モンベル ストームクルーザー ジャケットは登山用レインウェアとしては激安!

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登山歴7年。夏の長期縦走から-10度以下の厳冬期テント泊まで、季節を問わず山を駆けまわっています。

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モンベル ストームクルーザー ジャケットはこんなレインウェア

モンベルには現在7種類、作業用のものを含めれば15種類もあるレインウェアの中で、ストームクルーザーは主軸であり、看板商品です。

その歴史は長く、1982年に初代ストームクルーザーが発売されました。

発売当時では珍しい、防水透湿性素材のゴアテックスや、日本の山岳環境に合うような薄い生地の採用など、今のレインウェアにある「当たり前」を作ったパイオニア的存在と言えるでしょう。

それ以降も、新しい技術やアイデアを取り入れながら、モデルチェンジを繰り返し、今もなお多くの人に愛されているレインウェアです。

ストームクルーザーは、防水性が高く初心者にもベテランにもおすすめなレインウェア


レインウエアの素材は、外部から水を通さない「防水性」と、ウェア内の蒸気を外に逃がす「透湿性」をもったメンブレンという膜を、表地と裏地の間に貼り合わせて作られています。

同じ防水透湿性素材を使っても、表地と裏地の組み合わせによって、耐久性が高いものになったり、軽量で機能性の優れたものになったりと、レインウェアの性能が異なってきます。

ストームクルーザーは、これらの生地がすべて高性能で、かつバランスのよい組み合わせをとなっているため、日本のどんな山岳シーンでも活躍できるレインウェアとなっています。

ストームクルーザーが他のレインウェアに勝る点

 ストームクルーザーを選ぶメリットは大きく分けて3点です。

蒸れにくさ(透湿性能)が高い

一つめは、優れた防水透湿性能を持っているという点です。


レインウェアは、防水性能を表す耐水圧が20,000mm以上、透湿性能が15,000g/㎡・24h以上の数値がそれぞれあれば、日常生活よりも過酷な山行時でも、快適で安全に使用できるとされています。


そんな中、ストームクルーザーは耐水圧50,000mm以上、透湿性35,000g/㎡・24hrsと卓越した性能を持っています。

それを可能にしているのは、世界最高レベルの防水透湿性素材であるゴアテックスファブリクスを使用しているからです。

着心地の良さ

二つめは、レインウェアとは思えないしなやかさで、とても着心地が良いところです。

ゴアテックス素材を使用しているレインウェアというと、性能はいいけど生地が厚くて、着心地が悪いというイメージを持つ人も少なくありません。

しかし、一口にゴアテックス素材といっても、様々な種類があることをご存じでしょうか?
ストームクルーザーは、GORE® C-ニット™バッカーテクノロジー(以下、Cニット)という素材を取り入れることで、着心地の悪さを改善しているのです。

このCニットは、メンブレンの裏地がニット素材のように丸編みとなっています。

そのおかげで、生地が薄くて柔らかく、肌ざわりが良くなっているため、しなやかでとても着心地が良いのです。

性能に対して価格が安い

三つめは、高性能であるにもかかわらずお求めやすいことです。

ストームクルーザージャケットは¥22,880円と、とてもにお求めやすくなっています。

同等のレインウェアを、他メーカーで購入するとなると3万円は優に超えます。

一例として挙げると、ノースフェイスから同じCニット採用している、クライムベリーライトジャケットというレインウェアが発売されています

クライムベリーライトジャケットの価格は¥39,960。

両者には、重量や細かい仕様の違いはありますが、性能はほとんど変わりません。
性能は、ほぼ変わらないのに約15,000円の価格差があります。

(クライムベリーライトジャケットは、楽天で稀にレディースのサイズ限定で格安な在庫処分が出ていることがあるので、女性の方は除いておくと良いかも )

あえて違いをあげるとすれば、使用シーンに違いがあるのではないでしょうか。

クライムベリーライトジャケットはより軽量化され、デザイン性を好む方が多いため、街着としても活躍しています。

一方、ストームクルーザーは、耐久性がありアウトドア感がより強いので山行がメインといったところでしょうか。

若干の違いがありますが、このお求めやすさもストームクルーザーが多くの人に選ばれている理由の一つです。

ストームクルーザーを選ぶ上で気になること

蒸れにくさ(透湿性)がどのメーカーよりも高いというわけではない

ストームクルーザーを選ぶ上で透湿性については最高とまでは言えません

具体的には、ゴアテックス素材を使用しているストームクルーザーは、蒸気となった汗を外部に放出するためには条件があり、透湿性が発揮できない環境があるためです。

蒸気は温度と同じように、暖かく湿ったところから、冷たく乾いたところへ移動していきます。

透湿性を機能させるためには、ウェア内の湿度より外気のほうが、低い状態でなければなりません。

また、気温が低ければ低いほど、空気中に含むことができる水分量は減ってしまうため、冬の高山などでは、ウェア内の蒸気がどうしても放出されにくくなってしまうのです。

したがって、雨の夏山や氷点下に近い寒さでのスピードハイクやトレランのように、たくさん汗をかきウェア内が蒸れてしまうような環境では、ストームクルーザーの透湿性では物足りないシーンもでてきます。

そういった方は、ノースフェイスのレインウェアを選んだ方が満足できるでしょう。

これはノースフェイスのレインウェアの素材である「フューチャーライト」が防水性はモンベルのレインウェアより劣るものの、透湿性能がとても高いためです。

フューチャーライトの繊維は、特殊なコーティングが施され、空気を通す仕組みをしているので、透湿性能だけではなく通気性能も持ち合わせています。

この通気性能のおかげで、環境に左右されずにウェア内の蒸気を放出することができます。

フューチャーライトは、ストームクルーザーの透湿性ではカバーできなかったシーンでも対応できる優れた素材なのです。

けんた
けんた

スピードハイクにはフューチャーライトのレインウェアだね。
特にFLスーパーヘイズジャケットは通気性が最高だよ!

