厳冬期の雪山登山で使えるおすすめテント[外張り&内張りの活用]

冬のテント泊は一度始めると戻れないほどの魅力が詰まっています。

冬もテント泊したいなあと考えているあなたなら、間違いなくハマるはずです。

あすか
あすか

氷点下のテント泊ってどんな世界なんだろう

けんた
けんた

白銀の世界でのテント泊、考えるだけでわくわくするね!

この記事を書いた人

登山歴7年。夏の長期縦走から-10度以下の厳冬期テント泊まで、季節を問わず山を駆けまわっています。

ヤマノをフォローする

冬のテント泊の魅力

雪山のテント泊は非日常の世界です。始めは怖いかもしれませんが、一度試すと寒いからこそ楽しむ暖かいごはんや雪の景色の綺麗さに驚きます。

私が雪山で驚いたのは何でも凍ることです。

チョコレートは噛み砕けないほどに凍り付き、ハイチュウはパキリと割れます。

ゼリーは凍りかけがシャーベットのようで美味しいです。

時にザックや靴、衣服が凍ったり、立ち寄った山小屋ではトイレで消臭剤が凍っていたり、、笑ってしまうような状況に出会えます。

皆さんも雪山でテント泊をしてみませんか?

私自身の雪山テント泊での失敗

私自身、雪山テント泊ではいくつも失敗をしてきました。

バーナーを雪山で使えるモデルに変えてなかった

雪山でのバーナーは夏用とは違うことを知らず、テントの前室に穴が空きました。

バーナーの火力調節が機能せず、ドロップダウンという現象を起こしてしまったからです。

冬山のバーナーの詳細については、以下をご覧ください。

ペグの回収に苦戦

雪山でのテント泊では夜なら早朝にはかなり冷え込みます。

夜はみぞれ混じりの天気で地面が柔らかくても、翌日は氷結してまるでペグが抜けなかったりします。

ペグの考えについては以下をご覧ください。

整地不十分で寝心地低下

水分を含まない雪質の場合、整地が難しいです。

パーティーメンバーで肩を組んでならしたり、スコップを使って地面を平らにします。

凍ったテントがかさばり、ザックに入らない

凍ったテントはかさが増すので、上手く収納袋に入らないときがあります。

そんなときのために、エスケープヴィヴィをザックに広げておき、そのまま入れるようにすると、他の荷物を濡らさずに済みます。

宿泊時にはシュラフカバーにもなるので無駄もありません。

エスケープヴィヴィの耐久性は微妙ですが、コスパは良く、使い古しはグランドシートに転用もできます。

冬に使える山岳テントってどんなの?

気をつけることは4点です。

POINT

・インナーがメッシュなど極端に通気性が高いものは避ける
・積雪でも機能を失わないベンチレーションがあること
・結露が増えるので、ダブルウォールテントが良い
・悪天候に強い丈夫さがあること

