標高3776m。日本一の山富士山。
あなたも「一生に一度は頂上に立ってみたい」と思っているのではないでしょうか。
最近では富士登山に関するメディアの露出も増え、ツアー登山も盛んなようです。
しかし富士山は標高3776mを誇る日本の最高峰。ちょっと旅行気分で出かけられる気軽な場所ではありません。
現にこの夏、続々と遭難や怪我、救助要請などのニュースが寄せられています。
やっぱり、あまり経験のない初心者は
やめといた方がいいのかな・・。
確かに、気軽な山ではありませんが、きちんと「適切な準備と装備」、「無理のない計画」、「適切な体力」があればけっして「初心者が登れない山」ではありません。
山小屋も多いし登山道も整備されていますからね。
そこで今回は、初心者が富士登山に成功するために必要な準備や計画について解説します。
この記事を読んでいただければ、きっと憧れの山頂に立てるはず。ぜひ最後までご覧ください。
この記事の結論
・きちんと準備すれば富士山は初心者にも登頂可能
・日帰り登山は避け、山小屋宿泊の余裕のあるスケジュールで臨むべし
・富士登山は本格登山。基礎体力をつけて臨みましょう
いつか挑戦したい富士登山の魅力
多くの人が「一度は登頂してみたい」と憧れる富士山。その魅力は数えきれないほどありますが、
何といっても代表的なのはこの4点ではないでしょうか。
- 日本一の山に登る達成感
- 独立峰ならではの雄大な景色。
- 多くの登山者や仲間との触れ合い
- 抜群の非日常感
富士山は日本一高い山であり、世界でも有数の標高を誇る山です。その山の登頂に成功するのはやはり格別な達成感。
そして雄大に独り立つ「独立峰」は海まで遮ることのないまさに「地球」という景色を堪能させてくれます。
そして多くの登山者や共に登る仲間との触れ合いは、下界とは違う素直な楽しさがあります。日常の音や風景から遠く離れた場所で心と体を解放してくれることでしょう。
「富士登山から登山にはまって他の山も登るようになった」という人は多いです。それだけ山の魅力に目覚めさせてくれる素晴らしい山なのですね。
実際に富士登山をした人の声
最高の思い出ができた人の声
富士山からの雲海
御来光の雲海もすごいけど陽が登った後の雲海もすごい。まるで別世界
ラピュタの世界だ
自然ってほんとにすごい!
引用:Twitter
めちゃくちゃ強風で進むの大変&目と口に砂利が入りまくりましたが、日本最高峰 剣ヶ峰(3776m)に立ちました。「日本で一番高い場所に行きたい」という自身の夢を叶えました
引用:Twitter
準備が足りず、失敗した人の声
富士登山…失敗!(^o^;) 雨は雨具で始まりましたが、風が強くて(^o^;)。 しかも雨による視界不良で道を間違える事二度(^o^;)やはり富士山は甘く無かった。
引用:Twitter
山頂まで行っていると雨が降ってきそうなのと体力不足により停止。 無念。 こんなに晴れているのに雨が降るのか
引用:Twitter
初心者が失敗しない富士登山をするポイント
初心者が富士登山にチャレンジする際気をつけてもらいたい
ポイントがいくつかあるので解説します。
登山成功のために大事なことなのでぜひよくチェック
しておいてください。
富士登山ができる期間は限られている
富士登山に出かけるにはいつ頃の季節が
いいのかな。
富士山には「山開き」と「山閉め」という慣習があります。
「山開き」の日は登山口によって若干異なりますが、大体7月上旬。「山閉め」は基本9月10日、この期間が「開山期」です。
開山期間は、標高の高い富士山も比較的温暖で、一般の登山者でも登山可能とされている時期。
富士山ではこの時期に合わせて「山小屋」の営業も行われ、常駐の救護所も設置されます。
登山道に沿って設置されているこれらの施設を足がかりにすれば、比較的経験の浅い登山者でも富士登山が可能でしょう。
ただ、山開き以前・山閉め以降の富士登山も法的に禁止されている訳ではありません。
しかし「推奨されていない」ということは、危険度が高いということ。特に冬季の富士山には一般登山者は絶対に入らないようにしましょう。
4つある登山道のそれぞれの詳しい