ヤマノ
ヤマノ

通気性がありすぎると、防風目的で使えないので、
通常登山ならストームクルーザーの方が便利だよ

同じモンベルのレインウェアとの比較

トレントフライヤーとの違い

トレントフライヤーは、ストームクルーザーより軽量で、透湿性の優れたレインウェアです。

それは、表地にバリスティックエアライトナイロンを、防水透湿性素材にはゴアテックスパックライトファブリクス(以下、パックライト)が使用されているためです。

ストームクルーザーは、従来のナイロンの2倍の引き裂き強度を持つ20デニール・バリスティックナイロンを表地に、裏地にはCニットを使用し、その間にメンブレンを閉じ込めた「3層構造」になっています。

一方で、トレントフライヤーは表地に耐久性は劣りますが、より軽量な12デニール・バリスティックエアライトナイロンを使用。

そして、裏地の代わりに、メンブレンが直接肌に触れないようなコーティングを施し「2.5層構造」となってるため、優れた透湿性を実現しています。

数値の上でも、耐水圧50,000mm以上、透湿性44,000g/㎡・24hrsとストームクルーザーより、透湿性が優れていることがわかります。

ヤマノ
ヤマノ

私自身、トレントフライヤージャケットは愛用しています。
防水性能が高く、使用感も良いです。
細かいレビューはこちら

重量も余分なパーツを省き、194gと軽量なレインウェアです。

使用シーンは、「汗をなるべくかかないペースで歩く」通常の登山では、ウェア外からの防水・防風の性能が優れた、ストームクルーザーが適しています。

それに対し、透湿性の優れたトレントフライヤーは、大量に汗をかく真夏の登山や運動量の多いスピードハイク・トレランなど、よりウェア内の快適性を保つ必要がある山行時に、その効果を発揮するでしょう。

価格が気にならないならトレントフライヤージャケットはおすすめです。

ただ初めてのレインウェアとして選ぶなら、ストームクルーザーでも性能不足を感じることはないと思いますので、どちらでもOKです。

レインダンサーとの違い

レインダンサーは引き裂き強度や摩擦に強く、耐久性に優れています。

それは、表地に使用している50デニール・ナイロン・リップストップという生地の糸がストームクルーザーのそれより太いためです。

ストームクルーザーも20デニール・バリスティックナイロンで強度を高めていますが、レインサンダーには及びません。

しかし、その分平均重量は254gのストームクルーザーに対し、平均355gとレインダンサーの方が重たくなります。


収納サイズに関しても、耐久性の低下を代償に、細い糸を使用したストームクルーザーは、7.5×7.5×15cm でレインサンダーの8×8×17cmより一回りコンパクトです。


そして、価格にも大きな違いがあります。


ストームクルーザーが¥22,880で、レインダンサーは¥18,480と、ゴアテックスを使用しているモンベルのレインウェアの中で、一番お求めやすい価格となっています。


使用シーンは、キャンプや普段の街着など登山以外でも使用する機会が多いのであればレインダンサーを、まさに山岳用のレインウェアを求めているのであれば、ストームクルーザーを選ぶとよいでしょう。

バーサライトとの違い

バーサライトはとにかく軽量性・携行性に特化していて、その平均重量は135gとモンベルの中で最も軽いレインウェアとなっています。


収納サイズも、6×6×12cmとウェストポーチに入るほど非常にコンパクト。

透湿性は、ゴアテックスインフィニアム ウインドストッパーファブリクスという素材を採用し、ストームクルーザーを上回ります。


しかし、それらの性能と引き換えに、とても薄い生地を使用しているため、防水性や耐久性は期待できません。


使用シーンは、トレントフライヤーと同様、透湿性を求めるスピードハイクやトレランなどと相性がいいでしょう。

しかし、性能は劣るので本格的な登山での使用はお勧めしません。


それでも、その軽量性・携行性を活かし普段使いにも使用可能で、幅広い活躍をしてくれるレインウェアと言えるでしょう。

サンダーパスとの違い

サンダーパスは、レインサンダーの下位互換のようなレインウェアですが耐久性に優れ、登山だけではなくキャンプやフェス、普段の街着など幅広いシーンで愛用されています。

ストームクルーザーがゴアテックス素材を使用しているのに対し、サンダーパスはモンベル独自の防水透湿性素材であるドライテックを使用しています。

ストームクルーザーと比較してしまうと性能は及びませんが、耐水圧:20,000mm、透湿性は15,000g/㎡・24hと登山に必要な数値は、ピッタリ満たしています。

ストームクルーザーの倍ほど生地が厚いため、耐久性はサンダーパスに軍配が上がります。
藪漕ぎや岩場などがあるハードな登山には、サンダーパスのほうが適しているでしょう。

そして、何といっても価格です。
¥10,560とストームクルーザーの半値で、とても手ごろな価格のため最初のレインウェアにうってつけなのではないでしょうか。

本格的な登山用としては、物足りない性能ではありますが、キャンプやフェス・普段の街着など、幅広いシーンで使用できる一着となっています。 

ストームクルーザーがおすすめな人はこんな人

ストームクルーザーは、初心者からベテランの方まで、登山をする方が一着持っていて損のないレインウェアです。

防水透湿性・軽量性・耐久性、そしてウィンドブレイカーや防寒着としての山行シーンで必要な機能を全て備えていて、この破格の値段です。

レインウェアは数あれど、この抜群なコスパを実現しているのは、モンベルのストームクルーザーだけといっても過言ではないでしょう。

日本の山岳シーンで、登山を楽しむすべての方におすすめします。

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