もう寒くない！！冬キャンプのおすすめ石油・灯油ストーブ

冬キャンプに挑戦したい！けど寒さが心配…

冬キャンプの成功は寒さ対策がカギを握ります。

薪ストーブもよいですが、点火消火の操作や準備が大変です。

そこで今回は設置も含めた取り扱いが簡単な石油ストーブの紹介です。

この記事では冬キャンプに石油ストーブを導入するメリットと注意点、購入する際に見ておくポイントを解説します。

はじめて購入するおすすめ石油ストーブはランキングで紹介。

あると便利なグッズも紹介しますので、最後までご覧ください。

冬キャンプで石油ストーブを使うと何が変わるのか？

冬キャンプに石油ストーブを導入すると、暖かく過ごせる。それは当然として、ほかにもメリットがたくさんあります。

冬キャンプを快適にできたり、便利な道具として使えたりします。

共通するのは冬キャンプが楽しくなること。

石油ストーブを導入すると冬キャンプはどう変わるか、見ていきましょう

石油ストーブを暖房として使うデメリット

暖かく過ごせたり調理器具として使えたり、実用にも楽しみにも用途が広がる石油ストーブですが、気を付けなければいけないポイントもあります。

石油は取り扱いに注意しないと大きなケガに繋がります。

デメリットを理解し、適切に使用しましょう。

石油を持ち運びの際にこぼすと臭いがなかなか取れない

灯油を入れたまま運ぶと故障の原因になりますので、別に本体から出して運ぶ必要があります。

燃料が液体ということで扱いがめんどうなのは難点です。

私は車でぶちまけて悲惨な目になったことがありますので、皆さんは運搬時に蓋をしっかり確認しましょう

テントの防寒性が低いと石油ストーブを使っても寒いケースがある

冬キャンプに対応したテントはフライシートの裾に空気に流れを遮断するスカートが付いています。

このスカートが付いていないと、外から冷たい空気が流れ込むだけでなく、せっかく温めた空気がドンドン外へ逃げて行ってしまいます。

換気をする必要はありますが、空気の流れが良すぎると暖かみも逃げてしまうので注意が必要です。

換気に気を付けつつ、テントの防寒性に見合った出力の石油ストーブを使う必要があります。

石油ストーブを暖房として使うメリット

冬キャンプにストーブを導入すると暖かく過ごせる。これは当然のこととして、【石油ストーブ】を暖房として使うメリットを見ていきます。

冬キャンプ初心者でも手軽に使い易い

石油を燃やすには一定の条件が必要です。

その1つが炉心が必要なこと。

石油が燃えるにはろうそくの芯のような物が必要で、石油自体に直接火を近づけても燃えません。

だからと言って安全とは言えませんが、ガソリンなど他の液体燃料と比較すると初心者でも安全に取り扱うことができます。

家でも暖房として使うことができる

冬キャンプで使う石油ストーブはそのまま家で使うことができます。

普段使わない部屋やキッチンなど、短時間だけ温めたいときに便利です。

電気を使うセラミックヒーターと違い電源を必要としない

石油・灯油ストーブは、囲いがないと保温能力を高めることはできませんが、電源がなくても使用できます。

サイトが電源サイトではなくても使用できるということは、フリーサイトで好きな場所で設営できる自由さがあります。

石油・灯油ストーブの上で軽い調理ができる

薪ストーブ程ではありませんが石油・灯油ストーブも温め、保温程度は可能です。

日本酒を燗しながらアタリメを炙るなんていかがでしょう。私はアルミホイルを引いて、もちに醤油を垂らして焼くのがすきです。

点火消化が容易

スイッチ1つまたは芯に直接着火するだけです。小割を作って種火を作ってと言う手間がありません。

消火もスイッチをオフにするだけです。

設置が容易

タンクに灯油を入れるだけで準備完了です。煙突を立てる必要も煙突に対応したテントを用意する必要もありません。

石油ストーブ使用時の注意

比較的取り扱いが簡単な石油ストーブですが、いくつか使用時の注意点があります。

便利な石油ストーブを安全に使うためにしっかりチェックしておきましょう。

寝るときにはストーブは消しておくこと

