【体験談】登山ブログが伝える「遭難しかけた濃霧悪天候下の判断の誤り」

本記事は私が今でも後悔している登山時の判断ミスについてまとめています。

「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」という言葉があります。

私は愚かで失敗してからしか気づけませんが、賢明なあなたなら、この記事から同じ失敗を避けることに役立てて頂けると思い、ここにまとめました。

登山の安全対策向上のためにぜひ活用ください。

私が縦走登山を始めたころ、百名山への興味もあり、日本で富士山の次に標高の高い、北岳を含む北岳・間ノ岳の縦走をしたときの話です。

この記事を書いた人

登山歴7年。夏の長期縦走から-10度以下の厳冬期テント泊まで、季節を問わず山を駆けまわっています。

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悪天候は遭難リスクを高める

まず始めに雨や防風・雷など、悪天候であれな遭難リスクが高く、危険であるということは誰でも想像ができると思います。

そして初心者であれば悪天候で積極的に登山をしようとは思いませんが、縦走を始めたり、高い山に登り始めた少し慣れたくらいの登山者は軽挙な判断で登山を決行しがちな傾向があります。

予期しない悪天候で夏でも低体温症となった北海道のトムラウシ山の大量遭難事故も悪天候が1つの要因でした。

では、何故悪天候で登山をしてしまうのでしょうか?

過去の遭難事故と対策は以下をご覧ください。

私が失敗した判断の誤り

私が失敗した登山では、北岳・間ノ岳の縦走をしたときの話です。

当時縦走登山を始めたばかりで、本格的に登山に興味を持ってすぐでした。

何より当時2人の登山仲間と登山をしていたため、相談して決定したことですが、最終的に決めたのは私です。

私の判断で友人を危険にさらしてしまったことを深く後悔しています。

主な原因は3つです。

POINT

・直前の山変更で、十分な情報収集ができていなかった
・ずさんな計画でその場で朝出発の予定から夜出発に変更した
・照度の高いヘッドライトを持っていなかった
・防寒対策が足りていなかった

直前の山変更で、十分な情報収集ができていなかった

2人の登山仲間と紅葉時期の北岳・間ノ岳の縦走に出掛けており、もともとが立山縦走予定で直前に悪天候が予想されるため、比較的天気が良い北岳・間ノ岳に目的地を変更していました。

一日目に北岳を通過し、北岳山荘に止まり、2日目に間ノ岳に登ってピストンルートで下山するという計画でした。

直前の変更で十分な情報収集ができておらず、地形情報が頭に入っていないかつ稜線歩きで強風が多いことも知りませんでした。

ずさんな計画でその場で朝出発の予定から夜出発に変更した

1日目は晴れはないものの、雨が降ることもなく、山小屋まで危険はありませんでした。

山小屋では九州地方から遠征に来ていて天候が悪くてもどうしても行きたくて来たという方が多く、夜には間ノ岳に向かうという方が多かったのです。

山小屋内で情報収集をすると、悪天候が予想されるので、間ノ岳は諦めて下山する選択肢もあったのですが、ここまできたから間ノ岳も登っておきたいという誘惑もあり、他の登山者が多い夜間出発に切り替えてしまいました。

遭難事例を見るとわかるのですが、当日人の話で山行計画を変更したことで遭難する事例は少なくありません。

その場の感情で決めてはいけなかったのです。

もしあなたがピークハント(山頂を踏むこと)が好きなら、撤退判断の冷静さが必要です。悪天候下の事故は経験豊富な方ほど発生しやすいためです。

照度の高いヘッドライトを持っていなかった

通常の山では300ルーメンもあれば、夜間でも道が見えないことはありません。

ですが当時小雨と暴風に加え、濃霧に覆われていて数メートル先しか見えず、滑落を避けるために非常に遅いスペースで進みました。

途中で引き返すべきではとも感じましたが、前は他登山者が歩いているので比較的明るく、山小屋に戻る道は本当の闇で、濃霧の中安全に戻れる自信がありませんでした。

それであれば他登山者の光が見える前に進んだ方が遭難のリスクは低く感じたからです。

悪天候でも使えるヘッドライトはきちんと選び、防水性も高いものを使うべきです。

防寒対策が足りていなかった

レインウェアがあれば雨は防ぐことができます。

ですが防風が生み出す寒さはとても防げるものではありませんでした。

9月でしたが、足を止めると震えるほどの寒さに襲われます。悪天候だとこうやって遭難するんだなあと実感して現実感がなかったのを覚えています。

当時私はダウンジャケットは持っていますが、濡れに強いフリースジャケットや化繊ジャケットを携行していませんでした。

これ以来、登山では必ずフリースジャケットを使うようになりました。ダウンジャケットを使うこともありますが、必ずフリースジャケットも持ち歩いています。

一歩間違えれば、低体温症によって正常な思考ができなくなります。

私の場合、間ノ岳に到着したときに日が出て明るくなりました。

飛ばられるような防風が吹いていましたが、明るくなったことで滑落の危険性はなくなったため、なんとか下山することができました。

登山の遭難事故は毎年絶えない

登山は危険を伴うスポーツです。毎年数多くの遭難事故が発生しています。

常に最悪の状況を想定して準備することが大切です。私はいろいろな失敗をしてこれまで登山をしてきました。

あなたの登山が安全なものになるように反面教師にしていただけたらと思います。

過去の遭難事故から未来の遭難事故を防ぐための分析と対策は以下記事で行っていますので、ぜひご覧ください。

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