | 520g | ◎ | 〇 | ◎ | 登山・クライミング |
|
エバーブレスアクロジャケット | ファイントラック | 総合おすすめ1位 | ◎ | ◎ | あり | ◎ | ◎ | 535g | ◎ | × | 〇 | 登山・クライミング |
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アルファSVジャケット | アークテリクス | 性能おすすめ1位 | ◎ | ◎ | あり | ◎ | ◎ | 485g | × | ◎ | × | 登山・クライミング |
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ベータSLハイブリットジャケット | アークテリクス | 夏との兼用におすすめ | 〇 | ◎ | あり | 〇 | 〇 | 254g | △ | ◎ | 〇 | 登山・クライミング |
|
エバーブレスグライドジャケット | ファイントラック | バックカントリー向け | ◎ | ◎ | あり | ◎ | ◎ | 555g | ◎ | × | 〇 | 登山・バックカントリー |
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TBジャケット | ティートンブロス | 保温性が魅力 | ◎ | ◎ | あり | ◎ | ◎ | 535g | ◎ | × | 〇 | 登山・バックカントリー |
|
スピッツジャケット | ホグロフス | 高性能・軽量 | ◎ | ◎ | あり | ◎ | ◎ | 475g | × | × | △ | 登山・クライミング |
性能重視ならホグロフスのスピッツジャケットやアークテリクスのアルファSVが候補にあがりますが、気になるのは価格の高さ。
コスパを考えるなら、ミレーのティフォンウォームがベスト。
雪山で悪天候にも耐えることを考えるなら、ファイントラックのエバーブレスアクロが優秀です。
重さやデザインを重視したいなら、普段使いと併用しやすいアークテリクスのベータSLハイブリットジャケット
バックカントリーやスキー・スノボで使いたいならファイントラックのエバーブレスグラインドジャケットです。
ミレー:ティフォンウォームジャケット
- 性能が高いのに価格が控えめで初心者向け
ティフォンウォームは高性能なのにお求め易い価格なので、耐久性はやや低いものの、初めてのハードシェルとして特におすすめです。
- 透湿性がとても高く、蒸れにくい
ベンチレーション専用のファスナーがないので、換気性能は高くはありませんが、透湿性50,000gという蒸れにくい性能があるので十分。
- ファッション性にも優れ、タウンユースもしやすい
ミレーのジャケットはシンプルなカラーを始め、合わせやすいアースカラーの展開がされているので、山でも街でも活躍の場所が多い。
そこまで雪山には行かないといった人でもおすすめできる。
八ヶ岳気温0度前後の強風の中で、中間着に薄手のフリースで問題なく使用できました。
ゴアテックスをはるかに超える着心地の良さ。耐水圧では流石にゴアテックスにはかないませんが、20,000㎜あれば必要十分。
冬山登山を想定しての購入。機能的には申し分ないし、街中でも着てもいいこれは色が主張し過ぎず、普段着とのコーデでも違和感ない。
ファイントラック エバーブレスアクロジャケット
- 他メーカーよりも優れたパーティ連携のしやすさ
エバーブレスアクロには、フードの音抜き穴がある。
実際に使わなければ重要さに気付かない地味な要素ですが、フードありでも周囲の声が通るのは安全性にも快適性にも貢献してくれる。 - デザイン性は低いが性能が高く、山専用として完璧
ファイントラックは登山の機能性に特化したジャケットです。
特に初心者が長く使えるジャケットを選ぶなら最もおすすめできます。 - 大型のベンチレーションで体温調節がしやすい
脇下ベンチレーションで行動中も脱ぎ着をせずに体温調節ができ、汗をかかないように登山が楽しめる。
