楽しいキャンプの夜。そろそろ寝ようかと横になったら石が当たって背中が痛い。
自然の中で行うキャンプは地面が平らとは限りません。
また春や秋、冬のキャンプでは底冷えして寝られないこともあります。
そのような時に地面の凸凹や冷たさを緩和するのがテントマット(キャンプマット)です。
この記事ではテントマットの種類や選ぶ際に気をつける点、またシチュエーション別のおすすめテントマットを紹介します。
登山用のテントマットなら以下の記事もみてね
>>テント泊縦走の登山用スリーピングマット
この記事の結論
・ファミリー用で総合的におすすめなのは「DOD ソトネノサソイ(S・M・L)」
・ソロ用でコスパで選ぶなら「ロゴス テントフィットウェーブマット・DUO」
キャンプマットを選ぶなら寝心地が重要です。
徒歩キャンプや登山にも使えるものが欲しい方は登山用のテントマットの選び方をご覧ください。
寒がりな私が多くの人に合うマットは何なのか検証して選択しました。
>>テント泊縦走の登山用スリーピングマットは何を選ぶべきか?(軽量フォーム材・エアマット・自動膨張)
-10度以下の厳冬期向け
>>冬期雪山でのテント泊登山のスリーピングマット
テントマットを間違えると寝不足で後悔する
1日を元気に過ごすにはスッキリした目覚めが大切です。
そのためには睡眠をしっかり摂ること。
しかし普段とは違う環境のキャンプではなかなか寝られない人もいるはずです。
しっかり寝るためにはテントマットの選び方が大切です。
せっかくの楽しい思い出も寝心地が悪いとまた行きたいと思えない
キャンプ場は自然のなかなので、地面には石や木の枝があります。
イスに座っているときは気になりませんが、夜寝るときに背中に石があると気になって寝れません。
石や枝の凸凹を感じなくするために、クッション性のあるキャンプマットを使いましょう。
次の日寝不足では、せっかくの思い出が台無しです。
同時にクッション性のあるキャンプマットは空気の層があるので、断熱性にも優れている特徴があります。
春や秋、冬のキャンプは底冷えするので断熱をしっかりしなければいけません。
キャンプマットでしっかり対策しましょう。
キャンプマットを布団で代用する方法もあるが、持ち運びにくい
キャンプではテントマットの上にシュラフで寝るのが基本ですが、上級初級関係なくお布団を代用する人もいます。
たしかに家で寝る感覚に近いので寝やすいのですが、持ち運びにくいのが難点です。
マットレスと式布団、掛け布団を運ばなければならず、普段お布団を敷いて寝ている人なら大変さが分かると思います。
それを人数分用意するのは大変です。
テントサイトの真横に車を停められればよいですが、離れていると現実的ではありません。
3泊以上するのであればしっかり寝られて疲れは残らないのかもしれませんが、2泊程度ならテントマットとで寝るのが楽です。
ニトリのマットレスを代用品として使う方法
ニトリのマットレスは60㎝幅で6つに折りたためるのでキャンプマットとして使えます。
というよりスペックだけ見ればキャンプマットです。
生活家具のニトリが販売しているマットレスなのでクッション性も申し分ありません。
もちろん、キャンプだけでなく日常使いや来客用として使えるので、コスパもよいです。
すっきりとした目覚めで楽しいキャンプを過ごそう
キャンプは非日常を楽しむので、ある程度寝られないのは許容範囲とも言えますが程度があります。
まったく寝らなければ体調がすぐれず、帰りの運転や次の日のお仕事にも影響します。
そのためには一にも二にも睡眠です。
日常で睡眠にこだわる人はマットレスにこだわりますね。
キャンプを楽しい思い出にするために、しっかり寝る。
そのためにしっかりしたテントマットを使う。これが答えです
テントマットの選び方・評価基準
テントマットと一口に言ってもいくつかタイプがあります。
また使用する目的によって、見ておくべきポイントもあります。
ここではキャンプマットの基礎的な知識と購入の際に見ておくポイントを解説します。
キャンプマットの種類
フォーム材(折りたたみ式)
クローズドセルとも言います。
材質は発泡ウレタンで軽量。
コンパクト性には欠けますがコストパフォーマンスが高く、春から秋のキャンプに対応します。
自動膨張マット
インフレータブルマットとも言います。
