空気が透き通って星空が綺麗に見える冬場は、夏とはまた違った感動を味わえるとキャンパーの中でも大人気のシーズン。
しかし、やはり気になるのはその寒さ。冬の夜は地面から冷気を感じやすいので寝具の選び方はとても重要になってきます。
今回はそんな冬の寒さに負けずに、冬キャンプを快適に楽しめるマット・エアーマットをご紹介致します。
経験上、一人ならマットと寝袋を適切に選べば暖房なしでも過ごせます。
その場合は快適温度は-10度前後が必要です。
一方でファミリーキャンプでは暖房を使った方が快適になるので、
暖房前提なら快適温度-5度前後でも十分快眠できます。
これらを踏まえて選ぶべきモデルを確認しましたので、ぜひ最後まで御覧ください。
関連記事
>>夏キャンプ用:「人気モデル比較」キャンプにおすすめの最強テントマット
>>冬キャンプ用:【-10度以下でも大丈夫】冬キャンプの快適マット・エアーマット
>>夏登山用:テント泊縦走の登山用スリーピングマットは何を選ぶべきか?
L【暖かさ(R値)】で考えるサーマレストのおすすめマット・エアーマット
L【使用感レビュー】サーマレストのマットは、Zライトソルがベストな理由
L【使用感レビュー】ニーモのテントマット「テンサー ショート」は240gの超軽量マット
>>雪山登山用:冬期雪山でのテント泊登山のスリーピングマット
L【-10度テント泊で余裕】シートゥーサミット ウルトラライト インサレーションマット
冬キャンプのテントマットは夏と同じじゃダメなの?
キャンプで寝る際には寝袋の下にマットを敷きます。
マットを敷かないと地面からの冷気と硬さが直に背中に伝わり、寝袋だけでは緩和しきれないからです。
そんなマットが夏に使っているものと同じものが使えないかというと、検証して体感して分かりましたが、キャンプ自体はできます。
ですが冬は地面からの冷気が夏とは段違いなので、快適とはほど遠く、何度も夜中に目が覚めることになります。
より快適な冬キャンプをするならやはり冬専用のものを用意した方が良いので、選ぶコツとおすすめモデルについてまとめます。ぜひ最後までご覧ください。
睡眠の快適性はテントマット×寝袋×防寒で決まる
大前提として睡眠の暖かさはテントマットだけでは決まりません。合わせて寝袋や防寒を準備する必要もあることは年頭に置いておきましょう。
実験としてR値2未満の夏用のテントマットを2枚重ねて、と真冬用のナンガオーロラ900dx(快適温度-10度、下限温度-19度)で外気温-10度で暖房なしで過ごしてみました。
結果からすると、寒すぎて足を延ばして寝ることはできず、丸くなってなんとか眠ることができるという状況でした。
使用したのはカットしたZライトソルレギュラーR値2.0と、クライミットのイナーシャオゾンR値1.8です。
同様の条件でR値3以上のマットに交換してみたところ驚くほど快適になったので、真冬用の寝袋+R値3以上のマットが選ぶマットの目安となることがわかりました。
冬キャンプのテントマットの選び方・評価基準
断熱性(R値)
正確にはマットの厚みと断熱層の性能によります。
多くのマットにはR値と呼ばれる暖かさの性能が記載されていますので、参考にしましょう。
厚いマットでも断熱材が使用されていないと思ったほど暖かくなかったりするので、要注意です。
目安として一緒に使うR値は3以上を推奨します。
寝袋が真冬用出ない場合はより高い水準の断熱性が必要なので、お手持ちの寝袋、これから購入する寝袋と合わせて考えてみましょう。
もちろん暖房を併用すれば性能は低めでも大丈夫ですが、燃料が切れてしまったり、想定より冷え込みが大きい場合に寝れないと冬キャンプが怖くなってしまいます。
冬は夏よりも過剰気味な性能の道具選ぶを選ぶことが大切になります。
寝心地の良さ
季節を問わずキャンプで使用するマットやエアーマットの寝心地の良さは大変重要なポイントですが、特に冬のキャンプの場合は寝心地を重視するのは大切なポイントになってきます。
冬場は外気が低く、他の季節よりも体力の温存が必要になります。睡眠の質を上げるためにも是非寝心地の良いアイテムをセレクトしましょう。
マットの素材や硬さ、断熱性など様々な角度から検討し自分にとって寝心地が良いと感じる快適なマットを探していきましょう。
テントマットの種類(フォーム材(ウレタン)・自動膨張式・エアーマット)