音抜き用の穴は、明らかに音が聞こえやすく効果が実感できました。雪山講習や雪崩の危険など変化に気付ける能力が信頼できました。
街着では使いやすいとは言えないが、せかっくの山なので派手なカラーを楽しみたかったので不満はない。国産企業なので安心できる
同社の中間着と合わせて使っているが、雪山登山で困ったことがない。性能を考えると割りやすいに思える。
人気商品でコスパが高く優秀です。品切れが続く時期もありましたが、今は比較的見つかりやすいので、在庫をチェックしてみましょう。
ファイントラック史上、雪山最強のアウターシェルをうたう魅力的なジャケットです。
>>【ファイントラック】雪山登山で使えるおすすめハードシェル
アークテリクス:アルファARジャケット
- 価格も性能もずば抜けている
アルファARジャケットは総合的な雪山に対応する最強ジャケット(
アイスクライミングまで対応はアルファSVジャケット) - シンプルなデザインで山でも街でもコーデしやすい
アークテリクスはハイブランドのイメージもあり、おしゃれでファッション性にも優れているので、とても使いやすいです。
アルファシリーズは特に着丈が長く、タウンユースも雪を舞い上げるウィンタースポーツとの相性もバッチリ。 - 初心者はここまでの高品質を山で活かしにくいので、街着として兼用する人に得におすすめ。
アークテリクスは上級者を目指す方、または街着としても使いまわしたい人でないともったいないと考えます。そんな通におすすめな一着です。
とにかくカッコイイ!周りの山仲間からもセンスがいいと褒められました。本物志向の人におすすめです。
細かなところになるほどと思わすところがあるが、生地が硬目、柔軟性はほぼなく収納はしにくい。でも持っているだけで気分が最高になります。
とても丈夫で厳しい雪山でも、とても安心して使えます。防寒もしっかりしていて、いつもよりも軽装で行動できました。
アークテリクスは超高性能でSVシリーズは悪天候にも対応できるので、アイスクライミングをする方を中心に高い人気があります。
難点は価格の高さ1点です。
一般登山では性能を持て余すことも多いので、ファイントラックのエバーブレスアクロジャケットやホグロフスのスピッツジャケットの方が多くの人におすすめと考えています。
アークテリクス:Beta SL Jacket デザインもおすすめのハードシェル
Arc’teryx Beta SL Jacket 参考価格:¥69,300 (税込) 345g
・軽さを追求する人におすすめ
・ベンチレーションがなく、収納は少ないので、快適性は少し落ちます
ベータSLハイブリットが最新モデル
ゼータSLが旧モデル(更に古いモデルはベータSL)となっています。
ベータSLハイブリットは少し値段は上がりますが、ゼータSLになかったベンチレーションが追加され、通気性が向上しています。値段が気にならなければこちらがおすすめです。
先に紹介したSPITZ JACKETの475gと比較しても345gとかなり軽いことがわかります。軽量かつデザインも合わせやすいことから人気のモデルです。
ハンドウォーマーポケット
内ポケットx1
旧モデル(Zeta)は価格が5000円ほど安いものの、ベンチレーションがなく、温度調整の難易度が高いので、最新モデルのベータSLハイブリットがおすすめです。
ベンチレーションなしは、初心者は絶対避けた方が良いです。温度調節の脱ぎ着が非常にめんどうです。
さらに詳しく比較した結果を見たい方はこちら
難点として悪天候まで対応できる性能はありません。
強風や悪天候下でも登山をする可能性があるなら、ワンランク上のアルファSVジャケットがおすすめです。
冬山の道具選びは命に関わるので、妥協せずに選びたいです
ただアークテリクスは価格が高いので、個人的にはホグロフスのスピッツジャケットが好きです。もちろんデザイン性を重視する人はこちらを選んでくださいね。
finetrack(ファイントラック) :エバーブレスグライドジャケット
finetrack(ファイントラック) エバーブレスグライドジャケット 参考価格:49,680(税込) 555g
