登山ではサングラスが必須です。なぜなら山の上が街よりも紫外線が強く、サングラスなしでいると目の日焼けで最悪の場合失明する危険性があるからです。
かなり重要な道具でありますが、後回しになりがちな道具でもあるので、少しでも早く登山に取り入れるようにしましょう

・サングラスの必要性がわかる
・おすすめのサングラスがわかる
登山にサングラスって必要?

登山を始めた時、私はサングラスは不要だと考えていました。
ですが、なくて困ることがたびたびあり、その重要性に気づきました。
必要と感じたのは「目に砂ぼこりが入るとき」、「稜線歩きや残雪期に目の日焼け」に陥ったからです。
目に砂ぼこりが入るといっても、夏の高山ではかなりの強風になることもあり、ひどいときは、目を閉じていても顔に当たる砂粒が痛くて動けないほどです。
特に北アルプスの唐松岳の山頂付近や富士山の次に標高が高い、南アルプスの北岳は、強風が多く、サングラスの必要性を感じました。
目の日焼けについては、ひどいときには目が開けられず、治るまで3日以上かかったこともありました。体もだるく、影響はすさまじかったです。
特に視界が開けた綺麗な景色が見えるような稜線を歩くと、紫外線量も多いので、目の日焼けになりやすいです。
他には、残雪期谷川岳登山ではゴーグルをつけるには暑すぎるので、サングラスがないと高確率で目の日焼けになります。
私が過去に目の日焼けになったのも縦走や残雪期の稜線歩きのときでした。
目の日焼けは目を開けてられないほどに痛いので、滑落や怪我を招くこともあり、登山中では命とりになります。
サングラスは目を守るためにも重要なので、こんな何回も苦しむ前に用意しておくことをおすすめします。
そもそも何でこんなに日焼けになりやすいかというと、標高が高くなると紫外線が強くなる( 1,000m高くなると約10%増加 )からです。

夏でも山だと雪渓があったり反射が多いのも気になる

目の日焼けは本当につらいから予防したいね
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・山の上の強い紫外線を防ぐことができる
・強風時の砂ぼこりを防ぐことができる
・カッコイイ
登山用のサングラスの選び方

登山用サングラスはレンズ色によって見え方が異なります

サングラスは色によって見え方が異なります。
暗すぎるカラーは見えづらいので、登山には不向きです。
グレー:光を全体的にカットするため、疲れにくい
ブラウン:明暗のコントラストがはっきりします
ブラック:これぞサングラスというカラーで、強い光を抑えてくれます。その分薄暗い樹林帯では見えにくくなります。
グリーン:緑がくっきりします。緑豊かな景色でおすすめ。
このように場所によって向き不向きがありますので、調光レンズ機能がついているものが人気です。
可視光線透過率 が高いものを選ぶようにしましょう。
安いサングラスでは紫外線が防げなかったり、暗くなって足元が見えにくくなったりしますので、良いものが必要だとわかりました。
調光レンズ機能がついているものは、値段が高いので、現実的には、 可視光線透過率 が高いくフィットしそうなものを選ぶことが多いと思います。
紫外線のカット率

目の日焼け対策に探しているので、紫外線をカットできないおしゃれ重視のサングラスは、登山には不向きです。
紫外線はその波長によってUVA,UVB,UBCに大きく分類されます。雪山にも登るならUVAカットができるものを選択しましょう。
ここで注意するのは、レンズの色と紫外線カット率の関連はないことです。
安いサングラスで黒いのにUVカット率が低いファッション用のものがありますが、暗いと瞳孔が開き、より紫外線を取り入れることになります。

安物は裸眼より紫外線を受けるなんて怖すぎる!!