テントマットを選ぶときには種類も重要です。大きくわけて紹介をすると、中にフォーム材(ウレタン)が入っていて広げると自動的に厚み分ふくらんでくれる画期的な物と、マットを広げるだけで勝手に膨らんでくれるのでキャンプ初心者にもおすすめのタイプの物、
また、1からすべて自分達で空気を入れなくてはいけないエアーマットがあります。
キャンプ初心者や、女性子どものいるファミリーキャンプの場合は断然自動膨張型がおすすめです。
サイズ・コンパクトさ
キャンプをする人数や規模にもよりますが、基本的に自分の体系やテントの大きさを考慮してマットを選びましょう。
快適に眠りたいからと思って自分の体形よりも少し大き目な物を選びたくなりますが、そうするとテントのサイズに合わず、逆に窮屈な思いをする可能性があります。
自分の体形と使用する人数、テントの大きさを考慮して最適な物を選びましょう。
また、キャンプと言えば持ち運びが基本です。コンパクトであるという点も注目すべきポイントでしょう。自分で持ち運びのできる大きさ、重さの物を探しましょう。
寝返りのしやすさ
コンパクトさと反する基準として寝返りのしやすさも見落としてはいけません。
特に大柄な男性の場合はテントマットの横幅が大きめのものを選ばないと眠りの質が下がります。
寝心地を削ってもコンパクトにしたい、登山や徒歩キャンプでなければ、サイズはやや大きめを選ぶようにしましょう。
また、エアーマットの場合は限界まで空気注入すると反発が強くマットからずり落ちやすくなります。空気を入れるなら80%程度にしておくと、寝返りがしやすくなるコツです。
複数のマットを重ねると保温能力が高まる
マットは重ねることで保温能力が高まります。
例えばR値2.0のフォーム材(ウレタン)マットの上に厚みのあるエアーマットを重ねると、明らかに地面から感じる冷気が少なくなります。
一方でエアーマットとエアーマットを重ねると高さが出すぎて安定せず、寝心地が悪くなりますので、薄いマットとエアーマットや自動膨張式のマットを組み合わせると良いでしょう。
冬キャンプで使えるおすすめ快適マット
雪がないキャンプ場のファミリー向けはDODわが家のシュラフ+クイックキャンプ 車中泊マット 8cm
圧倒的に安いのがDODわが家のシュラフとクイックキャンプのマットの組み合わせです。
快適温度は+5度くらいなので、雪があるような寒いキャンプ場では暖房を併用しないと寒いですが、ファミリーでくっついて眠れるので、暖かく過ごせる組み合わせです。
マットは栓を緩めて放って置けば膨らむし、シュラフも収納袋と一体になっているので収納の時も便利です。
春秋にこの組み合わせなら快適です。
冬はストーブやホットカーペットなどの暖房が必要なので注意しましょう
(合計R値5.2)必要最低限の保温性:Zライトソル+プロライトプラス
代表的な例として人気なサーマレストのマットから提案するのがこの2つのマット。
もしあなたが夏用のマットとして使っているフォーム材タイプのマットがあるなら、
Zライトソルでなくてもそのマットを使えばいい。
ただZライトソルはR値2.0で断熱性能が比較的高いので、性能が劣る場合はエアーマットはもう少し高い保温能力を持つものを選ぶと良いだろう。
保温能力(R値) :(Zライトソル) :2.0
(プロライトプラス) :3.2
収納サイズ :(Zライトソル) :51×15×13cm
(プロライトプラス) :28✕12cm
展開サイズ :(Zライトソル) :51×183×2cm
(プロライトプラス) :51×183cm
重さ :(Zライトソル) :410g
(プロライトプラス) :650g
マットタイプ :(Zライトソル) :フォーム材(ウレタン)
(プロライトプラス) :自動膨張式
寝心地 :寝心地に関してはプロライトプラスが自動膨張式で程よく体が沈むのでとても良い。
軽さを実現するためにコンパクトなサイズ感なので、横幅が特別広いわけではない点は注意。
このマットの組み合わせと快適温度が外気温と同じくらいの寝袋があれば、
暖房なしでも余裕で過ごせます。
もちろんダウンジャケットなどの基本防寒は用意しておきましょう。
総重量が軽いので雪山登山でも十分活躍できるよ
(合計R値6.6)普通くらいの保温性:サーマレスト:Zライトソル+トレイルプロ
保温能力(R値) : (Zライトソル) : 2.0
: (トレイルプロ) : 4.4
収納サイズ : (Zライトソル) : 51×13×14cm
:(トレイルプロ) : 33✕23cm
展開サイズ : (Zライトソル) : 51×183cm
:(トレイルプロ) : 64×183cm
