登山のナイフってロマンがあるよなあ
ナイフは絶対なければならないものではないけど、
あると便利な道具だよ
どんなナイフがあるのかな?
選び方を教えてよ
結論から先に言うと、以下がおすすめ
・安さで選ぶなら「Dcenrun シースナイフ」
・初心者向けで扱いやすさなら「モーラナイフ Companion シリーズ」
・登山よりキャンプ頻度が高いなら「リアルスチール:ブッシュクラフトナイフ」
登山にナイフって必要?
登山にナイフは必須ではない。
でもあると便利な場面は多いんだ
一番使用機会が多いのは山ごはんを作るときだね
山ごはんの包丁代わりに
テント泊をするとそうしても食事を作る場面があります。
肉や野菜を切るのはもちろん、レトルトパウチを開けるときにもあると便利です。
食事に力を入れなければあまり必要となる場面は少ないですが、プライヤーの付いたマルチツールだと違ってきます。
マルチツールには軽い力でものを掴める、プライヤーが付いているモデルがあります。
テント場が風の強くポールが折れてしまうことがありますが、プライヤーがあればポールが折れてもリペアパーツ使い修復可能です。
長期縦走になればその頻度は高くなります。
藪漕ぎを伴う登山で
整備された登山道なら必要はありませんが、マイナー山の登山道では藪を進まなければいけないことがあります。
藪漕ぎをしているときに藪を払うことができれば、ずいぶんと体力の消耗を抑えることができます。
ナイフを使って藪を払うことができれば体力を温存でき、冷静な判断力を保つことができます。
ケガの処置に使う
ケガをしたときに処置しやすくするために衣服をとらなければいけず、状況によっては脱ぐことができず切り裂く場面があります。
そのようなときに手で裂くのは難しいのでナイフがあると便利です。
急いで作業する必要があるので、ナイフの有無は大きな違いになります。
怪我の処置用には先が丸い医療用のはさみをファーストエイドキットの中に入れておくこともおすすめです。
ナイフの取り扱いで注意すること
登山用ナイフって銃刀法は大丈夫なの?
警察庁ホームページでは以下のように記載があります
本来、武器として製作され、殺傷能力も高い刀剣類(例えば刀や剣など)については、教育委員会の登録を受けたもの等を除き、所持することが禁止されています。
一方、包丁、ナイフ、はさみ等の刃物は、仕事や日常生活を営む上での道具として必要なものであることから、所持禁止にはなっていませんが、理由なく刃物を外に持ち歩くなどして携帯する行為は、人の生命、身体に対する侵害を誘発するおそれが高いので禁止されています。
銃砲刀剣類所持等取締法による規制より
銃砲刀剣類所持等取締法第22条は、刃体の長さが6センチメートルをこえる刃物については、「何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、これを携帯してはならない。」と定め、これに違反した場合は2年以下の懲役又は30万円以下の罰金を設けています。
刃体の長さが6センチメートルを超える刃物携帯の禁止より
長さ6㎝以上の刃物は持ち歩いてはいけませんが、包丁やハサミはいいですよでも、むやみに持ち歩いてはいけませんということです。
登山で使う場合やキャンプ場で使うにはかまいませんが、携行時には人を傷つけないようにする必要があります
具体的には、
- 移動中はカバンのすぐ取り出せない場所にしまう
- 折りたたみ式はたたむ、それ以外はケースにしまう。
- むやみに取り出さない
などの方法をとるといいです。
ナイフの選び方
ナイフの使用場面、運用方法がわかったところでナイフの選び方について見て見ましょう。
刃渡りの長さ
刃渡り | 用途 |
9㎝ほど | 藪切などハードな作業 |
7㎝ほど | ザイル切りなどライトな作業 |
登山を含めたアウトドアアクティビティで使用するナイフの刃渡りは、一般的に7~9㎝です。
ザイル(ロープ)を切る、衣服を切るなど緊急時の使い方なら7㎝くらい。
山ごはんで使うなら9㎝あると使いやすいです。
緊急時に使うなら波刃がついたナイフだと作業がスムーズに行えます。
素材の種類
素材 | 長所 | 短所 |
ステンレス | 錆びに強い メンテナンスが簡単 | 刃こぼれすると修復がしにくい |
スチール | 切れ味がいい 使う楽しみがある | 錆びやすい 頻繁なメンテナンスが必要 |
ナイフに使われる素材は大きく分けてステンレス、スチール(鉄)。
それぞれ長所と短所があります。