安心して使えるものは1万円前後になりそうだね
他は良くてもサングラスに関しては安物は避けた方が良さそうです。
もし安くて良いものがあれば教えてくださいね。
良く知らないメーカーは、カット率の記載が正しいか検証が難しいのです。
予備を持つことが推奨されている

サングラスは頭に固定して使うものではないので、どうしても風で飛ばされたり、落としてしまうリスクがあります。
そういった場合でも困らないように、予備を持つと良いと言われています。
複数のタイプを持つといろんな状況に合わせて使いわけができるので、予算が許すならぜひ持つようにしましょう。
夏は刺したり噛みつく虫を防ぐ
夏の縦走をしていると、ブヨや蜂など、危害を加えてくる虫が目に入ってくることを防ぐことができます。
顔の周りに虫が飛んでくるとストレスが溜まるので、そういった虫の防御にも役立ちます。
おすすめのサングラス
先に結論をまとめます
画像 | 商品名 | メーカー | おすすめ度 | 価格 | 歪み |
---|---|---|---|---|---|
|
レーダーロックパス | オークリー | 総合1位 | △ | ◎ |
|
フロッグスキン | オークリー | 汎用性1位 | 〇 | ◎ |
|
VEGA BLACK | FLOAT OUTDOOR | 日本人向けフィット感1位 | 〇 | ◎ |
|
AMAZON限定モデル | スワンズ | 格安部門1位 | ◎ | × |
|
クリップオン | スワンズ | 眼鏡用 | ◎ | ◎ |
誰でも扱いやすい:オークリー レーダーロックパス
オークリーのサングラスは歪みが少なく、肉眼との視界の違いがないことからスポーツでの使用で人気があります。
しかも耐久性はショットガンで撃たれても大丈夫と例えられるほどで、小石が飛んできても耐えられる強度があります。
また、オークリーのサングラスはUVカット性能が落ちにくいといったメリットがあります。
下手なサングラスは、劣化するとUVカット性能が落ち、逆にかけることで目に悪いといった状況になることもあるので、オークリーは長く使えることが魅力と言えます。
全く劣化しないわけではないので、定期的にレンズ交換はした方が効果は高いです。
後からレンズ交換ができるということもオークリーのメリットです。
レーダーロックパスは、初期レンズが薄いグレーで、稜線上から暗い樹林帯でも比較的使いやすいモデルです。
サイズにアジアンフィットを選べば日本人でもフィットしやすいのも魅力。
樹林帯にはグリーングラスがおすすめ
登山&普段使いもしたい:オークリー フロッグスキン
フロッグスキンは、登山だけでなくファッションとしても人気で1985年に初登場してから様々なモデルを更新し続けている定番モデルです。
カラーも豊富で好きなデザインを選ぶことができ、好みのサングラスを選ぶことができるでしょう。
紫外線カット率:99%以上、可視光線透過率
自分好みにカスタマイズしたい:FLOAT VEGA 偏光サングラス ブラック+グレー
紫外線カット率:99.9%
ラバー製の素材でフィット感に優れていて、登山だけでなく、様々な場面で使い易いサングラス。
日本製で完全に日本人向けなので、フィット感については海外メーカー以上に合うことが評判です。
柄(テンプル)の部分だけ交換したりとカスタマイズが自由にできるのもおもしろいです。
どうしても格安なものが選びたいなら、スワンズ:オリジナルモデル
ここまでサングラスの安いものは不安という話をしてきましたが、それでも知っておきたいと要望を受けるので、1点紹介しておきます。
UVカット 99.9%以上で特に売れているモデル(執筆時点で100件以上のレビューあり)です。
難点はゆがみが強めで、肉眼との違いを感じるといった意見もあるので、そういったデメリットがあるということは理解しておきましょう。
眼鏡の上からの着用なら、スワンズ クリップオンサングラス
オークリーのおすすめサングラス
オークリーのサングラスは、100%のUVA、UVB、UVC光線と、
有害な青色光を400nmまでブロックします。紫外線の防御という点では最高です。
UVカット性能と耐衝撃でレンズに傷がついてもUVカット性能が落ちない特徴が魅力です。
しかも豊富なレンズの種類があります。
ポラライズドレンズ:偏光レンズです。光の反射を抑えることができます。
トランジションズレンズ:調光レンズ。屋外では快適な濃さで日陰ではやや暗くなど、紫外線量に合わせて見え方が変わるレンズです。
長期間使うような縦走でも使い易いです。
ニュートラルレンズ:肉眼で見た景色に近い見え方のレンズです。ブラックからグレー系が初心者向けです。
オークリー: FLAK 2.0