重さ : (Zライトソル) : 410g
: (トレイルプロ) : 1.16kg
マットタイプ : (Zライトソル) : フォーム材(ウレタン)
: (トレイルプロ) : 自動膨張式
寝心地 :厚みがあり、自動膨張式ならではのクッション性があるので適度な硬さでしっかりと体を休める事が可能です。
2枚を重ねる事によりR値も6.6まで上がるため、寒がりな人でもあたたかく快適に眠る事ができます。
(R値6.0)ニーモ:イクイップメント ローマーXL ワイド
保温能力(R値) :6.0
収納サイズ :38×径26cm
展開サイズ :76×203×10.5cm
重さ :2.27㎏
マットタイプ :自動膨張式
寝心地 :自宅で使用するベッドマットレスに引け目をとらない寝心地の良さに定評があり、R値も単体で6.0とかなり高めの保温能力を所持しています。
サイズも大きいため、十分な広さでゆっくりと体を休める事ができるので国内外でも人気の高いマットレスです。
(R値6.0)冬でも快適:サーマレスト:ラグジュアリーマップ
保温能力(R値) :6.0
収納サイズ :53×24cm
展開サイズ :51×183㎝
重さ :1480g
マットタイプ :自動膨張式
寝心地 :自動膨張式タイプなので、体を預けると包み込んでくれるような安定感が魅力。
Rサイズでも大人一人しっかりと横になる事が出来ます。
横幅は広くは無いので寝返りまでは出来ないですが、
しっかりとした厚みがあるので、体が痛くなる事も無く冬のキャンプでも快適な温かさと寝心地をキープしてくれます。
(R値6.5)シートゥサミット: コンフォートデラックスS.I.マット
保温能力(R値) :6.5
収納サイズ :径28×64cm
展開サイズ :183×64cm
重さ :1,995g
マットタイプ :自動膨張式
寝心地 :自然と膨らむタイプではありますが、最後にポンプなどを使い少し空気を足す事で更に寝心地をアップします。
マット本体の表地に起毛のストレッチニットを採用しているため、肌ざわりが良く自宅のマットレスと同等の硬さや弾力性がキャンプ中でも良質な眠りへと誘ってくれます。
(R値11)車中泊用マットとしても使える KingCamp :インフレーターマット
保温能力(R値) :R11
収納サイズ :81×18×18cm
展開サイズ :シングル/ダブル
重さ :3.5kg
マットタイプ :自動膨張式
寝心地 :10cmというボリューム感満載の厚みが、体を優しくサポートしてくれます。
低反発なので圧力を分散し、体への負担を減らしながら質の良い睡眠がとれるのが人気のポイント。R11という驚愕の保温機能で、寒さが気になる冬場でも温かく快適に眠りにつく事が出来ます。
(R値8.1)子供や女性でも安心できるR値最強8.1 エクスペド:メガマット10
保温能力(R値) :R8.1
収納サイズ :22 × 67cm
展開サイズ :197×77×10cm
重さ :2.6㎏
マットタイプ :自動膨張式
寝心地 :氷点下で使用したとしても地面の冷たさを感じない程の保温性と、その快適さには定評があり、10cmもの贅沢な厚みのおかげで体が痛くなる事もなくゆっくりと眠る事が出来ます。
まとめ
今回は-10度以下の極寒のキャンプでも耐えうる事が出来る冬キャンプにおすすめのマット・エアーマットをご紹介しましたが、気になるアイテムは見つかりましたか?
大切なのは保温性、寝心地の良さ、種類、サイズ、シーンにあった機能性です。
冬の寒さの中、星空をみながら温かい料理や飲み物を前に誰かと語り合う時間はきっと人生の大切な思い出に残る事でしょう。
是非夏とは違った魅力溢れる冬のキャンプの重要アイテムとなる、自分にとって快適マット・エアーマットをじっくりと探して見てくださいね。
関連記事
>>夏キャンプ用:「人気モデル比較」キャンプにおすすめの最強テントマット
>>冬キャンプ用:【-10度以下でも大丈夫】冬キャンプの快適マット・エアーマット
>>夏登山用:テント泊縦走の登山用スリーピングマットは何を選ぶべきか?
L【暖かさ(R値)】で考えるサーマレストのおすすめマット・エアーマット
L【使用感レビュー】サーマレストのマットは、Zライトソルがベストな理由
L【使用感レビュー】ニーモのテントマット「テンサー ショート」は240gの超軽量マット
>>雪山登山用:冬期雪山でのテント泊登山のスリーピングマット
L【-10度テント泊で余裕】シートゥーサミット ウルトラライト インサレーションマット
コメント