冬の雪山登山の始め方(必要な装備や登山知識)

皆さんは、冬山登山ってどんな印象ですか?
怖い、危険、絶景、難しそう、楽しそう!
後ろ向きな印象もあれば、前向きな印象もあると思います。

そのどちらも正しい印象です。冬山は危険や怖いこともありますが、夏には見られない絶景や経験、楽しいことが待ってます。

始めるかどうかはともかく、始めるには何が必要かだけでも知ってみませんか?
すでに雪山のとりこになっている方はさらに登山が楽しめる情報を探してみてください。

このページでは私が雪山登山を始めるときに悩んだり失敗したこと。上手くいったことを元に情報をまとめています。

冬じゃなくて秋の登山が知りたいという方は、以下をご覧ください。

次に登る山はここから探そう!

始めの一歩:冬の日帰り登山をしてみよう

雪山登山の装備

お試しで雪山装備を使いたい人は、レンタルも有効な手段です。

例えば、「アウトドアギアレンタル そらのした」であれば、登山靴+斜面を滑らずに登るためのアイゼン+雪が入り込むのを防止するゲイターがついて、2万円前後で利用することもできます。

複数回登山をするなら買った方が良いです。

でも雪山装備をそろえるのにどのくらいお金がかかりかは気になるところですよね。

実際にそろえてみたので総額をチェックしてみてください。

私がいくらかかったは以下にまとめています。
後から買い足したものもあるので、初期装備の参考まで

滑りやすい雪面を歩くための「アイゼン」

雪面はアイゼン(靴の下につけるスパイクのようなもの)がないと滑って登ることができません。

一番人気で評価が高いのはグリベルのアイゼンになります。

降り積もった新雪の上を歩くための「ワカン・スノーシュー」

積雪が多いと雪にしずんでスムーズに歩くことができません。
そんなときにはワカンやスノーシューが必要になります。

登りがきついといはワカンが向いていますが、深い積雪の場合は、スノーシューが必須になります。

風雪を防ぎ、破れに強い「ハードシェル」

冬の高山はマイナス20度を越えるときもあります。その寒さを防ぐにはハードシェルが必要です。ただ寒さを防ぐだけでなく、汗は透過させる必要がありますので、スキーウェアでは代用できない性能が求められます。

おすすめハードシェルは以下をご覧ください。

滑落を防ぐための「ピッケル」

ピッケルは、積雪期登山で滑落時に安全に停止するために必要な道具です。命に関わる道具なので、必ず携行しましょう。

滑落停止の技術についてはこちら

初心者向けといえばブラックダイヤモンドのレイブンです。

緊急時に活躍する「スノーショベル」

雪山三種の神器 と呼ばれる スノーショベル、ビーコン、プローブ(ゾンデ)の1つです。雪崩による埋没者の救助から、ビバーク時の雪洞作成など、様々な場面で活躍します。緊急時に備えて携帯しましょう。

テント泊をするときの整地にも使ったりします。

おすすめのスノーショベルは以下をご覧ください。

凍傷を防ぐために必要な「グローブ」

冬季登山のグローブは3枚重ね、2枚重ねが基本です。
インナーグローブは100均でもよいですが、2枚目3枚目は良いものを選びましょう。

ダサいですが、ワークマンのテムレスも防水性が高くおすすめです。


本格的に冬山を登るなら、耐風性も備えたブラックダイヤモンドのソロイストで決まりです。これをつけてから指先の冷たさを感じたことがありません。

詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

行動時の保温を助ける「フリース」

冬は寒いとはいえ、行動中にダウンを着ると暑すぎます。
冬は汗をかかないことが重要なので、適切なレイヤリングが必要になります。

行動中にも使えるフリースを取り入れてみませんか?
詳細は以下の記事をご覧ください。

雪山で強い紫外線から目を守るための「サングラス」

残雪期や冬の晴れた日はゴーグルでは暑すぎるときがあります。
実際に3月の谷川岳に行ったときは山頂意外は暑すぎて半そでで十分でした。
ゴーグルとは別に用意しましょう。

サングラスの選び方は以下をご覧ください。

吹雪の中、顔の凍傷をふせぐための「ゴーグル」

雪山の天気は変わりやすいです。
晴天であってもゴーグルを持っていくことをおすすめします。
吹雪 でゴーグルなしだと全く歩くことができません。

詳細は以下をご覧ください。

雪山で水分を凍らず運ぶための「山専用ボトル」

寒い冬山で暖かいカップラーメンを食べたり、コーヒーを飲むのは格別な喜びがあります。山専用ボトルなら家で入れた熱湯が山頂まで持ちます。

山専用ボトルは以下をご覧ください。

雪崩時に生存率をあげるための「ビーコン」

雪山登山は雪崩のリスクが付きまといます。ビーコンはそんな雪崩に巻き込まれたときに捜索、救出するためのものであると同時に、自身が埋没者となったときに発見してもらうためのものです。

