火山性地震により噴火リスクが高まる新燃岳 いったいどんな山?
・耐水性と透湿性はどの程度の性能が必要かがわかる
・登山に求められる耐水圧性能は、20,000mm以上
・登山に求められる透湿性能は、8,000g以上
・新燃岳の噴火リスクについて
4月21日、火山性地震が200回以上起きており、噴火の恐れがあるということで話題になっています。ニュースの後も噴火が続き、21日中に300回を超えました。
情報元の宮崎日日新聞のページは下記になります。頻繁な火山性地震は噴火の危険性を感じさせますね。
気象庁は21日、霧島連山・新燃岳(1421メートル)で火山性地震が増加し、火口周辺に影響を及ぼす噴火が起きる恐れが高まっていると発表した。火山性地震は午後10時までに274回発生。大規模な噴火に至る可能性は低いものの、火口から2キロの範囲で噴石などに警戒を求めている。
宮崎日日新聞より
活火山の噴火とひとことで言っても、大きく分けてマグマ噴火と水蒸気噴火の2種があります。過去の御嶽山の噴火などが前兆のない水蒸気噴火でした。
今回の新燃岳は、マグマ噴火の予兆と言えます。
最新の噴火情報は、気象庁のページで発表されていますので、確認してみましょう。
4/24時点で噴火警戒レベル2(火口周辺規制)となっています。
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。
気象庁より
・過去の噴火
2018年は3月、5月、6月と噴火が続きました。
その前は2011年でした。
周辺施設が閉鎖、学校の急行など同時は様々な影響がでました。周辺の山々でも入山規制が行われるなどの措置がとられています。
現在でも新燃岳から2km以内は立入規制中のため、中岳・新燃岳コースは、利用できません。ちなみに韓国岳登山口にいある硫黄山も1km圏内は立ち入り禁止になっています。
・新燃岳ってどんな山
新燃岳は霧島連山の一部に位置しています。
高千穂峡と韓国岳の間に位置していて山頂は火口となっています。ミヤマキリシマというピンクの花が咲くことで有名で春には一面桃色になります。
火口湖がエメラルドグリーンで人気だったのですが、度重なる噴火で濁った色に変ってしまいました。
火山についての解説は以下の動画が参考になります。
・登山ルート
現在でも新燃岳から2km以内は立入規制中のため、中岳・新燃岳コースは、利用できません。
レベル1に引き下げられると選択できる手段が増えます。レベル2となると縦走は実質無理でしょう。以下画像で分かりますように半径2kmに立ち入りできないと、高千穂峡や大幡山方面から縦走で通れません。
レ
・火山を登るということ
新燃山に限らず、活火山を登る際には必ずヘルメットを着用するようにしましょう。大きな噴石が落ちてきた場合は耐えられませんが、少しでも生存率を上げることができます。
一番大事なのは気象庁の噴火情報を事前に確認し、少しでも噴火の予兆が高まる場合は登山を控えましょう。
また、現在はコロナウイルスの蔓延もありますので、本当に登山を実施しても問題ないかは確認するようにしましょう。
登山は禁止ではありませんが、地元住民にウイルスを拡散することのないよう、配慮が必要となります。ひとりひとり必要なことをしましょう。
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