今回は40歳でソロ登山を始めた方にソロ登山の魅力について聞いてきました。たまには都会の喧騒から離れて自分と向き合う、そんな時間を持っても良いのではないでしょうか。
・ソロ登山の魅力は自由と一期一会
・ソロ登山の注意点がわかる
本記事の内容
・日常に疲れ、40歳で登山をはじめた
40歳で登山始めてこれまで私は4座を登って来ました。
羊蹄山、樽前山が有名なところでしょうか、そのほかは自宅から車で30分くらいで登山口に着ける山を登っています。
幸い人間関係には恵まれているのですが、それでも独りになりたい、街の喧騒から逃れ自分を見つめ直したい。そんな時に私は山へ登ります。
・何故ソロで山を登るのか?
圧倒的に自分と向き合えるからです。
登山はどんなに体力があっても苦しいです。息が切れ、心臓が破裂しそうになり、もう無理だと思う瞬間が何度も訪れます。
それでもあの曲がり角まで、この急な道を越えるまで、いや帰るなら今のうちだと自身と会話をします。
そして登頂した時に自分はこの苦しさを乗り越えたんだという自信になります。
すると日常の悩みがとても小さく感じられるようになります。
下界に降りたら嫌な上司、手のかかる部下にも笑顔を向けられるような”気が”するのです。ちょっとだけ優しくなれます。
・思い立ったが吉日
ソロ登山は行きたいと思ったときに出発出来て、時間を気にせず山頂の景色を満喫できます。
どんより雲でも風が冷たくても行きたいと思った瞬間に出発できるのです。
急に用事が出来ても誰にも迷惑を掛けません。行きたいと思ったときに出発できるのです
・行きたい山に行ける
当たり前ですが行きたい山に行けます。
雑誌で見た景色、テレビの特番で映っていた景色、そこに行ってみたいと思ったらもう登山が始まっています。
同行する人の体力も予定も気にする必要がありません。
出勤前に登ることだってできます。
・ソロ登山のメリット
・全てが自己決定
全てが自己決定、ソロ登山の魅力はこれに尽きます。
途中で見つけた小さな花を慈しみ、振り返った景色が気に入れば好きなだけ休憩し、逆に休憩を取らずに体力の限界に挑戦したり。
友人や家族とおしゃべりしながら登るのも楽しいですが、全てが自分のペースで行える、そこがソロ登山の最大の魅力です。
・一期一会の出会い
登山道を歩いているとすれ違う人と「こんにちは」と挨拶をします、山頂近くだと「もうすこし!ガンバって」といった具合にです。
最近ではご近所さんでもなかなかしませんが、自然の中にいると心が穏やかになるのか自然と声を掛けられます。
また、挨拶に止まらず、道程ずっとおしゃべりをしながらという時もあります。
ソロの魅力が薄れるのではと思われるかもしれませんが、何の利害関係のない人と心を開いて話せるのも出会いの魅力の一つです。
時にはSNSを交換しあってその後も連絡を取ったりもします(私は何人もそういう方がいます。しかし不思議と本名を聞きません
・ソロ登山を始める際の注意点
・最初の1回は経験者と登ろう
ソロ登山で一番大切なことはリスクマネジメントです。
出来れば初めて登る山はその山を登ったことのある経験者と同行することをお勧めします。
「なんだソロじゃないのか」と思われるかもしれませんが、転倒、滑落、道迷いのリスクを考えると初見でのソロ登山は危険が大きすぎるので、その山を登ったことのある方の同行が望ましいです。
・情報収集をしっかりと行う
どうしても経験者の同行が望めないのであれば、その山に関する情報を徹底的に集めましょう。
まず行こうとしている山域の載っている専門の本を探します。
初めてだとどの本を見ればよいのかわからないと思いますが、その場合はぜひ図書館を利用してみてください。
図書館であればその地域の登山情報の掲載された本があるはずです。
借りたら登る山のページをコピーして家族に渡し、自分がどの山に行くのか知らせておきます。
万が一トラブルがあった時の初動にかかわってきます
・情報元は複数持つ
インターネットで何でも調べられるのに、わざわざ図書館に行かなくてもと思われたかもしれません、しかしネットの記事は往々にして主観が含まれています。コースタイムもあくまでその人のタイムの場合が多いです。
その点書籍の場合は積み重ねられた記録をもとにされていますので、おおよその目安にはなります。
それでも特に初心者の場合は本に書かれた2~3割増しでタイムを考えておきましょう。
・登山靴を買おう
経験者に何を持って行けばいいと聞いたら、リュックと雨具と登山靴を用意するように言われます。
しかし全てを揃えるとなるとなかなかの出費になると思うので、まずは【登山靴】の購入を強くお勧めします。
その理由は、登山靴を初めての履いた時に感じた安定感と、下山した時の疲労感の少なさに驚いたからです。
とりわけもう帰るだけだという油断と、自覚のない脚の疲労からくる転倒が多い下山時でのリスクがぐっと少なくなるのです。
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その他にもヘッドライトだったり、救急セットだったりロープだったりと、調べれば持って行かなくてはいけないものがたくさん出てきます。
それだけで気が滅入ってしまい、行く気もなくなってきます。
ですので、とりあえずジャージに着替えていつものシューズで、ペットボトルに水道水を汲んで、近所のおじいさんが散歩している裏山に行ってみましょう。
そこにしかない景色、そのときだけの風があなたを待っています。
山はそこにあります
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