情報は下記リンクを参考にしてください。
日帰り登山を避け、山小屋を利用した余裕のある日程を立てる
富士登山の情報で「弾丸登山」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。
これはタイトなスケジュールで日帰りピストン登山を行うことを表した言葉です。
SNSなどで、「弾丸登山で富士山登ってきた」などと投稿している方もいますが、危険なので少なくとも経験値の浅い登山者はやめておきましょう。
弾丸登山は「高山病」や「スタミナ切れからの
怪我や行動不能」を誘発しかねません。
行き帰りの移動時間も含めて、余裕のあるスケジュールを組み登山に臨みましょう。
「時間の余裕」は「心の余裕」につながりますからね。
余裕がないと無理をして事故や怪我につながりかねません。
富士登山では基本的に山中で宿泊することになります。テント場のない富士山では山小屋を利用して宿泊します。
山小屋は基本的には予約制となっていますので、事前に予約をしておきましょう。
山頂に近いおすすめの山小屋
御来光館
富士山八合目(標高3450m)に位置する、富士山頂に一番近い山小屋。山頂に近いため、御来光やお鉢めぐりにも余裕を持って臨めます。個室は無し。
富士一館
2010にリニューアルされた綺麗な山小屋。吉田口登山道七合目(2800m)に位置しています。八合目の山小屋よりも混雑が少なく、ゆっくり快適な登山を目的にする人におすすめ。
山小屋ではできれば個室を予約、無理なら耳栓・アイマスクを用意
富士登山には体力が必要。
そのために山小屋ではリラックスして休みたいものです。昨今のコロナ禍や個人行動を好む人が増えた影響で、「相部屋」が主流である山小屋にも「個室」を用意する小屋が増えてきました。
個室であれば、隣の人の音が気になってよく眠れなかったという心配がなく、リラックスして休むことができます。
翌日の行動も寝不足で体が重く、気分が乗らないというような心配もないでしょう。
ただ、まだまだ全山小屋が個室を用意できているわけではありません。個室のある山小屋が予約できなかった場合などは、相部屋に宿泊することとなります。
私も大部屋に何度も宿泊していますが、
隣の人とかなり近いので、息遣いや寝返りの音も
気になって何度経験しても寝付きにくいですね〜。
相部屋に宿泊する際には、「アイマスク」と「耳栓」を持参するのがの勧めです。この二つがあるだけで、全然寝つきが違います。
登山の成功は「よく眠れたか」というのも成否を分ける重要な要素です。そのための準備はしっかりとしておきましょう。
個室のあるおすすめの山小屋
トモエ館七合目
富士山吉田口七合目(標高2740m)に位置する山小屋。トモエ館は八合目と七合目がありますがここ七合目は部屋は全室個室になっています。一人からも宿泊可能なのでソロ登山でも個室に宿泊できるのは嬉しい限り。2名〜6名の部屋もありグループ登山にも。
鎌岩館
こちらも、吉田口七合目(標高2790m)に位置する山小屋。こちらも一名から宿泊可能な個室を完備。
大部屋もカーテンでの仕切りを設けたドミトリー式にしてより接触を少なく宿泊できる取り組みがなされています。
前日は飲酒を避け、十分な睡眠を確保する
登山前日や、できれば山小屋でも「飲酒」は控えておくほうがいいかと思います。
お酒を飲むと一見寝つきがいいように思えますが、深く眠れず、一度目覚めてしまえば、目が冴えてしまい再び入眠できないもの。
登山の成功には必要十分な睡眠が大事です。普段寝酒を飲む習慣のある人も、富士登山を成功させるために少し我慢して、体調を整えることを優先しましょう。
初心者が富士登山に挑戦するための最短ルート
登山ツアーに申し込む
富士山に行ってはみたいけど・・。
本格的な登山経験もないし、一緒に行く
登山仲間もいない。
かといって一人は超不安・・。
そんな場合は登山ツアーを利用するのが
おすすめ。初心者の参加を前提にしているのが登山ツアー。
ですので、気兼ねなく参加できますよ。
登山ツアーの特徴はつぎのような点。
- 経験豊富なガイドがついて先導してくれる。(格安の場合はガイドなしもあり)
- 山小屋の宿泊や食事の手配も込みで手間要らず。
