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【徹底比較】おすすめの登山用ツェルト(非常用&ツェルト泊用)

この記事はPR商品を含みますが、消費者庁国民生活センター厚生労働省の発信する情報を基に、ヤマノブログがインターネット調査を行い、コンテンツ制作ポリシーに則り作成しています。

この記事でわかること
・ツェルトの積極利用で選ぶべきモデルがわかる
・ツェルトの使用方法がわかる

私はツェルトが好きです。シンプルな作りゆえに様々な使い方ができ、軽量化できるからです。

山では一つの道具で何役も得られるものは有用です。

これまで北アルプスの縦走から、雷雨の山、厳冬期の極寒の地で、様々なロケーションでテント泊もしてきました。

そんな私がツェルトの使い方、選び方をお伝えいたします。

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この記事を書いた人:ヤマノ

この記事を書いた人:ヤマノ ギアをこよなく愛する道具オタクです。

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私は低山で道迷いをしたり、雨のツェルト泊で寝袋が水没して凍えたり、濃霧の暗闇をさまよったり、危ない思いもしてきました。これは私の知識が足りず、愚かだったからです。

素人で失敗を重ねたからこそ、優秀な登山ガイドやプロ登山家に語れない体験を経て、皆さんには装備の失敗も危険な登山もしないで欲しいと強く思います。だからこそこのブログを作りました。

登山は後から始めた方が安全に楽しめるレジャーです。リアルな失敗談を読み、反面教師として活用してくださいね。

そもそもツェルトとは?

普通のテントを更に簡易化したテントで普通のテントとは区別してツェルトと呼びます。

緊急用ビバークのために利用され、常に携帯することが良いとされています

簡易的なテントなので、非常に軽量なものが多く、ウルトラライト志向の登山家たちにも愛されています。

ツェルトの使用用途って何なの?

ツェルトは大きく分けて2種類あります。

①完全に非常用のビバークに特化した、ポンチョのように被るもの
②テントのように寝転んで中に入れるもの

②の方が価格が高くなりますが、大きく使い易いので、どうせなら②から選ぶようにしましょう。

張る(設営する)

テントの代わりとして使ったり、緊急時のビバークとして使います。

積極理由するなら大きい方が良いですが、緊急時しか使わないなら丈夫さはあまりいらないかもしれません。

丈夫さを求めると生地も厚く重くなるので、持ち歩くのが大変です。

ちょっとマニアックな話をすると積雪期の雪洞やイグルー泊にも使えます。

雪洞、イグルー泊って何?と言う方はこちら

被る

悪天候時の一時的な避難。設営困難な場合のビバークに使います。
被るだけと侮ってはいけません。

雪山登山のホワイトアウト時など、ツェルトに大勢で入るとかなり暖かいです。

実際の山では風でバタついて慣れていないと上手く入れなかったりするので、練習しておくといいですね。

アライテントのスーパーライトツェルトに入ってみると、大人6人が入れました

お尻で布を巻き込んで内側に入れるのがコツです。

くるまる

こちらはファーストエイドとして、低体温症となった要救助者への使用です。

ツェルトにダウンなどの防寒着と共に救助者を包みこみ保温します。かなり保温効果が高くなります。

実際に実地検証として、厳冬期の唐松岳で風速10mを超える強風の中、ツェルトにくるまってみると、想像以上に温かくて驚きました。

その時にわかったのは、冬はアイゼンを履いているので、底面に穴をあけやすい。強風の中くるまるのはバサバサして少し難しいということです。


また、骨折や傷病者への手当て時に下に敷いたり、悪天候時の手当てや人が多いときに視線を遮るために使います。

着換えやトイレ時に隠れるときにも使えます。オレンジ色だと目立ちますが 笑

運ぶ

・運ぶ

こちらは冬に自力で歩けない傷病者をソリのように運ぶときに使います。

トイレや着替えの目隠しとして

登山道でトイレがなくどうしても用を足す必要がある場合があります。携帯トイレをもって目隠しとしてツェルトを利用することが推奨されています。

また、女性の方で着替えに利用する方もいらっしゃいます。

雨避けやタープの代わりに

テント泊のときに合わせて持って行き、タープの用に使ったり、荷物を外置きにして、ツェルトで雨の侵入を防ぐような使い方をすることができます。

ツェルト泊という選択

ツェルト泊をおすすめできるのはどんな人?

