皆さんは、冬山登山ってどんな印象ですか?
なんとなく怖そう..
危険じゃないのかな?
夏とは違った景色が見れそう!
やっぱり
前向きな意見も後ろ向きな意見もありますね。
特に怖いとか危険そうといったイメージが強いんじゃないでしょうか。
そのどちらも正しい印象です。冬山は危険や怖いこともありますが、夏には見られない絶景や経験、楽しいことが待ってます。
始めるかどうかはともかく、始めるには何が必要かだけでも知ってみませんか?
手段を知ることはあなたの可能性を広げます。
ちなみに知った上でまだ早いかなと思った方は、
冬の間におすすめなレジャーも紹介しておきます。
私自身、雪山登山にハマる前はこういったアクティビティを楽しんでいたので、ぜひお試しください。
▼この記事の動画版もあるので、もし良かったら流し聞きでどうぞ!▼
完全初心者向けの内容としています。
Youtubeの方では登山道具の選び方に役立つ情報をまとめていますので、
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始めの一歩:冬の日帰り登山をしてみよう
危険個所のない低山雪山登山
冬の山を登ろうと思ったら、
危険個所がなくて、雪が少ないならこのくらいの装備があれば対応できます
本格的な雪山登山をする前に
低山で雪の上を歩く練習をしておくと良いよ
本格的な雪山登山の装備
道具のリストから見たい方はこちらからご覧ください。
それぞれの細かい説明は各ページで紹介しています。
【雪山登山経験前】ヤマノが最初に購入した雪山登山道具
>>登山の雪山装備をそろえるのにどのくらいお金がかかる?実際にそろえてみた
【雪山登山経験後】ヤマノがおすすめする初めての雪山登山道具
>>登山ブロガーが考える「初めての冬山登山装備」
雪山を歩く「登山靴」
雪山を歩くためには、保温性のある登山靴を選ばなければ、凍傷のリスクが高くなっていまします。
中途半端なものでは返って高くつくことも多いので、満足のいくものを選びましょう。
>>冬に使える雪山用登山靴のおすすめ 初心者向け格安モデル~ハイエンドモデルまで
滑りやすい雪面を歩くための「アイゼン」
雪面はアイゼン(靴の下につけるスパイクのようなもの)がないと滑って登ることができません。
一番人気で評価が高いのはグリベルのアイゼンになります。
降り積もった新雪の上を歩くための「ワカン・スノーシュー」
積雪が多いと雪にしずんでスムーズに歩くことができません。
そんなときにはワカンやスノーシューが必要になります。
登りがきついといはワカンが向いていますが、深い積雪の場合は、スノーシューが必須になります。
>>雪山登山のふかふか雪への対策は、スノーシュー?それともワカン?
風雪を防ぎ、破れに強い「ハードシェル」
冬の高山はマイナス20度を越えるときもあります。その寒さを防ぐにはハードシェルが必要です。
ただ寒さを防ぐだけでなく、汗は透過させる必要がありますので、スキーウェアでは代用できない性能が求められます。
おすすめハードシェルは以下をご覧ください。
滑落を防ぐための「ピッケル」
ピッケルは、積雪期登山で滑落時に安全に停止するために必要な道具です。
命に関わる道具なので、必ず携行しましょう。
滑落停止の技術についてはこちら
緊急時に活躍する「スノーショベル」
雪山三種の神器 と呼ばれる スノーショベル、ビーコン、プローブ(ゾンデ)の1つです。
雪崩による埋没者の救助から、ビバーク時の雪洞作成など、様々な場面で活躍します。緊急時に備えて携帯しましょう。
テント泊をするときの整地にも使ったりします。
おすすめのスノーショベルは以下をご覧ください。
凍傷を防ぐために必要な「グローブ」
冬季登山のグローブは3枚重ね、2枚重ねが基本です。
インナーグローブは100均でもよいですが、2枚目3枚目は良いものを選びましょう。
ダサいですが、ワークマンのテムレスも防水性が高くおすすめです。
本格的に冬山を登るなら、耐風性も備えたブラックダイヤモンドのソロイストで決まりです。これをつけてから指先の冷たさを感じたことがありません。
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
行動時の保温を助ける「フリース」
冬は寒いとはいえ、行動中にダウンを着ると暑すぎます。
冬は汗をかかないことが重要なので、適切なレイヤリングが必要になります。
行動中にも使えるフリースを取り入れてみませんか?