脇腹ベンチレーションがあり、耐久性・透湿性も高いモデルです。
脇腹ベンチレーションは、脇下ベンチレーションより開閉がしやすくて便利です。
重さが555gとかなり重い部類ではありますが、ベンチレーションの使い易さは、ここまで紹介したホグロフスやアークテリクスのモデルよりも上です。
また、ストレッチ性が他製品に比べて優れているので、夏期のレインウェアで行動中に可動域が狭いと感じることがあるなら、おすすめです。
快適性と使用感を重視するならこちらがベストな選択となります。バックカントリーをする人向けの性能なので、登山向けには後述するエバーブレスアクロジャケットがおすすめです。
ハンドウォーマーポケット
内ポケットx1
腕ポケット
胸ポケットx1
(ノースフェイス) THE NORTH FACE: OBSESSION RTG JACKET
(ノースフェイス) THE NORTH FACE OBSESSION RTG JACKET 640g
防寒、防風性において、他製品の追随を許さないほどの高性能です。
ストレッチ性が低いことと、重さがあることがネックですが、
寒がりの方におすすめです。
収納も多いので困ることはなさそうです。
胸ポケットx2
内ポケットx2
腕ポケット
裾ポケットx1
(ティートンブロス)Teton Bros. :TB Jacket
Teton Bros. TB Jacket 610g
重さはあるものの、耐久性や防水性防風性とストレッチ性のバランスが良いモデルです。
ホグロフス:スピッツジャケット(HAGLOFS:SPITZ JACKET)
一番におすすめしたいのは、ホグロフスのハードシェルです。
(ホグロフス)HAGLOFS SPITZ JACKET 参考価格: 89,650円(税込 )475g
元々ISPO(世界最大級のスポーツ用品展示会)でOUTDOOR AWARDを受賞したモデルで、2007年に廃止されたのですが、あまりの人気に2016年に復刻されたものです。
2007年 SPRITZ →ROC SPRITZ→2016SPRITZと代わっていますので、最新はSPRITZ、一世代前がROC SPRITZとなっています。
値段の差は数千円くらいなので、迷ったら最新のSPRITZが良いと思います。
特徴については以下の通り
・軽量で防水性に優れた3レイヤー
・ベンチレーションあり
・両サイドにポケットあり。内ポケットもあり。
・ヘルメットの上から着用可能
・ハードシェルにしては価格が安い
・顔が接する部分の肌さわりが良い
・アイスクライミングにも使える(裾が短めでハーネスを邪魔しない)
・アクセスが簡単な2つの大きな胸ポケット
・肩回り、袖部分、背面とヒップ回りの耐久性が高い
・ 左肩の小さなポケットはリフト券やロープウェイ乗車券入れ にも使えます。
胸ポケットx2
内ポケットx1
腕ポケット
難点は、丈が短めのため、バックカントリーには不向きであることと、腕の裾部分が若干長いということです。腕の裾部分が長いので、雪山以外ではちょっと邪魔です。でも雪山ではグローブと合わせて雪の侵入を防ぎやすいで雪山登山に特化されたウェアと言えます。
172センチ、60kgくらいの平均的な成人男性であれば、日本サイズMで良いでしょう。
ゆき丈:94.5cm 身幅:57.5cm 着丈:76cm
(ホグロフス)HAGLOFS ROC SPITZ JACKET
(ホグロフス)HAGLOFS ROC SPITZ JACKET 参考価格: 69,800円(税込)
私自身はこちらのジャケットを使っていて、スキーやボードでも併用しています。基本的にSPRITZジャケットと同様です。
デメリットとしてファスナーの硬さがあります。
ここまでハードにしなくていいのにと思いつつも開け閉めにわずかに抵抗を感じる程度なので、私は気にしていません。
SPITZ JACKETとほとんど同性能なので、もっと詳しい内容が知りたい方は以下もご覧ください。
残雪期向け:冬の低山でも安心のハードシェル