結論から言うと、
「テントは快適性よりも軽量性を重視する かつ テントは700g以下にしたいウルトラライトスタイルの人」
「何よりもコストパフォーマンスを重視する人」
「もしもの備えとして常備したい人」
になります。

700g以上であれば、ニーモのホーネットストームが700gちょっとなので、
わざわざ快適性を犠牲にするツェルトを選ぶメリットは薄いです。

シングルウォールテントと共通の特徴として、結露がしやすいという点があります。特に冬に中でバーナーを焚いたりするとヤバイです。

そもそも中でバーナーを焚くのはメーカーngのはずですが、
酸欠の恐れもありますので、焚くならベンチレーションをしっかり空けましょう。この点はテントも同じです。

密閉性は高くないので、冬張を使わないテントよりツェルトの方が酸欠リスクは少ないです。


私は夏でも冬でもツェルト泊が多いです。ときどきはテントも使いますが、ツェルトの試行錯誤しながら考えなければ上手く使えない難しさは達成感を感じます。


テントについてはこちら

関連記事
【初心者必見】テント泊登山!おすすめのテントは?

登山用のテントはどれも高価になりますので、
安価なツェルトを試してみたいというのはアリだと思います。
合わないと思ったら、緊急用に常備すればよいですし。

結局のところ、非常用として選ぶとしても、ツェルト泊用として選ぶとしても利便性が高いものであった方が満足できる買い物となるでしょう。

ツェルト徹底比較

続いて各製品の比較についてご紹介します。

モノポールシェルターやストックシェルターなどについては、扱いが更に難しいので今回は対象外とします。

製品 ファイントラック ツェルトロング2 アライテント ビバークツェルト1 ロング(1-2人用) アライテント スーパーライト・ツェルト1(1-2人用) オクトス ツェルトライト オクトス コンパクトツェルト(1人用) ヘリテイジ エマージェンシー ツェルト(1-2人用) ヘリテイジ エマージェンシー ソロシェルター(1人用)
参考価格 24,200 11,340 9,800 14,040 8,208 13,824 12,420
重量 340g 240g 280g 400g 375g 260g 180g
価格 ×
防水性 × ×
耐久性
機能性 ×
重量

総合1位:テント代わりなら、ファイントラックのツェルト2ロング

ファイントラックのツェルト2ロングです。


特に身長が180cmを超えている方は、横幅が大きいこちらが向いているのかなと思います。

値段は高めですが、それだけの居住空間の広さ、快適性があります。ツェルトを積極利用する方にはダントツでおすすめのツェルトになります。

高さも95cmと他のツェルトより高めなので、身長が高い人でもある程度余裕ができます。

厳冬期ツェルト泊の感想はこちら

総合2位:アライテント スーパーライト・ツェルト1(1-2人用)

評価基準が人気度だけなら1位をとれるロングセラーの定番品です。特筆する性能はありませんが、とてもシンプルで様々な用途に使い易いです。

参考価格:9800円
長年人気のあるアライテントのツェルトです。価格も安く、重量も軽く、バランスのとれたツェルトと言えるでしょう。底面は底割れ式で紐で結びます。ベンチレーターはポールに干渉しないタイプです。

難点と言えば、耐水圧は約700mm相当とやや低いことですが、ツェルトが水に弱いのは共通なので、それほど気にならないと思います。

設営時:間口90×奥行200×高さ90cm
収納時:10×10cm
耐水圧:700mm

総合3位: ヘリテイジ エマージェンシー ツェルト<2G>(1-2人用)

価格は少し高めで耐水圧は1000mm、透湿性が高いので、結露がしづらく快適です。

ツェルトは底部が底割れ式であったり、縫製ラインなどから漏水がある場合があるので、過信は禁物です。アライテントのツェルトと異なり、底部がボタンでとめられるので、紐よりラクチンです。

ベンチレーター:2箇所

私が使っているのはこちらのモデルです。

底面ボタン式は使いやすく、 透湿量 の高さが魅力的だったからです。人と被りたくない人にはおすすめです。

できることの汎用性の高さは、アライテントのスーパーライト・ツェルトに負けますし、ファイントラックのツェルトロング2に快適性も負けます。

でも初めてのツェルトとして良かったと感じています。万人におすすめできるツェルトではないので、やはり3位くらいがちょうど良いです。

自分で細かくカスタマイズしたい凝り性の方に向いています。

ヘリテイジ エマージェンシー ツェルト 15デニール260g

総合4位:オクトス ツェルトライト(1人用)

参考価格:9,180円
重さが400gと少し重いのが難点。

サイドリフターがあるので、居住空間の広さはファイントラックのツェルトロング並みで価格はこちらが

ツェルトにある程度の丈夫さと耐水性を求めるなら選択肢に入ります。ハードな使い方をする方に!