石油・灯油ストーブは燃焼時に酸素を必要とするので、締め切ったテント内で使用すると一酸化炭素中毒になります。

必ず消化してから就寝しましょう

必要な燃料

石油ストーブの場合、点火時に自動点火しない限り電気は使いません。

その場合も乾電池を使うので電源サイトでなくとも大丈夫です。

自動点火装置のないタイプは、チャッカマンなどのライターで直接芯に点火します。

12時間焚き続けて5リットルあれば十分です。

使用するストーブにもよりますが、1泊であれば、赤い金属の携行缶１つで間に合います。

冬キャンプの石油ストーブの評価基準

扱い方に気を付ければ冬キャンプに石油ストーブを導入するのは効果的なのが分かりました。

では石油ストーブを購入する際にどこを見て、どういった判断基準で購入するとよいのか。

ポイントを4つに絞って見ていきます

暖房効率の高さ

暖房効率は対流型か反射式かによって変わります。

対流型はアラジンストーブに代表される円筒型のストーブです。

360°熱が出るのでテント全体を満遍なく温められます。

上方に行く熱を利用して回るファンがあり、それを使うとテント内を効率よく温めることができます。

対してトヨトミに代表される反射式は、ストーブ前面に熱が集中します。

前面を効率的に暖めるので背面に熱が発生しません。

上部に熱が発生しますが、比較的テントの壁際に設置できるので、テント内を広く使えるメリットがあります。

軽さ

対流型、反射式ともに9㎏前後が主流です。

これなら女性でも運ぶことができますね。

また、タンクが大きくなると本体重量が重くなりますが、燃焼時間も長くなることを覚えておきましょう。

小型であるか（持ち運びのしやすさ）

小型であるほど石油を入れるタンクも小さくなるので、燃焼時間が短くなります。

小型であるかが気になる場合は、同時に持ち運びのしやすさが気になるでしょう。

対流型は持ち手が上部にあり、取っ手を片手で持つスタイルですが、握り込んで持てます。

対して反射式は短辺方向にあり、両手で持てますが、指を掛ける格好になる場合が多く、長い距離を移動するときは疲れてしまいます。

コスパの高さ

コスパの高さは反射式が圧倒的です。

価格にして約1万円の開きがあります。

くわえて反射式は家でも使いやすいメリットがあるので、初心者キャンパーは反射式だと導入しやすいでしょう。

ただ、反射式は雰囲気に欠けます。

反射式ストーブの前ではバーボンではなく煎茶を飲みたくなってしまいます。

対流型を家で使おうとすると壁際に置けないので広いスペースが必要になります。

キャンプと家で使うストーブを使い分けるなら、雰囲気がある対流型が断然おすすめです。

冬キャンプの石油ストーブランキング

ここからは初めての冬キャンプで間違いない石油ストーブをランキングで紹介します。

効率重視の反射式か、雰囲気のある対流型か。

あなたならどれにしますか？

CORONA(コロナ) 石油ストーブ

上部と全面のみに熱が発生する反射式ストーブです。

テント内にあまりスペースがないときに有効です。（ピッタリつけるのは危険ですのでおやめください。）

炊飯は厳しいですがお湯を沸かす程度であれば可能です。

良い点
・明るい色でテント内で映える
・ボタン一つで点火消火ができる
・木造17畳までの暖房能力

悪い点
・重さ11.2㎏は女性が移動するには若干重い
・タンク一体式は給油がしにくい
・壁際に置けない

トヨトミ：ダブルクリーンストーブ

良い点
・ダブルクリーン燃焼で臭いが少ない
・タンクが別で給油しやすい
・ダブルクリーンで通常の2倍火力を絞れる

悪い点
・家庭的な見た目で雰囲気に欠ける
・暖房出力は高くない
・タンクが別の分、筐体が大きい

アラジン (Aladdin) 石油ストーブ ブルーフレーム

1930年製造開始からマイナーチェンジを繰り返しながらも基本設計の変更のない伝統の商品。

ブルーフレームとは、燃焼時に芯が綺麗に青く燃える様から来ています。

これは非常に燃焼効率が良い証です。それに伴い燃焼時はもちろん、点火消火時にも嫌な臭いがほとんどしません。