- バスや新幹線など行き帰りの交通機関もセットになっている
- 1名からでももちろん参加可能
ツアーを利用すれば、富士登山に必要な諸々の手配もツアー側がやってくれますので安心。
登頂までしっかりと案内してくれます。ただし基礎的な「体力」をつけておくのは必要です。
富士登山ツアーに関して詳しく知りたい方は
下記リンクを参考にしてください。
必要な装備(登山用品)を用意する
富士登山に限りませんが、登山には必ず必要とされる装備がいくつかあります。
山での遭難は、装備の不足が誘因となっている場合が多いです。
以下に紹介するようなものをしっかりと準備してリスク管理しましょう。
歩きやすく怪我をしにくい登山靴
登山を成功させるためには、専用の登山靴は必須です。
登山靴は「頑丈」で「滑りにくい」など山を快適に安全に歩くための作りになっています。
登山道は富士山に限らず、滑りやすい場所や、岩場がれ場など荒れて怪我をしやすい場所など、普段過ごしている環境とは全く違う状況がほとんど。
そのため、専用の「登山靴」が必須なのです。
富士山のような有名な山は、とかく観光地気分になりがち。普段ばきのスニーカーやサンダルのような安易な足元で訪れている人を見かけることがありますが、もちろん「論外」です。
専用の登山靴を準備して登山に挑みましょう。
予測できない雨でも安全を確保できる上下レインウェア
山の天候はとても変わりやすいもの。
特に標高が2000mを超えてくると、下界と天候や気温が全く違うこともあります。
そのため天気予報が晴れでも登山には「レインウエア」は必須装備。必ず携行する習慣をつけてください。
ウエア自体もホームセンターで売っているようなあり合せのものではなく、「ゴアテックス」など透湿性機能(内側の湿度を逃し外からの水は弾く機能。着た時の蒸れ方が全然違います。)のある登山用のしっかりとしたものを持つようにしましょう。
レインウエアは登山装備の中でも命を守るもので一番ケチってはいけない
装備の一つ。つい安物に手を出しやすいですが、きちんとした品質の
ものを選びましょうね。
重さを感じにくい登山用のリュックサック(登山ザック)
登山に必要な水や食料、着替え・防寒着などの荷物を持ち歩くためのザック。こちらも登山用のものを準備しましょう。
ただ、登山用品店には多くの種類・大きさ(容量)のザックが売られていますから、どの大きさのものを選んだらいいか迷うものです。
初心者の富士登山で山小屋泊であれば、まず「30L」の容量がおすすめです。
パッキングに不慣れな初心者でも、夏山小屋泊の装備であれば余裕がありますから入り切らない心配もなし。
さらに「30L」は汎用性のある大きさなので日帰りから小屋泊まで使いまわせるのでコストパフォーマンスも良です。重すぎないのもいいですね。
山小屋やトラブル発生時に使うヘッドライト
富士登山はまだ朝も明け切らない暗い時間帯に宿泊小屋を出て、山頂を目指し行動します。
そのため周囲を照らす灯りは必須。登山では両手を使えるようにしておくため「ヘッドライト」を装備するのが一般的です。
また山小屋は立地からしても「節電」する施設なので、山小屋内の自前の明かりとしても必要です。
さらに富士登山に限らずですが、トラブルや道迷いで辺りが暗くなってしまったら「ヘッドライト」なしでは行動不能に陥ってしまします。
「ヘッドライト」も泊り・日帰りかかわらず登山時には必ず持っておく習慣をつけましょう。
明るさは300ルーメン以上がおすすめです。
できれば予備の電池も持っておきたいですね。
目の日焼けを防ぐサングラス
山の日差しは思っている以上に強いもの。
特に富士山のような高い山は、木々の生えない「森林限界」より上は遮るものがありません。気温は涼しくても、日差しによるダメージは蓄積します。
特に、目は、周りの岩などに乱反射する日差しを受けて疲労しがちです。
雪に乱反射する光によって一時的に目がよく見えなくなる「雪目」
という症状があります。そこまでは夏山ではなることはないですが、
少し目が痛くて開けづらくなることはあります。
したがって、目を保護する「サングラス」もできれはもって起きたいアイテム。