詳細は以下の記事をご覧ください。
雪山で強い紫外線から目を守るための「サングラス」
残雪期や冬の晴れた日はゴーグルでは暑すぎるときがあります。
実際に3月の谷川岳に行ったときは山頂意外は暑すぎて半そでで十分でした。
ゴーグルとは別に用意しましょう。
サングラスの選び方は以下をご覧ください。
吹雪の中、顔の凍傷をふせぐための「ゴーグル」
雪山の天気は変わりやすいです。
晴天であってもゴーグルを持っていくことをおすすめします。
吹雪 でゴーグルなしだと全く歩くことができません。
詳細は以下をご覧ください。
>>冬期雪山登山で使うおすすめゴーグル(オークリー・POC・SMITH)
雪山で水分を凍らず運ぶための「山専用ボトル」
寒い冬山で暖かいカップラーメンを食べたり、コーヒーを飲むのは格別な喜びがあります。山専用ボトルなら家で入れた熱湯が山頂まで持ちます。
山専用ボトルは以下をご覧ください。
雪崩時に生存率をあげるための「ビーコン」
雪山登山は雪崩のリスクが付きまといます。ビーコンはそんな雪崩に巻き込まれたときに捜索、救出するためのものであると同時に、自身が埋没者となったときに発見してもらうためのものです。
おすすめのビーコンは以下をご覧ください。
>>おすすめの積雪期登山のビーコン(マムート・Ortovox・PIEPS・ARVA・ブラックダイヤモンド)
埋没者の捜索に使うプローブ
プローブは、大きく分けて埋没者の探索に使う場合と、積雪状況の調査に使ったりします。
雪崩発生時にビーコンでおおよその埋没者の位置を見つけても、詳細な位置まではわかりません。見つけ出すにはプローブ(ゾンデ)が必要になります。
おすすめのプローブは以下をご覧ください。
荷物が多い雪山登山で歩行を助ける「トレッキングポール」
トレッキングポールは必須ではありませんが、あれば歩行を助け怪我のリスクを下げることができます。
体力のある若い人なら不要ですが、膝の怪我が怖いので、私自身は常に携行しています。仲間が足に怪我をしたときの固定用の棒にもなります。
トレッキングポールについては以下をご覧ください。
冬に持ち歩くにはスノーバケットを忘れずにしましょう。
雪山で水を得るために必須な「バーナーとクッカー」
冬山でのバーナーの選び方は夏山とは違います。
雪から水を作ることもあるので、バーナーの故障は水が手に入らないことを指します。
どんなバーナーを選ぶべきかは、合わせて選びたい食器(クッカー)は以下をご覧ください。
>>雪山登山のバーナー選択 ドロップダウンの恐怖を避けるには
雪の侵入を防ぐ「ゲイター(スパッツ)」
冬には登山靴を濡らさないことが非常に重要なので、必ず携行しましょう。
転倒による怪我を防ぐ「ヘルメット」
落石が多い地域や岩場を歩くときはヘルメットが必要です。場所によっては着用が義務付けられています。
初めての登山でそんなところには行かないと思いますので、すぐに用意しなくても大丈夫です。
登山を続けていくなら準備しましょう。災害時の非常道具としても使えます。
おすすめヘルメットは以下をご覧ください。
日照時間が短い冬山での時間を管理する「登山時計」
登山中の行動、GPSや高度、温度を計測したり、普段の登山をより効率的に楽しくしてくれる高度な登山時計があります。
どんな機能があるかは以下をご覧ください。
>>登山時計のおすすめモデル比較(スント・ガーミン・カシオ・ラドウェザー)
次の一歩:冬の山小屋に泊まってみよう
冬季山小屋泊は、日帰り装備と大きく変わらないので、道具は省略します。
初めての冬期山小屋泊なら八ヶ岳がおすすめです。
年末年始は営業している山小屋も多いです。
私は昨年は、八ヶ岳の行者小屋で過ごしました。日本全国から山好きが集まり、ストーブを囲っているので、いろいろな話を聞くことができます。
八ヶ岳の黒百合ヒュッテは美味しいご飯が楽しめますし、入笠山のマナスル山荘ならお風呂にも入れます。
>>寝袋用おすすめインナーシュラフ(インナーシーツ)と登山の山小屋での利用方法
踏みだす一歩:冬の雪山テント泊
雪のテント泊はあこがれですよね。そんなテント泊って何が必要なんでしょう?
実際にそろえてみました。
【初心者向け】冬の快適な雪山テント泊の始め方 暖かいぬくぬく防寒装備が重要
非日常の体験:雪洞泊をしてみよう
雪洞って聞いたことあるでしょうか?
雪山登山でビバークに使ったり、テント泊の代わりに使ったりすることがあります。もしものために一度体験しておくといいかもしれません。
テント泊よりも自然に近づく登山スタイルですね。
マットと寝袋、スノーショベル、グローブ、プローブ、ろうそく(酸素量把握のため)、ツェルト(入口の遮蔽)が必要になります。
ビバークの知識としても役に立ちますので、ぜひ以下もをご覧ください。
雪山ツェルト泊の仕方
八ヶ岳の赤岳鉱泉で雪山ツェルと泊をしてきました。
初めての冬のツェルト泊で気をつける点や活用方法をご紹介します。
リアルな体験談として参考いただければと思います。
雪山でツェルトは日帰りでも持ち歩く装備として推奨されていますので、ビバーク技術として知っておいて欲しいです。詳細は以下をご覧ください。