荒川三山ってどんな山?
荒川岳は南アルプス国立公園内の赤石山脈中央部にある前岳、中岳、悪沢岳の3つの山の総称である
wikipedia
悪沢岳といえば、百名山の一座であり、南アルプスの奥に位置するので、アクセスの困難さでも知られています。日本で6番目に高い山で花々が咲き誇る山として有名です。赤石岳は360度の展望が広がる山で、最も高い場所に 一等三角点 があります。どちらもアクセスは困難ですが、行く価値はあります。
主な登山ルートはいずれも1泊以上日数が必要
本記事でご紹介する登山ルートは以下の2つです。
①椹島から赤石岳往復コース(赤石岳 1泊2日)
②悪沢岳から赤石岳縦走コース (赤石岳、悪沢岳 2泊3日)
アクセス情報
登山口となる椹島(さわらじま)までの道のりはとても遠いです。
バスの場合、
静岡駅前から終点 畑薙ダムで3時間、そこから東海フォレストの送迎バスはさらに1時間
乗り継ぎが上手くいかなければ、移動で1日とられてしまいます。
注意 2020年版
東海フォレストが運営する椹島へのバスが2020年は運航中止が決定されました。マイカー規制で一般車両は立ち入り禁止なので、乗り入れもできません。
畑薙ダムまではマイカーでアクセスできます。
(電話番号で検索する場合は、手前の白樺荘の電話番号を入れること)
山小屋の営業もないので、テント泊のみかつ徒歩または自転車のみアクセス可能です。
但し補給ができないこと、人が少ないことからトラブル発生時の対処が難しく、よほど熟練の方でなければ今年は諦めた方が無難です。
①南アルプス登山線バス (事前予約制)
静岡駅 → 畑薙夏期臨時駐車場
運行期間 : 2019年7月13日~8月25日
運賃 : 3,100円
https://www.justline.co.jp/southalps2019/
②東海フォレストの送迎バス
畑薙夏期臨時駐車場→ 椹島
運賃: 宿泊施設利用券(3,000円)
下山時は いずれかの対象施設に宿泊された際の領収書が必要
(テント泊のみは不可)
※裏ルールで1500円でテント泊も可能なようですが、確証なし
特種東海フォレストの送迎バスは、当社が運営する宿泊施設のいずれか1ヶ所以上にご宿泊(素泊まり可)の方を対象として運行しているものです。
株式会社特殊東海フォレストより
※テント泊のみの行程の方はご利用いただけません。
※荒天の場合や林道状況により、運行を中止する場合があります。
以下の注意点もあります。
①10名以上の団体の方は、運行期間を通じて予約が必要です。
式会社特殊東海フォレストより
②10名未満の個人の方は、4/27~7/12及び10/15~11/4(営業終了)の期間は予約が必要です。
椹島ロッヂへの宿泊予約と併せて、バスのご予約を受け付けます。
③10名未満の個人・グループでお越しの場合は、7/13~10/14は予約の必要はありません。
マイカーの場合
うまく送迎バスを乗り継げれば、千枚小屋までその日にうちにたどり 着くことも可能.但し、体力に自信がなければ、余裕を持って椹島で泊ま る方が無難です.
①マイカーでアクセス 畑薙夏期臨時駐車場 へ
東名高速静岡ICから県道84号、27号、189号、60号ほかを経て畑薙第一ダム発電所入口駐車場(夏期臨時駐車場)まで約83km。
②東海フォレストの送迎バス
畑薙夏期臨時駐車場→ 椹島
運賃: 宿泊施設利用券(3,000円)
下山時は いずれかの対象施設に宿泊された際の領収書が必要
(テント泊のみは不可)
※裏ルールで1500円でテント泊も可能なようですが、確証なし
詳細はバスの場合と同様
宿泊情報
どの小屋もとても綺麗で評判です。
・椹島ロッヂ:1泊2食9,000円 (7/13~11/4 )
・千枚小屋:1泊2食 9,000 円(寝具込)
素泊まり 6,000 円(寝具込)
テント1張 600円
・荒川小屋: 1泊2食(寝具込)9,000円
素泊(寝具別)6,000円
テント1張 600円
※10名以上で小屋泊の場合は事前連絡が必要。
※7/6~7/12は1名から要予約【素泊のみ可】
・赤石小屋: 1泊2食(寝具込)9,000円
素泊(寝具別)6,000円
テント1張 600円
※10名以上で小屋泊の場合は事前連絡が必要。
※7/6~7/12は1名から要予約【素泊のみ可】
中岳避難小屋: 素泊 5,000円、水場なし【営業期間】7月16日~9月30日
赤石岳避難小屋: 素泊り5,500円、寝具500円
スケジュール案( 悪沢岳から赤石岳縦走コース (赤石岳、悪沢岳 2泊3日) )
【1日目】椹島から蕨段コースを歩き千枚小屋へ
■総コースタイム 5時間10分、標高差+1618m、-137m
椹島ロッヂ(08:00)・・・滝見橋(08:15)・・・吊橋(08:25)・・・小石下(09:30)・・・清水平(10:35)・・・蕨段(11:10)・・・見晴岩(11:25)・・・駒鳥池(12:30)・・・千枚小屋(13:10)
【2日目】千枚岳、荒川三山を越え、赤石岳を目指す
■総コースタイム 8時間20分、標高差+1565m、-1623m
千枚小屋(07:00)・・・千枚岳(07:45)・・・丸山(08:30)・・・悪沢岳(東岳)(09:10)・・・中岳(10:15)・・・荒川小屋(11:10)・・・大聖寺平(11:40)・・・小赤石岳(12:45)・・・赤石小屋分岐(13:00)・・・赤石岳(13:20)・・・赤石小屋分岐(13:35)・・・北沢源頭(14:05)・・・富士見平(14:55)・・・赤石小屋(15:20)
【3日目】赤石小屋から椹島へ下山
■総コースタイム 2時間30分、標高差+54m、-1616m
赤石小屋(07:00)・・・カンバ段(08:30)・・・椹島ロッヂ(09:30)
注意
ヤセ尾根や岩場、登山中のザレ場やガレ場には注意が必要です
特に千枚岳から悪沢岳方面への下りと、東岳手前の岩場あたりは要注意。
2019年でも道の隅を歩いていてぬかるんだ道ごと崩れ、滑落した方がいらっしゃいました。
縦走できる山を探すならこちらもご覧ください。
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