UVカットなど紫外線から目をしっかり守ってくれる機能があるものを選びましょう。
日焼け止め
山は登っていくごとに気温は下がりますが、日差しは逆に強くなってきます。
夏山ではつい肌の露出が多くなってしまいがち。暑いですからね。
ただ、肌は強い日差しにダメージを受け続けます。
山小屋に着いた頃、「肌がヒリヒリ痛い」という事態を避けるためにも、「日焼け止め」は持っておきたいアイテムです。
汗冷えをしにくい山の服装
登山の時の服装は汗冷えを防ぐため「吸水速乾性能」のある素材の服を選んでください。
登山は平地のランニングと同じくらい負荷のある「運動」です。したがって行動中はかなり発汗することになります。
汗をかいたまま、休憩などで立ち止まると汗が冷えて急速に体温が下がるリスクがあります。
アウトドアショップには、汗をよく吸いかつ乾きやすい性能がある「吸水速乾性能」の服が置いてありますので、登山の際はアウトドアショップで服を選んでみてください。
服装選びで初心者に気をつけてもらいたいのが
次の2点です。
- コットン(綿)はNG(一般的な服にはよく使われます。着心地はいいですが、乾きにくいので登山には不向き)
- パンツは長ズボンを選ぶ(夏山ではつい涼しげなショートパンツを選びたくなりますが、歩き慣れていないと擦りむいたり、転んだ時怪我をしやすかったりします。薄手でストレッチの効く長ズボンが最初はおすすめです。)
登山道具はレンタルもある
登山するためには結構揃えなくちゃいけない道具が多いんだな・・。
お金も随分かかりそう。
登山道具を1から揃える場合、夏山装備でも安くて4万程度はかかります。
もしあなたが富士登山以外の登山に興味がない、もしくはこれから登山を続けていくかわからない。そういった場合は、レンタルという方法もあります。
費用も安く済みます。
レンタルが希望の場合は事前の予約が必要なので、早めに要悪しておきましょう。
参考に、レンタルプランを2つ紹介しておきます。
サンシャインツアーレンタルプラン:ツアー付属のレンタルプラン。ツアー申し込み時に一緒に申し込んでください。
La Mont:パタゴニアなど有名ブランドの服もレンタルできるショップ。ツアー付属ではないので個別にレンタル可能。受け取り方法も事前郵送や、富士山五合目登山口受け取りなど色々選べて便利。
よくある質問
富士登山にかかる費用はいくらくらいなの?
富士登山にかかる費用は、「出発場所」や「手持ちの装備」、「何人で行くか」などの要因によって様々なので一概には言えませんが、ある程度の目安として考えてみたいと思います。
自家用車で富士山付近の駐車場利用の場合:
- 行き帰り交通費10000円(場所によってかなり違います)
- 駐車場代:1000円
- 山小屋宿泊費8000〜10000円(食事付き)
- トイレ使用料(有料です)一回200×4
- 食事・飲料代1500
合計:23300円
これに1から登山道具を揃えると4万円程度。
合計すると63300円ほどになります。
ただここで紹介したのはあくまでザックリとした概算なので、予想外の出費などイレギュラーも起こり得ます。予算も十分ゆとりを持って登山に臨んでください。
登山道具を1から揃えるとやはり費用が嵩みます
先に紹介したレンタルプランを利用するのも一つの
手段ですね。
初心者の富士登山はどのくらい時間がかかるの?
登山道によってかかる時間は違ってきますが、一番人気の吉田口五合目から富士山頂上まで、初心者の足だと平均7時間ぐらいと言われています。休憩等が多めだともう少しかかる場合も。
頂上までの所要時間からも、やはり日帰りは避けたいですね。
富士登山で一般的なスケジュールの一つとしての例。
北アルプスなどの縦走登山では「午後の14時」を目処にその日の行動を終えるようにするのが一般的です。
その理由は日暮れの時間帯にかからないように余裕をもたせるため。
富士登山でも「14時」とは言わないまでも時間的な余裕を持って山小屋に到着したいですね。
兎角初心者の頃は想定している以上に時間がかかるもの。常に余裕を持たせたスケジュールで臨みましょう。
富士登山の日帰りはなぜ避けた方が良いの?
日帰り富士登山はスケジュールにあまりに余裕がなく事故や・怪我につながるリスクが大きです。
タイトな日帰り登山で考えられる
リスクを挙げておくと以下のようなもの
がありますね。
- 高山病のリスク
- 体力切れで歩けなくなる
- 焦って下山中に怪我をしてしまう
高山病は「気圧・空気」が薄くなる高い場所の環境に体が慣れず、頭痛や眠れないなどの特有の症状が現れるもの。標高2500mを超えた辺りから高山病のリスクが高まります。
当然日帰り登山等で急激に標高を上げてしまうと現れやすいです。高山病を避けるためにも余裕ある登山を心がけてください。
空気の薄い高い場所では体力の消耗も早いです。自分が想定している以上に疲れ切ってしまい、「こんなはずじゃなかった」とその場から動けなくなることも。
また、時間的に余裕がないと心の余裕も失われ、疲労も相まって下山中に怪我や道迷いなどを誘発しかねません。
昨今、ニュースでは富士登山に無理なスケジュールで
出かけて、疲労で動けなくなり救助要請したり、明らかな体力
不足で動けなくなったり、怪我して救助要請を出したりと困った事例が
目立ちます。富士登山は本格的な登山。過信しないでしっかり計画
を立てて臨んでください。
どのくらいの体力が必要なの?
アスリートのような体力は必要ありませんが、やはり日頃全く運動しない人が挑むのは無謀です。
目安として一番わかりやすいのは「山歩きに慣れている」ということでしょう。
まずは以下のようなことを心がけて山を歩いてみてください。
- 標高は500m程度までの山(それ以上は山が深くなります)何かあればすぐ麓に出られる里山がベスト
- 富士登山を想定した装備を背負って歩いてみる
- 実際装備を使ってみる(使い方を知っておくのが大切)
徐々に慣れてきて、標高1000m程度の山を日帰り5〜6時間かけて歩いても平気に慣れば体力的には問題ないでしょう。
近所が真っ平らで山が全く見当たらないんですが・・。
近場に山のない方は平地をジョギング(ゆっくりでもいいので)7km程度止まらずに走れるようになれば体力的には問題ないでしょう。
高山病って何?対策はあるの?
高山病は空気の薄い高い場所へ急に移動した際に「体がその状況に適応できず酸欠になることで引き起こされる種々の症状」を言います。
具体的な症状としては眩暈、吐き気、頭痛など風邪のような症状、それから「寝付けない」というのもよくでる症状です。
対策としては残念ながら「下山」するしかありません。酸素の薄い場所でいくら休息しても回復はしないからです。
対策としてはゆっくりを「滞在高度」を上げていく「高地順応」が一番ですが、日程が限られている登山では現実的ではないでしょう。
一般登山者が取る対策としては以下のようなこと。
- しっかり睡眠をとる(体調を整える)
- こまめに水分や行動食を補給する
- ゆっくり歩く(空気が薄くなる標高2500mを超えたら特に心がけてください)
こうした対策をとりながら、それでも症状が出た場合は悪化する前に勇気を持って速やかに「下山」してください。
下記リンクの記事に、実際に高山病にかかった体験が
詳しく載ってます参考にしてください。
>>高山病ってなんだろう?富士山などの高山で初心者が押さえておく対策・対処法
まとめ
誰もが一度は憧れる富士山。その山頂に立つのは確かに簡単なことではありません。
でも、きちんと準備し、計画を立て、「適切な装備・体力」があるならば決して登れない山ではありません。
この記事が「人生一度は富士山の頂上に立ちたい!」と思っているあなたの登山成功の手助けになれば幸いです。
この記事の結論
・きちんと準備すれば富士山は初心者にも登頂可能
・日帰り登山は避け、山小屋宿泊の余裕のあるスケジュールで臨むべし
・富士登山は本格登山。基礎体力をつけて臨みましょう
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