マムート: ゴアテックス オールウェザージャケット
マムート ゴアテックス オールウェザージャケット 445g
止水ファスナー付きのベンチレーションに加え、ヘルメット対応のフードもついたモデル。
マムート:マイクロレイヤー ジャケット
ベンチレーションはついていませんが、ファスナーは止水仕様で雨に強いです。難点は重さがあることですが、ハードシェルはいずれにしても重いのである程度の妥協は必要となります。
耐水圧10,000mm、透湿10,000g/m2/24h
と購入時点(2019年春)での数値上は、そう優れたものでも無いハードシェル。2.5Lなのに同じシーズンに出た3Lハードシェルのマサオライトに重量も負けている、やや不遇な製品です。ただ、こちらの製品にはマサオライトには無い袖のベルクロやファスナーのフラップがあるので、同じ作りなら重量も同じになると思います。この2点は防水性能にも関わる重要な部分で、きちんとあるこの製品は数値以上に雨の侵入を防いでくれます。
ナイロンは30Dなので、真夏の雨具代わりにしたいのであればもっと細いナイロン製を勧めます。春や秋向け、下がシッカリすれば冬でもいけます。
ややネガティブな事を書きましたが、肌面はマムートオリジナルを謳うドライタッチ処理がされており、汗で蒸れてもやや快適ではあります。
また加水分解しにくい処理もされているようです。(素人が見ても分かりませんが)
前述の袖のベルクロやファスナーのフラップも含めて質実剛健なジャケットでしょう。最近は軽さと高透湿が重視されていますが、あえて時代に逆行したいぶし銀とも言えるジャケットです。
amazonレビューより
ノースフェイス:オールマウンテンジャケット
ノースフェイス オールマウンテンジャケット 490g
防水透湿性が高く快適なジャケットです。デザインもシンプルでカッコイイので、名前の通り、あらゆる天気で活躍できるジャケットです。
さすがノースフェイスですね。素材・デザイン・カッティング等値段以上の価値を感じます。
ゴアテックスのシェルはアーク等10万円以上するものでも、ガサガサバリバリするものが多い中、しなやかで若干のストレッチ感があります。
当方、サイズMで身長172cm・胸囲98cmで、中にノースのサンダージャケットや中厚のフリースを着てちょうど位でした。
ジャケットのサイズ感に体重を書いても参考にならないと思うので。
amazonレビューより
細かい性能やおすすめな理由。ダメなところは以下記事をご覧ください。
ミレー: K ゴアテックス プロ ジャケット
高い防水性と防風性を持ったジャケット。ヘルメットにも対応
ブラックダイヤモンド: ストームラインストレッチ
フードはヘルメット対応です。ベンチレーション機能や止水フロントジッパーもあるので、機能性も優れています。
パタゴニアのハードシェルまとめ
トレオレットジャケットを始めとするパタゴニアのハードシェルについてまとめてみました。
パタゴニア: トリオレットジャケット
ハードシェルパンツも合わせて選ぼう
ハードシェルジャケットを決めたら、パンツも合わせて決めておきましょう。
メーカーを揃えなくても大丈夫です。
ハードシェルの洗濯方法
レインウェアとハードシェルを洗濯して、撥水性が回復するか検証してみました。
洗濯方法が気になる方はこちらをご覧ください。
初めての雪山でおすすめの山
お住まいの地域によっても異なりますが、初めての雪山は以下の山がおすすめです。
・八ヶ岳(北横岳) :ロープウェイでアクセスできるので、山行時間が短い
・八ヶ岳(硫黄岳) :危険箇所が少なく人も多いので安心
・長野 美ヶ原高原 :高原散歩なので、雪になれるのにおすすめ
・長野 入笠山 :山小屋もあり、スキー場から出発できる
・群馬 谷川岳 :ロープウェイでアクセスでき、ツアー客も多い
・滋賀 綿向山 :樹氷で有名で冬に登る人が多い
まだ雪山装備が揃っていない人は以下も参考にしてみてください。
登山の雪山装備をそろえるのにどのくらいお金がかかる?実際にそろえてみた
雪山に登るならこちらもご覧ください