初心者はステンレスがメンテナンスが簡単で、切れ味も長くものでおすすです。
スチールは錆びに弱く刃こぼれするので研ぎなおすなど手間がかかりますが、その分愛着がわきます。
重さ
重さ | タイプ | 用途 |
100g前後 | フルタング(一体型) | 藪切など |
70g前後 | フォールディング(折りたたみ) | 調理など |
重さは120g~50gが一般的です。
材質はもちろん、使用目的に合ったタイプで重さは変わってきます。
一般的に重さがあれば藪切りなどハードな使い方、軽ければ調理など手元の作業に向きです。
重いナイフの代表は刃が持ち手まで貫通しているフルタングという種類。
藪切など硬いもの、ハードな使い方にむいています。
70g前後の軽いナイフは調理やロープを切るなど、軽作業にむいています。
登山におすすめな軽量モデル
デメリットはあるが、格安のDcenrun シースナイフ
- 材質:ステンレス
- 刃渡り:14cm
- 刃厚:3mm
- 重量:約159g
刃渡りが短く厚みもないので、食材は切りずらいです。
刃先はかなり荒い作りですが、のこぎりのように動かしてロープを切る用途なら使えます。
いろんな用途には使えませんが、使用用途が決まっているならおすすめです。
プロも愛用するスパイダルコ:デリカ
- 素材:VG-10
- 刃渡り:約7.3cm
- 重量:約64g
ハードな使い方は不向きなので、調理など簡単な作業に使いましょう。
刃を持ち手に収納できる折りたたみ式なので、転んだときにケガの心配を少なくできます。
展開収納はサムホールという指をかける穴があるので簡単です。
VG-10とはステンレスの1種。耐腐食性、耐摩耗性にすぐれ切れ味が長持ちします。
加工がしやすくかつ折れにくい特徴があります。
amazon売上No1 モーラナイフ Companion Heavy Duty[スカンジ刃]
- 素材:ステンレス
- 持ち手素材:ゴム
- 刃渡り:10.4㎝
- 重さ:104g
価格と性能のバランスのいい商品です。
それだけに他の人とかぶってしまいがちなので嫌な人には気になるかもしれません。
ハードな使い方にも調理にも使いやすい、ちょうどいいサイズ感でどなたでも使いこなせます。
材質はステンレスでメンテナンスしやすいので初心者も安心です。
モーラナイフ Companion MG
- 材質:ステンレス
- 刃長:約10.4cm
- 全長:約21.9cm
- 刃厚:約2.5mm
- 重量:約84g
ステンレスでメンテナンスが容易、それだけに面白みは無いかもしれません。
つまり、初心者向けということ。
どんな場面でも使いやすく、1本持っていると安心して登山をすることができます。
ユニフレーム:UFブッシュクラフトナイフ
- 材質:ステンレス
- 刃長:約11cm
- 刃厚:3.5mm
- 重量:約150g
商品名のブッシュクラフトとは、ナイフと最低限の道具で行うアウトドア活動のこと。
収納ケース(シースと言います)に収めたときにカチッと感が少ないので不安に感じる人もいます。
素材はステンレスで切れ味はスチール程ではありませんが鋭く、登山を安全に行うには十分です。
価格が手ごろなのもうれしいポイント。
リアルスチール:ブッシュクラフトナイフ
- 素材:Sandvik 14C28N
- 刃長:11cm
- 全長:23cm
- 刃厚:4.5mm
- 重量:202g
重さが202gとナイフとしては重いです。
それは持ち手の末端まで刃材が貫通しているフルタングだからです。
ナイフは構造上刃と持ち手の境目が折れやすいのですが、一体型なので堅い藪でもどんどん切り進められます。
Nedfoss 折りたたみナイフ
- 素材:D2
- ハンドルの素材:G10
- 刃体長さ:10cm
- 全長:23.5cm
- 重量:218g
折りたたみ式ですが、218gとフォールディングナイフとしては重いです。
刃渡り100㎜と長く使い勝手がいいのが特徴。
可動部に力が集中してしまうのでハードな使い方は出来ませんが、重さと刃渡りの長さを活かして使い勝手は良好。
まとめ
いかがでしょうか。
登山道が整備された山では必ずしも必要ではありませんが、いざというとき頼りになる存在。
それがナイフです。
ナイフはアウトドア好きなら誰しもが憧れたのではないでしょうか。
大人になった今、子供のころの夢を手にしませんか?
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