良い点
・可愛いらしい目
・扱いやすい大きさ
・重さ8.5㎏で女性でも運びやすい

悪い点
・木造7畳で厳冬期のキャンプでは頼りない
・連続燃焼時間15時間はもう少し欲しい
・タンクが小さいので給油の回数が増えがち

センゴクアラジン：ポータブルガスストーブ

コンビニで手軽に買えるCB缶を使用するストーブです。

出力は高くありませんが、足元をスポットで暖める使い方なら十分です。

弱でも4時間半の連続使用なのでガス缶は多めに用意しておきましょう。

良い点
・燃料が手軽に購入できるCB缶
・小型で場所を取らない
・点火消火の操作が簡単

悪い点
・暖房能力は高くない
・連続使用時間が短い
・ガス缶の交換時に本体をほぼすべて持ち上げる必要がある

newアルパカストーブ

良い点
・可愛らしさと無骨さを併せ持ったデザイン
・約6.6㎏と女性でも扱いやすい重さ
・タンク容量3.7Lでありながら燃焼時間が10時間と燃費が良い

悪い点
・自動点火装置がない
・石油の注ぎ口が小さいので注意が必要
・筐体の割に燃焼部が小さいので過度の期待はできない

トヨトミ：対流形石油ストーブ　レインボー

特殊なガラスコーティングで炎が七色に見えます。

落ち着いたデザインでキャンプだけでなく家でも使いたくなる対流型ストーブ。

点火消火はダイヤルを回すだけのシンプル操作で、緊急消火ボタンもある安心設計です。

良い点
・特殊なガラスで炎が七色に見える演出がキレイ
・使う場所を選ばないシンプルなデザイン
・転倒しても石油がこぼれにくい2重タンク

悪い点
・木造7畳までの暖房目安で、暖房能力が高いわけではない
・都会的なデザインはサイトデザインによっては馴染まない
・湯沸かしもできるが天板は狭い

トヨトミ 対流形 石油ストーブ ランタン調 レインボー

赤い筐体が可愛らしい商品。

上部に付けられた笠で熱が上方に行かず横方向に拡散するのでテント内が効率良く温まります。

重量が6.2㎏なので車からサイトまで離れていても運びやすいです。

良い点
・七色に光る燃焼部がキレイ
・対流型ストーブは上方だけ暖まる弱点を克服
・簡単な操作方法

悪い点
・暖かさと七色に光るのは関係ない機能
・対流型共通のスペース効率の悪さ
・傘があるので立って見るとレインボーが見えない

番外編：入手困難なストーブ

今回のランキングでは入手が困難なほど人気なものは除外しています。

注文から手元に届くまで何年もかかるものが多いので、難易度が高く価格も高いものが多いので誰にでもおすすめできるものではないからです。

ただもし既にストーブを持っていて人と被らないレアなストーブが欲しいという方は探してみても良いと思います。

（受注休止中）フジカハイペット KSP-229-21C

amazonでは15万円以上に高騰

フジカハイペットのストーブは完全受注生産のハイスペックストーブですが、口コミから人気に火が付きました。

１６か月待ち、１７か月待ちと伸び、現在は受注休止中です。

amazonを見ると、15万円とか高騰した価格になっているので、購入としてはおすすめできません。

使用感を確認したいならレンタルサービスを利用して１日だけ使ってみるのはアリかもしれません。

石油ストーブと一緒に使う循環用のファン

ストーブ用のファンは鉄板の上にファンが乗った構造になっていて、鉄板が暖められることでファンが回転して熱を循環させることができます。

ファンがないと熱は上に向かうので、テント天井付近だけが暖かくなってしまい、本来の暖房効果を得られません。

合わせて使うようにしましょう。

コスパ重視のエコファン

ファイヤーサイド エコファン ウルトラエアー

石油ストーブ用の燃料タンク

ヒューナースドルフ フューエルカンプロ ５L

安全にストーブを運用するならストーブガードが便利

ネイチャートーンズ ストーブガード Sサイズ

まとめ

冬キャンプを安全に、快適に楽しむには石油ストーブの導入が有効なのがご理解いただけましたでしょうか。

最後に当ブログがおすすめする、シチュエーション別の石油ストーブを紹介しますね。