偏向プリズムレンズのサングラスです。正確に、コントラストを最大化し、
視認性を向上させています。
・可視光線透過率 15%(晴天向き)
・コントラスト:最大
・登山向けモデル
・レンズ: BLACK IRIDIUM
オークリー:FLAK BETA フラックベータ
フラックシリーズの中でもよりコストパフォーマンスが高いモデル
オークリー: CLIFDEN
厳しい環境下に耐えられるサングラスです。透過率6%と少ないので雪山向けのモデルとなります。
・可視光線透過率 6%(晴天向き・雪山向け)
・コントラスト:最大
・レンズ: TUNGSTEN POLARIZED
オークリー: SPLIT SHOT
人気のオークリーのサングラスです。
FLAK 2.0の換気性能を高めたようなイメージです。その分価格も高いことが難点です。
換気性が高く、曇りにくいサングラスです。
・可視光線透過率 12%(晴天向き)
・コントラスト:最大
・レンズ: DEEP WATER POLARIZED
オークリー:HALF JACKET
耐衝撃保護性能がついていて軽度の落下物にも耐えられます。
・レンズカラー: Prizm Field
・可視光線透過率 10%(晴天向き)
・コントラスト:普通
・登山向けモデル
・レンズ: POLARIZED
オークリー:TARGET LINE
シンプルなデザインで夏でも冬でも街中でも使いやすいモデル
・可視光線透過率 11%(晴天向き)
・コントラスト:最大
オークリー:M2 Frame
・ レンズカラー: Grey
・可視光線透過率 16%(晴天向き)
・コントラスト:普通
オークリーのサングラスをもっと見たい方は以下もご覧ください
スワンズのおすすめサングラス
スワンズ:パスウェイ
可視光線透過率 26%(晴天〜曇天向き) / 偏光度90%以上
レンズカーヴ : 8カーヴ(度付き非対応)
紫外線透過率 0.1%以下(UVカット99.9%以上)
セット内容 : セミハードケース、取扱説明書
サイズ(フロント外寸)高さ4.5cm 横幅14.1cm / 重さ20g
スワンズ:エアレスウェイブ[15g]
・可視光線透過率 13%(晴天向き)
・紫外線透過率 0.1%以下(UVカット99.9%以上)
スワンズ:エアレス リーフ フィット[16g]
・可視光線透過率 43%(晴れ〜曇天向き)
・紫外線透過率 0.1%以下(UVカット99.9%以上)
スワンズ:ルナ[21g]
・可視光線透過率:22%(晴天~曇天向き/偏光度97%以上)
・紫外線透過率 0.1%(UVカット99.9%以上)
スワンズの女性向けモデルです。
スワンズ:スプリングボック
・可視光線透過率 45%(曇天、雨天向き)
・紫外線透過率 0.1%以下(UVカット99.9%以上)
スワンズ:AMZ-G01 アマゾン限定モデル[25g]
・可視光線透過率:18%(晴天向き)
・紫外線透過率:0.1%以下(UVカット 99.9%以上)
レイバンのおすすめサングラス
レイバン: ライトハバナ
スミスのおすすめサングラス
スミス:オプティクス
その他メーカーのサングラス
グダー :Ogs サングラス
グダーのサングラスは低価格でありながら、紫外線をしっかりカットできるので、街中での使用を中心に人気があります。
スポーツ用のサングラスではないので、汗に対する耐性が高いわけではないので、ご注意ください。
レンズ:ミラー加工なし
フレーム:マットな黒+シルバーのライン
レンズカラー:黒に近い濃いグレー
見える色味:濃いグレー
■可視光線透過率:8.1~27.8%(グラデーション)
FLOAT フロート アーバンギャラクシー 26g
登山用サングラスの人気モデルです。
(イーエスエス) ESS CROSSBOW 34g
サングラスを紛失したので、購入してみました。偏光レンズと調光レンズを迷ったのですが、今回は偏光レンズを選びました。以前使っていたものより、軽く・ズレもありません。耐久性は、しばらく使用してみないとわかりませんが、反射による眩しさ等はなく、視界はとてもクリアです。2019/10/08追記野外に丸一日いることになり、一日つけてみました。さすがに、丸一日かけていると、ツルの耳あたりが痛くなってきました。晴れ→曇り→晴れと天候が動いても目の疲れは、裸眼より軽減されているように感じました。
amazonレビューより
まとめ
・どなたでも使い易い:オークリー レーダーロックパス
・登山&普段使いもしたい:オークリー フロッグスキン
・自分好みにカスタマイズしたい:FLOAT VEGA
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