本体サイズ:レギュラー / 間口100cm×奥行200cm×高さ100cm(天井部奥行145cm)
収納サイズ: 10cm×18cm
耐水圧:1000mm
透湿性:8000g/m2/24h

総合5位: ヘリテイジ エマージェンシー ソロシェルター(1人用)

重さが180gという驚異的な軽さ!その分室内は狭いので、快適性を犠牲にしても軽さを追求したい人におすすめ。 透湿量と耐水圧は、「 ヘリテイジ エマージェンシー ツェルト 」と同じです。

その他ツェルトはどんなのがあるのか気になる方は以下もご覧ください。


ライペン ビバークツェルトソロ 105g [ポンチョ型]

かぶって使うことを想定して作られたポンチョタイプのツェルト。ベンチレーターは1個です。

実践での緊急対応力が得に高い「エム・シェルター1」

Juza Field Gear Em-Shelter I UL/エム・シェルター1 1~2人用 170g [ポンチョ型]

かぶって使うことを想定して作られたポンチョタイプのツェルト。 非常用向けで積極使用には厳しそうです。

ただ本当に緊急時でしっかり設営する体力すら残っていないときには最も活躍できるツェルトです。

ですのでテント代わりに使う気がないなら最も良い選択ともなる陰の実力者です。

厳冬期の冬山登山で天候の急変などでヤバイなと思うような状況に遭遇した事がある人ならわかると思いますが、外気温マイナス15℃で風速20m/sでツェルトを張る時間的、体力的に余裕が無い時にはこれは30秒で風雨をしのげる安全な空間が確保できるので、本当に心強いアイテムだと思います。ザックを外にだしてスポンジのマットを敷けば175cmの私でも足を伸ばして横になれます。切迫した緊急時にはこのシェルターがベストな選択かと思います。

amazonレビューより

アライテント(ARAI TENT) ビバークツェルト デュオ 150g [ポンチョ型]

AIRMONTE(エアモンテ) パーソナルツェルト VITA(ヴィータ)  130g [ポンチョ型]

Black Diamond ブラックダイヤモンド ディスタンスシェルター

ブラックダイヤモンド ベータライト(ポール別売り)

2019/9/16追記 
ヘリテイジ エマージェンシーツェルトを購入し、
ツェルト設営のコツを考えてみました。ヘリテイジエマージェンシーツェルトは、サイドリフターという横に引っ張る紐がついていません。

ですがそれがかえってメリットに感じています。最も居住スペースが大きくなる位置に自分で付けられるからです。

小石とガイライン(貼り綱)があればつけられますが、紐ならなんでもできるので、100均の靴紐でつけても良いくらいです。

関連記事はこちら
サイドリフターの自作や設営方法について、ツェルト泊のコツを考察してみた
ツェルトを超える究極の軽量テント泊 ストックシェルター

ツェルトの親戚!?冬でも使えるスノーピークテント セル2を選ぶメリット・デメリット

ツェルトの設営方法

ツェルト泊 設営手順

ツェルトの設営には慣れが必要です。近くの公園などで練習しましょう。ツェルトはシンプルな構造なので、使い方次第で快適性を上げることができます。

サイドリフターの自作や設営方法について、ツェルト泊のコツを考察してみた

ツェルト泊の始め方

今では冬でも夏でも愛用しています。

ヘリテイジ エマージェンシー ソロシェルター(1人用) についても検討しましたが、あまりに居住性が低いので、選ぶ勇気が出ませんでした。

皆さんもお気に入りの商品が見つかりますように

【ヘリテイジ】エマージェンシーツェルト 15D

価格:11,750円
(2019/8/23 20:03時点)
感想(2件)

ツェルト泊の登山記録

初めてのツェルト泊縦走 鳳凰三山

私が初めてツェルト泊をしたのは、鳳凰三山の縦走でした。テント泊とありますが、ツェルト泊でした。

夜叉神峠~広河原ルート 1泊2日で行く鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳) テント泊縦走(2019年9月) 

雨のツェルト泊で失敗したこともありました。

雨ツェルトの失敗例

【実体験】寝袋浸水に凍える夜 失敗から学ぶ雨登山のテント・ツェルト泊の注意点

ツェルトで雪山!?と思うかもしれませんが、装備次第で厳冬期のツェルト泊も十分可能です。八ヶ岳(赤岳鉱泉)で検証してきましたので、是非ご覧ください、

年越し ツェルト泊

初めての雪山のツェルト泊 やり方や注意点をまとめてみた (ビバーク知識)

同じく厳冬期にて防風壁を作って設営する方法を試してみました。

ツェルトと防風壁

厳冬期ツェルト泊 必要な雪山装備の考察と防風壁について

おすすめのテント場

準備ができたらテント場に出掛けてみましょう。おすすめのスポットをまとめてみましたので、参考まで

登山で一度は行きたい!おすすめのテント場一覧

01.登山道具
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