素材はウレタンで、バルブを開けると半自動で膨らみます。
コンパクト性が高く断熱性が高いのが特徴。
冬キャンプにも対応し、自動膨張マットの上にフォームマットを敷けば厳冬期登山にも使えます。
エアマット
収納時はこのなかでもっともコンパクトになります。
使用時はポンプなどで膨らます必要がありますが、断熱性と寝心地はキャンプとは思えないものです。
設営時の手間が面倒でなければおすすめです。(ポンプも売られています)
サイズ(ダブル or シングル)
サイズの目安は以下のとおり(cm)
- シングル:190×65×8
- ダブル:200×135×10
体格の小さめの人はそこまで問題になりませんが、大きな人は気をつけましょう。
身体が大きな人や寝相の悪い人、ゆったり寝たい人は大きめを選ぶこと。
フォーム材だとカットして使えるので、ダブルを購入して好きなサイズにする方法もあります。
逆にソロキャンプや、テント泊登山など荷物を少なくしたいキャンプでは幅55㎝程度のマットを選びましょう。
ファミリー用は連結できるかどうかも大切
ファミリーキャンプでは川の字になって寝るのも楽しいですね。
けれどパパママの間で寝るお子さんがキャンプマットの隙間に落ちていることも。
ファミリーで使うならテントマットを繋げられるモデルを選びましょう。
スナップで簡単に繋げられるので面倒な手間もありません。
軽量さ
軽量さは軽い順に以下のとおりです。
- フォーム材:400g前後
- エアマット:300~1kg前後
- 自動膨張式:500g~3㎏前後
エアマットは寝心地がよく軽量ですが、ポンプなどを加えると実質的にはもう少し重くなります。
自動膨張式とエアマットは重さの範囲が広く軽いものから重いものまで様々です。
コンパクトさ
タイプ別のコンパクトさはコンパクトな順に以下の順番です。
- エアマット
- 自動膨張式
- フォーム材
コンパクトさはエアマットが1番です。
内部素材はウレタンを含まず空気だけなので、抜いてしまうと小さくなります。
次点は自動膨張式です。
自動膨張式も空気を多く含み収納時は抜くことができます。
フォーム材は折りたたむだけなのでコンパクトさに欠けます。
断熱性(厚手 or 薄手)
テントマットの厚さ=蓄えられる空気の層の厚さ=断熱性です。
蓄えられる空気の量は以下の順になります。
- エアマット
- 自動膨張式
- フォーム材
断熱性=厚さと考えてよいでしょう。
というのも熱を遮断するにはいかに空気の層を作るかだからです。
身体と地面の間に空気を多く蓄えられる方が断熱性は高くなります。
正確にはマットの厚みと断熱層の性能によります。
多くのマットにはR値と呼ばれる暖かさの性能が記載されていますので、参考にしましょう。
たまに厚いマットでも断熱材が使用されていないと思ったほど暖かくなかったりするので、要注意です。
寝心地の良さ
テントマットで肝心な寝心地の良さを検証します。
寝心地と一口に言っても硬めが好き柔らかい寝心地がよい人もいます。
ですので、ここでは以下のポイントに絞って見ていきます。
- コストに見合った寝心地なのか
- 冷えを防いで温かく寝られるのか
コスパの高さ
価格の面から見ると安い順に以下のとおりになります。
- フォーム材(2500円前後)
- エアマット(4000円前後)
- 自動膨張式(12000円前後)
価格だけ見るとフォーム材が最強ですが寝心地ではエアマット、寝心地とコンパクト性、断熱性のバランスに優れる自動膨張式など、求める機能よってコスパの基準は変わります。
保温力(R値)
断熱性はテントマットを選ぶ際にとても大切な要素です。
断熱性はR値という断熱性能を表す数値で判断できます。
メーカーにより変わりますがR値の目安は以下のとおりです。
- 夏:2未満
- 春と秋:2~4
- 冬:4~6
寒さが苦手な人や、冬専用を用意するのがもったいなく感じる人は重ねて使ってもよいです。
おすすめのキャンプ用の最強テントマット
ではキャンプ用テントマットのおすすめを紹介します。
テントマットと言ってもフォーム材、エアマット、自動膨張式とあります。
初心者の人は何を購入してよいか迷ってしまいますね。
そこでシチュエーションに分けて紹介するので、自分はどの様な使い方をするのかイメージしてみてください。
ファミリー用最強:DOD ソトネノサソイ(S・M・L)
