[雪山登山必読] 間違った用法が死に直結するシリセード(グリセード)とは?

[雪山登山必読] 間違った用法が死に直結するシリセード(グリセード)とは? 登山雑記
[雪山登山必読] 間違った用法が死に直結するシリセード(グリセード)とは?

雪山登山の技術に[グリセード]という技術があります。簡単に言うと、立った状態でスキーのように滑る移動方法です。
滑るという動きをするため、必ずピッケルによる滑落停止ができる状態で行います。

この時点で気づく人もいると思いますが、滑落停止ができることが前提の技術なのです。

ここで本題です。グリセードに似た技術にシリセードというものがあります。

グリセードは足で滑るものですが、シリセードは、これを座った状態でお尻で滑るものになります。
座って滑るのでより手軽に簡単になります。
これのどこが危険なのでしょうか?

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この記事を書いた人

登山歴7年。夏の長期縦走から-10度以下の厳冬期テント泊まで、季節を問わず山を駆けまわっています。

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シリセードが危険な理由

危険な理由は大きく2つです。

POINT

・たいそうな名前がついてる割に誰でも簡単にできること
・滑落停止ができることが前提であることが知られていない

なので、危険性を正しく知り、停止の仕方を身につければ怖くなくなります。

たいそうな名前がついてる割に誰でも簡単にできること
シリセードは、停止が上手くできないと、他の登山者に突撃して怪我を負わせたり、滑落することになります。

そして多くの登山保険では、ほか登山者への傷害は保証範囲外になっています。
ここはご自身の保険内容を御確認ください

そもそも登山保険にすら入ってない人は以下の記事をご覧ください。

ワンコインで入れるワンデイ保険もありますので、ご自身の登山頻度に合わせて選びましょう。

シリセードが引き起こした怪我

シリセードは、骨折や捻挫が簡単に発生します。

こらは私自身もシリセードの危険性を知らなかったとき、スピードが付いた状態でアイゼンを雪面につけてしまって、足首を痛めてしまったことがあります。

幸い歩けないほどではなかったので良かったのですが、もし骨折していたら救助を呼ぶことになっていたでしょう。

実際に起きた遭難事例として、シリセードで滑落したり、骨折により下山不可になったケースは多いのです。

例えば以下のような槍ヶ岳事故報告が参考になるので、こういった登山記録を残してくださる方はとても助かります。

シリセードで加速してしまい、停止時に足を怪我してしまった例です。

怪我の後、救助により下山していますが、パーティではなく単独だったらとか、電波が通じないところだったら等考えると、シリセードの危険性がわかると思います。

すぐに停止することは出来たが、右足の状態がおかしい。どうやらアイゼンの前歯を雪面に引っかけたらしい。軽い捻挫だと思ったが右足が全く前へ出ない。

槍ヶ岳事故報告より

滑落停止ができることが前提であることが知られていない

あなたは滑落停止の仕方がわかりますか?
わかるだけでなく、練習で停止してみたことがありますか?

もしまだなら以下の記事をご覧ください。

通常の滑落時には知っていてもできると限りませんが、シリセードのときなら自ら滑るのですから、できるはずです。

シリセードは無理に使うに必要のない技術ですから、使わないというのも良いと思います。

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雪山で下山不可となった場合

雪山で下山不可になった場合、ヘリコプターがその日飛べるとは限りません。

日暮れが近ければ翌日になりますし、悪天候なら回復するまで救助は来ません。

あなたはそれまで待機できるビバーク装備を持っていますか?

少なくとも雪山に登るならスコップとツェルト、防水テムレス(耐風性はないが、穴堀には便利)、山専用ボトルはあった方がいいです。

横穴さえ掘れれば、0度くらいにはなるので外よりずっと生存率が上がります。ヒップマットがあればなおいいです。
地面から奪われる熱は大きいからです。

山専用ボトルは水が得られます。暖かい飲み物やスープを入れておけば、体温を保てますし、凍傷リスクも下げられます。

バーナーがあれば雪を溶かし、水が得られるますが、労力がかかりますし、遭難したパニック時に冷静に水を作るのは難しいです。

遭難してパニックになっても大丈夫なように準備しておきましょう。

今回お伝えしたのは、シリセードの危険です。


ですが危険は知っていれば避けられます。
他の危険への対処が十分か以下の記事でもチェックしてみてください。

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