良くある勘違い

テント自体に保温性があるという思い込み。

テント自体に保温性はありません。なので、テントさえ冬用ならマットや寝袋は夏用で良いという考えは間違っています。

冬用のものを持つようにしましょう。

外張りは雪にも雨にも強いという誤解


外張りは雨に弱いです。

雪には強いですが、防水性は弱いので、気温が高く、雨が予想されるなら3シーズン用のフライの方が良いです。

シングルウォールテントで雪山テント泊はできないという誤解

シングルウォールテントでは全くテント泊ができないわけではないです。

ただ初心者向けではないだけです。

設営の早さや軽さが重要となるバックカントリーやコースでは、シングルウォールテントやシェルターが活用されることもあります。

といっても耐天候性は低いので、はじめての雪山テント泊用のテントとしておすすめできるものではありません。

安全度の高い山小屋近くや樹林帯での使用なら、設営が早い分、ダブルウォールテントより凍傷リスクも低いため、スピード重視でシングルウォールテントを選ぶのはアリです。

おすすめの雪山テント

雪山のテントはまず通気性の確保が最も重要です。

テント選びでミスって寒さで死ぬことよりも、酸欠で死ぬ危険の方が大きいです。

冬用の外張りは通気性に優れているので、こちらを選びましょう。

あすか
あすか

酸欠なんて気にしたこともなかったよ

ヤマノ
ヤマノ

通気性は見落としやすいので、ベンチレーションが雪でふさがりにくくないかチェック

手持ちの山岳テントに外張り・内張りがないかチェック

雪山用テントを買う前に、既に持っているテントで冬用の外張りが用意されていないかチェック。

持っているテントを外張りと組み合わせて使用できるなら、それが一番安く済みます。

山岳用テントの冬用外張り一覧

カミナドーム2:スノーフライ

カミナドームのスノーフライは、保温性と防風性を高めるT字型スカートで厳冬期の高山に対応するために作られたフライシートです。

スノーフライに共通の雨への耐性がないこともホームページで注意喚起されています。

価格はやや高いですが、内張りも組み合わせて使うと極寒の状況でも暖かく感じられます。

冬用の内張り:ウインターライナー

ウインターライナーと呼ばれる内張りを使うと+3度。

ウインターライナーEXPは+10度という保温力を持ちます。

エアライズ2用外張

エアライズ用の外張りです。

友人が使っていますが、-10度以下でも暑いほどの保温力を感じているとのことです。

寝袋の性能にもよりますが、確かな保温性能があるのだと思います。

通気性を重視した外張りなので、酸欠リスクも低く、耐風性を高める外張りです。

エアライズ2用の外張りは610gでフライシートよりも重いので、夏用の感覚との違いは意識しておきたいですね。

エスパースマキシムナノ

エスパースマキシムナノには冬用の外張りはありませんが、保温性向上のスーパー内張があります。

テント自体が冬期対応の作りなので、内張りと組み合わせれば厳冬期でも居心地の良い空間となりそうです。

↓外張りがなかった方は冬用のテントを検討してみましょう。

厳冬期雪山テント泊で使う想定のテントを比較

雪山テント泊用のテントとして評価の高いテントをピックアップしました。

メーカー名 商品名 特徴 価格 重さ(g) ガイライン、ペグ、袋込 収納サイズ 設営サイズ 入り口 広さ タイプ 外張り
ファイントラック カミナドーム2 耐久性が高い 68,200 1310 1460 本体8×17×27cm 間口212×奥行130×高さ105cm 長辺側 2人用 ダブルウォール あり
モンベル ステラリッジテント2 安く軽い 32,120 1230 1430 本体30×14.5φcm 間口210×奥行130×高さ105cm 短辺側 2人用 ダブルウォール あり
アライテント エアライズ2 バランスがとれている 48,400 1550 1770 本体30×15φcm 間口130×奥行210×高さ105cm 短辺側 2人用 ダブルウォール あり
MSR アクセス2 台形型で風を受け流し、雪に強い 93,500 1640 1860 本体46×15cm 不明 長辺側 両側 2人用 ダブルウォール あり
オクトス アルパインテント2 少し重いが安く、冬使用に特化している 26,950 1799 1971 本体 30cm×14cm 奥行120cm×幅205cm×高さ100cm 長辺側 2人用 ダブルウォール あり
ニーモ クナイ2P 高耐久で大きなベンチレーション 64,900 1710 不明 不明 奥行128cm×幅208cm×高さ112cm 短辺側 2人用 ダブルウォール あり
ヘリテイジ エスパースマキシムナノ 軽量で高耐久。吹き流し式の入り口 53,240 1250 1380 不明 間口210×奥行き110×高さ115cm 長辺側 1~2人用 ダブルウォール あり
プロモンテ VL26T 背の高い人におすすめ 53,900 1385 1590 不明 間口225×奥行120×高さ100cm 長辺側 2人用より広め ダブルウォール あり

値段が安いのはモンベルのステラリッジ2で、3万円ちょっとです。

しかもガイラインやペグ込でも1.5kg以下なので、迷ったら選んで良いモデルです。

難点としては人気すぎてよく被るので、被るのが嫌な人は他モデルを検討してみましょう。

性能の高さで人気なのはMSRのアクセス2です。こちらは耐風性能が非常に高く、悪天候でも耐えられます。

ファイントラック:カミナドーム2

耐久性が重視される雪山テントで最もおすすめなのは、ファイントラックのカミナドームです。

グランドシート不要とメーカーが公表していて、それでいて比較的軽いのも魅力です。

設営の仕方はファイントラック社の動画がわかりやすいです。

モンベル: ステラリッジテント2

ステラリッジ2の立て方は公式動画がわかりやすいです。

mont-bell モンベル ステラリッジテント2 本体 WT #1122649 ※レインフライは別売り

アライテント:エアライズ2

汎用性の高いテントとして人気なのは、アライテントのエアライズ2です。

こちらもモンベルのステラリッジと負けず劣らず人気なモデルです。

MSR:アクセス2

強靭なポールが高い耐天候性を持つのが特徴。

難点は高い耐久性の実現のため、価格も高価格となっていること

安全のための投資と割りきれる人向けです。

MSRのテントの設営方法はこちらをご覧ください。

オクトス アルパインテント2

前室は広い。少し重いが価格は安いので、

ニーモ:クナイ2P

日本でも人気が出始めているニーモのダブルウォールテントです。

ニーモのテントは近年よく見ますが、このタイプは上級者向けのため、まだそれほど広がっていません。

ただ近年急速に人気が高まってきています。

その理由は、耐久性や重量は申し分なく、また、独特の形をしているため、前室がとても広く、より快適なテント泊を楽しむことができることです。

耐風性も高く、冬季の悪天候にも耐えられるモデルです。

ヘリテイジ エスパースマキシムナノ

軽量で高耐久です。

その上外張りがなくても、出入口が吹き流し式冬季仕様なので、ファスナーの凍結を恐れる必要がありません。

夏季向けの虫除けネットは取り外し可能で、オールシーズン最適な形で利用できることが魅力です。

プロモンテ:vl26t

プロモンテのvl26tは通常の2人用テントをさらに広くしたモデルです。

雪山テント泊では夏のテント泊に比べて大きく荷物が増え、テント外に置くと凍りつくので、テントの広さは快適性の向上におおいに役立ちます。

冬は結露も増えるので、広いと壁に接して不快感を感じることもありません。

厳冬期テント泊のザックを検討するなら以下も見てみましょう。

テント泊全般はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました