まず結論からお伝えしますと、シーバス用ベイトリールは、PE1.5号が150m巻けるハイギアタイプのものを選ぶのがオススメです。
なぜなら、スピニングリールで基準となるPE1号をベイトリールで使用する場合、バックラッシュした際高切れする可能性が高く、ハイギアタイプのものであれば安定したリーリングが容易で手返しよく探ることができるからです。
また、ハンドルは利き手を選ぶことで力強い巻き上げをすることができ、大物相手とのファイトも安定して取り組むことができるでしょう。
この記事を読めば、シーバスゲームで最適なベイトリールが分かります。
チェックポイント
シーバス用ベイトリールの特徴
シーバス用ベイトリール最大の特徴は、狙った場所にピン撃ちできることと言っても過言ではありません。
シーバスがいそうな障害物のきわや、橋脚周りなどにピンポイントでルアーをキャストすることができます。
しかし、ベイトリールは扱いの難しいリールでもあり、慣れないうちはライントラブルが多く発生してしまうでしょう。
スピニングリールとの違い
ベイトリールはスピニングリールとは違い、基本親指をスプールの上に置き、サミングで調整することで狙った場所にルアーをキャストすることができます。
障害物に当たりそうな時や、ルアーが狙った場所を超えて着水しそうな時などに大変便利です。
また、シーバスゲームでは飛距離がでやすく扱いやすいスピニングリールが選ばれることが多く、ライントラブルの多いベイトリールは敬遠されがちです。
スピニングリールでは扱えた軽量なルアーでも、ベイトリールでは思うように使えない可能性もあります。
サイズ・番手はPEライン1.5号を150m巻けるものを選ぶこと
ベイトシーバスではPE1.5号を150m程度巻けるリールを選ぶのがオススメです。
スピニングリールであればPE1号を基準としますが、ベイトリールでPE1号を使用した場合、バックラッシュした際、高確率で高切れが発生してしまいます。
そのため、ベイトシーバスでは1.5号を基準にし、バックラッシュの多い慣れないうちは2号以上を巻くのがオススメです。
リールの重さはバランスを考えて200g前後を選ぶと良い
ベイトシーバス用のリールの重さは、おおよその目安として200g前後を選んでおけば、どんなロッドにも扱うことができます。
ベイトリールの重さはなるべく軽量なものがオススメですが、ロッドとのバランスも重要です。
ロッドに対してリールの自重が軽すぎても、先重り感が出て扱いづらくなってしまい、重たいリールだと疲労も溜まりやすく操作性も落ちてしまいます。
ハンドルは利き手で選ぶ。右利きなら右ハンドル、左利きなら左ハンドル
ベイトリールのハンドルは利き手を選ぶことをオススメします。
利き手で巻くことで力が入りやすく、大物相手のファイトも安定するからです。
しかし、ハンドルを利き手にすることで、キャストした後にロッドを持ち帰る必要があります。
そのため、手返し重視の釣りをしたい場合は、利き手とは逆のハンドルが好ましく、状況に応じて選択するのが良いでしょう。
ギアはハイギア(HG)を選べば失敗しない
ベイトシーバスではギア比の高いハイギアやエクストラハイギアを選ぶのがオススメです。
ギア比は高いほどハンドル1回転の糸の巻き取り量が多くなります。
シーバス釣りでは狙ったエリアを過ぎた場合素早く回収し、次のキャストに移ることで効率良く探ることができます。
また、ギア比が高いリールは一定のスピードで巻きやすく、安定したリーリングが容易なため、初心者の方にもハイギアタイプのベイトリールはオススメです。
シーバス ベイト リールを選ぶメリット・デメリット
近年、シーバスゲームでもベイトリールを使用するアングラーが増えてきていますが、実際ベイトリールを使用することで生じるメリットとデメリットは把握しておきたいところです。
シーバス ベイト リールを選ぶデメリット
- キャストのコツがいるので初心者には扱いが難しい
- ライントラブル(バックラッシュ)が多い
キャストのコツがいるので初心者には扱いが難しい
ベイトリールは初心者の方には扱いが難しく感じる可能性があります。
理由としては、スピニングリールには無いサミングと呼ばれるテクニックが必要となってくるからです。
サミングとは狙ったエリアにキャストするために親指をスプールの上に置きブレーキをかけることで飛距離を調整することです。
コツをつかむまでは多少練習が必要で、最初のうちは釣りに集中することができないこともあるでしょう。
ライントラブル(バックラッシュ)が多い
ベイトリールといえばバックラッシュと呼ばれるライントラブルが多いことで有名です。
バックラッシュとはラインの放出よりもスプールの回転が上回った際に起こるライントラブルのことです。
熟練者の方でも度々起こすことがあるトラブルで、ベイトリールはバックラッシュありきで考えた方が良いでしょう。
しかし、最近のベイトリールは技術進化によってキャストがしやすくバックラッシュが起こりづらいものも増えきており、初心者の方でも扱いやすいよう工夫が施されています。
シーバス用ベイトリールを選ぶメリット
- ラインの太さで飛距離に影響が出にくい
- スピニングリールよりもキャストにかかる手間が省け手返しよく攻めることができる
- スピニングリールと比べてベイトリールは巻き上げのパワーがある
ラインの太さで飛距離に影響が出にくい
ベイトリールは、ラインの太さでキャストの飛距離に影響が出にくい特徴があります。
スピニングリールの場合、ラインが太くなればなるほど飛距離が出にくくなりますが、ベイトリールではそんなことはありません。
したがって、ベイトリールは太いラインを巻いてもスピニングリールでは届かない場所までルアーを届けることができます。
スピニングリールよりもキャストにかかる手間が省け手返しよく攻めることができる
ベイトリールはスピニングリールよりも手返しよくキャストすることができます。
スピニングリールの場合ラインをつかむ片手とベールを返すもう片方の手を使う必要があり、キャストした後もベールをなおす手間が必要になってきます。
それに比べて、ベイトリールの場合キャストする片手でクラッチレバーを押すことでラインを放出することができ、そのままキャストすることができます。
着水後、そのままハンドルを巻くことでクラッチが戻りルアーを巻き始めることができるので、スピニングリールよりも圧倒的に手間が少なく手返し良いです。
スピニングリールと比べてベイトリールは巻き上げのパワーがある
ベイトリールは構造上、両軸での巻き上げとなるので、スピニングリールよりも力強い巻き上げをすることができます。
ハンドルを縦方向に巻くとスプールも縦方向に回転するので、横方向に回転するスピニングリールよりも力のロスが少なく巻き上げのパワーが強くなります。
そのため、バイブレーションや巻き抵抗の強いルアーを、軽い力で巻くことができ疲労が溜まりにくいです。
シーバス用ベイトリールの使用感・評判・クチコミ
悪い口コミ
PEラインを巻いてリバーチニングに使用。外見、質感はとてもお気に入りで、キャスト音も非常に静か、スーーーッと気持ち良く飛んで行き快適な釣りが楽しめます。トラブルも少なく、基本的な扱い方が出来ていればバックラもほとんどありません。ただそれはあくまで快適な環境で投げる時に限った話で、雨の日、風速が6メートルを超えてくる日、極端に寒い日などは投げた瞬間に突然スプールがロックし致命的なバックラをするなど、そこそこ神経質に扱わないといけない場面が出てきます。ベイトリールとはそもそもそういう物、と言われてしまえばそうなのですが、私のようなブレーキ設定を一度設定したら状況問わず特に変えずにそのまま大雑把に投げたいものぐさな人間には正直合わないなと感じました。
Amazonレビューより引用
今までABUのベイトリールを使っていて今回初めてDAIWAのリールを購入しましたがスプールの交換、マグダイヤルの操作性等ABUのリールと比べると非常に使いにくいです。ベイトリールを買うならDAIWAはやめて絶対にABU製品にした方がいいです。こんな使いにくいリールは初めてです。なぜ天下のDAIWAが操作性の改良をしないのか不思議なくらいです!!
Amazonレビューより引用
良い口コミ
約20年ぶりにベイトリールを購入しました。昔のスコーピオンに触った時に、その性能に驚いたものですが、安物の代名詞だったバスワンが、今や当時のスコーピオンと同等の性能を持っています。すると最新の高級リールはどんなことになっているんだろう・・・と思いますが、ベイトでフィネスをやったりしなければこれで十分だと思います。試みにハンドルのところにベアリングを入れましたが、別に交換しなくてもよかったかも。少なくともオイルの効いている最初のうちは、ベアリングを入れなくても巻き心地はさほど変わらないと思います。VSというのも結局は遠心ブレーキで、結局はバンタムの昔からある枯れた技術を使っているとはいえ、この値段でこの性能は驚きですね。しばらく高いリールいらないです。もっとも、次に買うのはまた十年後かもしれませんが。
Amazonレビューより引用
まず飛距離に驚愕。聞くと投げるとでは大違いの伸び、愛用しているシマノ某スピニングのフルキャストで出る飛距離が7〜8割のパワーで出せる。そしてバックラッシュの皆無さも評判通りで、勘違いでブレーキMINで投げていてもベイトに慣れている人ならそうそうバックラッシュしない。ブレーキをしっかりルアーに合わせれば最早バックラッシュ知らずになる。本当にベイトの固定概念があっさり打ち砕かれる素晴らしいリールだと思います。あと、通常ベイトには無いドラグ音がナイトゲームにおいてかなり有り難い
Amazonレビューより引用
総評
ベイトリールは狙った場所にピンポイントで狙い撃ちすることに長けています。
また、スピニングリールよりも巻き上げの力が強く、大物相手とのファイトも安定してこなせます。
しかし、扱いが難しく、バックラッシュと呼ばれるライントラブルが多発しやすいので、初心者の方は慣れるまでキャストの練習が必要になってくるでしょう。
シーバス用ベイトリールの選び方
シーバス用ベイトリールを選ぶ際
・バックラッシュのしにくさ
・スプール径
・ギア比
の3つを意識して選ぶと良いです。
DCやマグネットブレーキシステムなどのバックラッシュしにくいシステムが搭載されているものがオススメです。
また、スプール径34mm程度で、ハイギアタイプのものがシーバスゲームで適したリールと言えるでしょう。
購入する際は事前にスペックを確認することが大切です。
おすすめのシーバス用ベイトリール
オススメのシーバス用ベイトリールをいくつかピックアップしてみたのでご紹介します。
シマノ ベイトリール 17 バスワン XT 150/151
シマノが販売するベイトリールの入門機として人気の高い商品です。
汎用性の高いオールラウンドなモデルで、ソルトウォーターにも対応しているのでシーバスゲームでも使用できます。
また、リーズナブルな価格ながら、バックラッシュが起きにくいブレーキシステムが搭載されているのが特徴です。
重さ(自重):340g
素材:ナイロン
ベイトリール:右ハンドル
シマノ リール 20 メタニウム
シマノが販売するソルトウォーター対応のミドルクラスのベイトリールになります。
コンパクトボディでパーミング性がよく、剛性も高いので大物相手でも安定したファイトができます。
自重が軽いので、操作性もよく軽快に釣りをすることができます。
重さ(自重):270g
素材:マグネシウム
ベイトリール:右ハンドル
シマノベイトリール 17 エクスセンス DC XG
シマノが販売するハイエンドモデルのシーバス用ベイトリールです。
ブレーキシステムには「NEW 4×8 DC EXSENCE TUNE」が搭載されており、32通りの細かなブレーキ調整が可能となっています。
ライントラブルが少なく、安定した遠投が可能です。
重さ(自重):225g
素材:カーボンファイバー
ベイトリール:右ハンドル
ダイワベイトリール 21 PR100 3.5号糸付き
ダイワが販売する入門用としてオススメなベイトリールです。
バスフィッシングはもちろん、ソウルとウォーターにも対応しているので、シーバスゲームにも使用することができます。
リーズナブルな価格ながら、ダイワの技術が搭載されており、十分な性能をもった入門機です。
重さ(自重):190g
素材:アルミニウム
ベイトリール:右ハンドル
ダイワ タトゥーラ TW 300
ダイワが販売するビッグベイトシーバスに最適なベイトリールです。
PE5号程度の太いラインを使用することができ、MAGFORCEブレーキ搭載により、大きいルアーのキャストも安心して行うことができます。
ビッグベイトのみならずジャイアントベイトも扱えるのが魅力です。
重さ(自重):325g
素材:アルミニウム
ベイトリール:右ハンドル
ダイワ ベイトリール 19 モアザン PE TW
ダイワが販売するハイエンドモデルのシーバス専用ベイトリールです。
軽量でコンパクトボディながら、高い剛性とロングハンドルで力強い巻き上げが可能です。
スムーズなライン放出でバックラッシュを抑制し、遠投性が高いのが特徴です。
重さ(自重):195g
素材:アルミニウム
ベイトリール:右ハンドル
まとめ
ベイトリールは多少の練習が最初必要になってきますが、慣れてしまえば釣りの幅が広がり、シーバスを有利に探ることができます。
狙った場所にピンポイントでキャストすることに長けており、シーバスゲームでは最適なタックルと言えるでしょう。
バックラッシュが起こりにくい高性能なブレーキシステムが搭載されたものがオススメですが、価格も高くなりがちです。
しかし、低価格ながら十分な性能が備わっているリールも近年増えてきているので、自分に合ったものを選んでベイトシーバスゲームを楽しみましょう。
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