おすすめのビーコンは以下をご覧ください。

ビーコンのより詳細な使用方法や訓練体験をまとめました。
詳細は以下をご覧ください。

雪崩の埋没者探索や積雪量のチェックに使う「プローブ」

プローブは、大きく分けて埋没者の探索に使う場合と、積雪状況の調査に使ったりします。

雪崩発生時にビーコンでおおよその埋没者の位置を見つけても、詳細な位置まではわかりません。見つけ出すにはプローブ(ゾンデ)が必要になります。

おすすめのプローブは以下をご覧ください。

荷物が多い雪山登山で歩行を助ける「トレッキングポール」

トレッキングポールは必須ではありませんが、あれば歩行を助け怪我のリスクを下げることができます。

体力のある若い人なら不要ですが、膝の怪我が怖いので、私自身は常に携行しています。仲間が足に怪我をしたときの固定用の棒にもなります。


トレッキングポールについては以下をご覧ください。

冬に持ち歩くにはスノーバケットを忘れずにしましょう。

雪山で水を得るために必須な「バーナーとクッカー」

冬山でのバーナーの選び方は夏山とは違います。
雪から水を作ることもあるので、バーナーの故障は水が手に入らないことを指します。

どんなバーナーを選ぶべきかは、合わせて選びたい食器(クッカー)は以下をご覧ください。

雪の侵入を防ぐ「ゲイター(スパッツ)」

冬には登山靴を濡らさないことが非常に重要なので、必ず携行しましょう。

転倒による怪我を防ぐ「ヘルメット」

落石が多い地域や岩場を歩くときはヘルメットが必要です。場所によっては着用が義務付けられています。

初めての登山でそんなところには行かないと思いますので、すぐに用意しなくても大丈夫です。

登山を続けていくなら準備しましょう。災害時の非常道具としても使えます。

おすすめヘルメットは以下をご覧ください。

日照時間が短い冬山での時間を管理する「登山時計」

登山中の行動、GPSや高度、温度を計測したり、普段の登山をより効率的に楽しくしてくれる高度な登山時計があります。

どんな機能があるかは以下をご覧ください。

初めての雪山登山におすすめの山

・東京    雲取山
・群馬   谷川岳
・長野    八ヶ岳(硫黄岳、天狗岳)
・長野   入笠山
・鈴鹿   竜ヶ岳
・滋賀   綿向山

次の一歩:冬の山小屋に泊まってみよう

冬季山小屋泊は、日帰り装備と大きく変わらないので、道具は省略します。

初めての冬期山小屋泊なら八ヶ岳がおすすめです。
年末年始は営業している山小屋も多いです。

私は昨年は、八ヶ岳の行者小屋で過ごしました。日本全国から山好きが集まり、ストーブを囲っているので、いろいろな話を聞くことができます。
八ヶ岳の黒百合ヒュッテは美味しいご飯が楽しめますし、入笠山のマナスル山荘ならお風呂にも入れます。

踏みだす一歩:冬の雪山テント泊

雪のテント泊はあこがれですよね。そんなテント泊って何が必要なんでしょう?

実際にそろえてみました。

テントを建てるときは、1メートルくらい離れた場所に壁を作ると風の影響を抑えることができます。

テントの周りを掘り下げておくのも有効です。

これは失敗したときなのですが、壁がテント(ツェルト)に近すぎて、風で雪が飛んできました。もっと離して高く壁を作る必要があります。

冬の上高地に実際に行って検証してきました。吹雪の上高地でテント泊してみた結果は以下をご覧ください。

雪山テント泊のペグについてはこちら

大量の荷物でも苦にならないホールド力を持つ「ザック」

冬季テント泊となると、かなりの容量が必要になります。

60L以上ないとなかなか厳しいです。特に初心者は荷物が多くなりがちなので、65L以上がおすすめです。

外は極寒でもぬくぬくするための「寝袋」

冬のテント泊は過剰なくらい暖かいものを選んでおかないと寝ることができないので、慎重に選びましょう。

おすすめの寝袋は以下をご覧ください。

雪面からの冷気を遮断する「スリーピングマット」(テントマット)

冬の寒さは尋常ではないので、夏用とは別のマットが必要になります。
冬季テント泊におすすめのマットは以下をご覧ください。

大きすぎる寝袋をコンパクトにする「コンプレッションバッグ」

雪山で使う寝袋はとても暖かいですが、その分嵩張り、大きなものが多いです。コンプレッションバッグを使えば2/3~半分くらいの大きさにできるので、パッキングがラクチンになります。

どんなものがあるかだけでも以下記事を見てみましょう。

足元の冷えを防ぐ「テントシューズ」

足元はテントシューズを用意しましょう。 一度テント泊をすると、足元の冷えは怖いです。目が覚めて眠れなくなります。

就寝時に安眠するための「防寒着

ダウンパンツが有効です。

非日常の体験:雪洞泊をしてみよう

雪洞って聞いたことあるでしょうか?
雪山登山でビバークに使ったり、テント泊の代わりに使ったりすることがあります。もしものために一度体験しておくといいかもしれません。
テント泊よりも自然に近づく登山スタイルですね。

マットと寝袋、スノーショベル、グローブ、プローブ、ろうそく(酸素量把握のため)、ツェルト(入口の遮蔽)が必要になります。


ビバークの知識としても役に立ちますので、ぜひ以下もをご覧ください。

雪山ツェルト泊の仕方

八ヶ岳の赤岳鉱泉で雪山ツェルと泊をしてきました。

初めての冬のツェルト泊で気をつける点や活用方法をご紹介します。
リアルな体験談として参考いただければと思います。

雪山でツェルトは日帰りでも持ち歩く装備として推奨されていますので、ビバーク技術として知っておいて欲しいです。詳細は以下をご覧ください。

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