一人登山は危険!?グループ登山は安全!? 最善の楽しみ方って何だろう?
2019.12.09
皆さんは普段、山に登るとき、単独が多いですか?
それともグループ登山が多いですか?
どちらにも良いところと悪いところはあるので、知っておきましょう。
この記事を書いた人:ヤマノ
この記事を書いた人:ヤマノ ギアをこよなく愛する道具オタクです。
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私は低山で道迷いをしたり、雨のツェルト泊で寝袋が水没して凍えたり、濃霧の暗闇をさまよったり、危ない思いもしてきました。これは私の知識が足りず、愚かだったからです。
素人で失敗を重ねたからこそ、優秀な登山ガイドやプロ登山家に語れない体験を経て、皆さんには装備の失敗も危険な登山もしないで欲しいと強く思います。だからこそこのブログを作りました。
登山は後から始めた方が安全に楽しめるレジャーです。リアルな失敗談を読み、反面教師として活用してくださいね。
単独登山とグループ登山
登山には様々な楽しみ方があります。単独登山は一人での登山、グループ登山は複数人での登山を指します。
よく単独登山が危険といわれますが、
実際の危険度は以下のようになるかと思います。
知識がない初心者の単独登山>信頼関係のないグループ登山
>知識のある単独登山者>信頼関係のあるグループ登山
一概に単独登山だけが危険というわけではないので、危険度を把握しておきましょう。
私自身、単独登山~30人以上の大規模な登山など、様々な山行をしてきました。
上手くいかなかったことや失敗だったことなどを元にまとめてみます。
単独登山のメリット・デメリット
単独登山のメリット
メリット
・好きな山に行くことができる。
・天候など状況を見て柔軟にルートを変更できる。
・自分のペースで歩くことができる。
単独登山のデメリット
デメリット
・トラブル発生時に自身で対応を決定する必要がある。
(知識がないと誤った判断を下しやすい)
・滑落時に自力で救助を呼ぶ必要がある。
(電波が通じない場合、通じる場所まで移動する必要がある)
・ そのときの気分でルートを変更できるので、歩いたルートを誰もわからない。
(家族とのコミュニケーション、連絡を十分にしておらず、捜索範囲が広くなり救助が遅くなるケースが多い)
グループ登山のデメリット
デメリット
・他の人の歩くペースに合わせたり、行きたい山を合わせる必要がある
・体力の低い人に合わせた計画を立てる必要がある
・知識がないリーダーや信頼関係のないパーティだと、無理な計画になりがち
・その場のノリでルートを変更してしまいがち
(急遽変更した計画で遭難した事例が多数あります。特に若者)
単独登山を楽しむには
日本山岳救助機構(JRO)より2019年度事後分担金の通知より、
救助事例を確認しました。
救助例は42件、そのうち死亡した事故は、
グループ登山で5件、単独登山で8件
入院した事故は、
グループ登山で10件、単独登山で7件でした。
怪我リスクは単独もグループもさして変わりませんが、
重症化する場合に救助が遅れることから、単独登山の死亡率が高いです。
そのため、きちんと登山届けを提出して、下山が遅れたら通知が飛ぶようにしましょう。
コンパスからの登山届けで3時間下山が遅れたら通知が良いと思います。
通知が飛ばない登山届けはあまりおすすめしません。
単独登山の場合、家族に山行計画のコピーを渡しましょう。
現実的な方法としてラインで登山届けを共有しても良いと思います。
最近ではスマホアプリのyamapで見守り機能として、gps地図を使うと通知が届く機能があり、私はそれも併用しています。
捜索を早くするために、16km先から捜索できるココヘリへの加入も必須だと思っています。
滑落して動けない状態で救助を呼ぶ可能性を考えるなら、携帯はドコモ回線にしておくと良いと思います。
私自身は楽天モバイルのドコモ回線を使っています。
私はあまり携帯を使わないので、月3Gで2000円以下です。
楽天ポイント払いで、登山用品購入の期間限定ポイントを消化しています。
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登山保険の選び方はこちら
グループ登山を楽しむには
POINT
・ココヘリ加入すること
・登山届けを提出する(下山遅れ時に通知される機能があるもの)
・登山保険に加入すること
・仲間の登山経験や体力、装備を把握すること
入院や怪我リスクが変わらないので、単独登山より重要ではないものの、
やはりココヘリ加入と登山届けは必須でしょう。
遭難事例を調べると、グループ登山でもばらばらに遭難してしまう事例もあります。
怪我リスクが変わらない以上、救助のリスクを考えて登山保険は必要です。
単独行との違いとして、仲間の登山経験や体力、装備を把握すること があります。
パーティリーダーの指示に従えないメンバーは問題ですし、知識や決断力のないリーダーも困りものです。
グループ登山の注意として、10名を超える場合はパーティを分けた方が良いです。
実際に私は登山サークルで30人以上の山行を計画したこともありますが、十分にパーティを分け、適切にサブリーダーから指示してもらわないと、収集がつかないです。
判断を伝えることも難しくなりますし、長すぎる隊列は状況を把握しづらく、すれ違いでも迷惑をかけてしまいます。
可能ならトランシーバーがあると、互いに連絡を取り合えると思います。
最近は免許なしで使えるようなトランシーバーもあります。
パーティ間の連携がとれるように準備しておきたいですね。
計画を立てるのも単独行より難しいです。
隊列を分ける場合は、登山知識や判断力を考えてリーダーやサブリーダーを考える必要があります。
登山口に到着するまでも遅刻が多いメンバーが入れば遅刻を見込んだ計画にしなければ登山開始が遅れます。こういった苦労や計画も登山の面白さだと思っています。
登山サークルなどでは、登山経験をまとめて共有する取り組みをしていることもあります。
山岳会によっては、個人的な山行も内部で確認して、力量に合っていないと判断されれば却下されることもあるそうです。
面倒ですが、安全といえるでしょう。
安全をとると自由度は減るのでご自身でちょうどよいバランスをとりましょう。
・まとめ
単独登山、グループ登山のどちらも、良い部分と気をつけなければならない部分があります。
私はどちらの登山も好きです。
遠くの山を登りに行く遠征や、不人気な山に登るときは一人のことが多いです。
協調して計画するパーティ登山も面倒なことも含めて楽しみだと思っています。
これからもいろんな山に行くでしょう。
皆さんも良い登山ができますように
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