漢字で書くと外寝の誘いでしょうか。
ネーミングからよい眠りができそうですね。
スナップで連結できるのでファミリーで並んで寝るのに最適です。
付属のシーツは丸洗いできるので、お子さんが汚しても清潔に使えますよ。
重さ :S(2.1kg)、M(4.5㎏)、L(5.2㎏)
マットタイプ :自動膨張式
撥水性:☆☆
収納サイズ:S(15×15×66)、M(18×18×65)、L(22×22×75)
展開サイズ:S(60×192×4.5)、M(115×192×4.5)、L(140×192×4.5)
ファミリー用でコンパクトさ・軽さ最強:ロゴス:テントフィットウェーブマット・DUO
エアマットは展開するのが大変です。
けれどテントフィットウェーブマット・DUOは空気が溜まる部屋が波型になっていて、少ない空気で体を支えます。
空気の注入時間は約2分であっという間です(メーカー公表値)
最小限の接地面とベルベット仕上げの表面素材で寝心地抜群です。
重さ :3.1㎏
マットタイプ :エアマット
撥水性:☆☆☆
収納サイズ:Φ20×44.5
展開サイズ:130×200×5
ソロ向けコスパ最強:サーマレスト ZライトソルR
パタパタ折りたたむだけで展開収納ができるのが魅力のフォーム材。
展開収納が楽だとちょっと休憩したいときでもサッと出して使えるのが魅力ですね。
表面はアルミ蒸着で非蒸着の商品より断熱性が20%向上しています。
重さ :410g
マットタイプ :フォーム材
撥水性:☆☆☆☆☆
収納サイズ:51×13×14
展開サイズ:51×183×2
>>【使用感レビュー】サーマレストのマットは、Zライトソルがベストな理由
ソロ用でコンパクトさ・軽さ最強:ニーモ テンサー
ショートは体の半分をカバーするサイズ感。足元はザックに入れるか乗せるなどして使います。
使用サイズが小さいので空気の注入量が少なく、展開収納が素早く行えます。
ワイドは幅60㎝です。
特別広くはないですが、ソロで軽さ重視なら十分な幅です。
厚さ8㎝なので寝心地もよい。
重さ :(ショートマミー)230g(レギュラーワイド)460g
マットタイプ :エアマット
撥水性:☆☆☆☆☆
収納サイズ:(ショートマミー)Φ6×20(レギュラーワイド)Φ8×24
展開サイズ:(ショートマミー)120×50×8(レギュラーワイド)180×60×8
>>【使用感レビュー】ニーモのテントマット「テンサー ショート」は240gの超軽量マット
厚手で冬キャンプにも使える暖かいマット:サーマレスト ネオエアーXライト
柔らかいクッションで暖かいだけでなくサーマキャプチャーという反射板で体温を反射します。
R値4.2で積雪期のキャンプに対応。
軽量でコンパクトになるので、テント泊登山にも使えます。
重さ :430g
マットタイプ :自動膨張式
撥水性:☆☆☆☆
収納サイズ:28×11
展開サイズ:183×64×6.4
キャンプマットの代用品
初めてのキャンプでまだ道具が揃っていない時には、自宅で使っているお布団をそのまま持ち込むという手もあります。
これだと環境が変わっても比較的眠りやすいです。
また、今ではあまり見かけなくなりましたが、自宅のお風呂に敷いていたスポンジのマットを敷くというのも良いです。
断熱性はもちろんのこと、厚さもアウトドア用のフォーム材のマットよりもあるので、地面のゴツゴツが気になりません。
冬のキャンプマット
冬に使用するのであれば、エアマット式のマットとフォーム材タイプのマットを重ねるのが特におすすめです。
また、断熱性の基準値を表す時に【R値】というものがあり、この数値が高いほど断熱性に優れています。
先ほど紹介したフォーム材の物で、0.25~0.5ほど。
積雪地で、0℃を下回るのであれば、4、無積雪の冬であれば3~4ほどとなります。
まとめ
今回の記事ではテントマット(キャンプマット)について解説しました。
テントマットにはフォーム材やエアマット、自動膨張式があることがご理解いただけたでしょうか。
また選ぶ際に見ておくポイントもあるので参考になさってください。
最後にもう一度シチュエーション別のおすすめテントマットを確認しておきましょう。
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