【初心者・入門編】沢登りに必要な装備と服装

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登山歴7年。夏の長期縦走から-10度以下の厳冬期テント泊まで、季節を問わず山を駆けまわっています。

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沢登りとは?

沢登りとは沢や滝を登ることです。

日本の山は基本的に藪が多く、昔は尾根を歩くことは大変だったそうです。

そこで比較的藪の少ない沢を使って頂上を目指す沢登りの手法が編み出されました。

まさに沢登りは日本で生まれたオリジナルの登山方法なのです。

沢登りの魅力

沢登りの魅力はなんと言っても普通の登山では得られない景観、滝を登る爽快感、そして登り切った時の達成感でしょう。

突然現れる大きな滝や滑床、エメラルドグリーンの水などに驚かされる上、まだまだ一般に知られていないようなところもあり、秘境に出会えるスポーツと言ってもいいでしょう。

また、夏になると滝を登る爽快感は何にも変えがたいものがあります。
夏にうってつけのスポーツがまさに沢登りです。

さらに、レベルが上がれば当然登る難易度も上がります。

判断力、技術力、精神力などが求められ、それをすべて乗り越えて頂上に降り立ったとき、喜びもまた一入です。

沢登りの種類

沢登りではクライミング要素がない歩きメインの沢登りから登攀を伴う沢登りまで様々な形態があります。

沢登りの種類については、大きく3つで、一般的に沢登りというとクライミングを伴うものを指すことが多いです。

より細かい分類まで気になる方は、以下の動画がもう少し細かく分類して解説されています。

沢登りに必要な装備

沢登りで使用するウェアや道具は基本的に登山やクライミングで使用するものをそのまま使えます。

今まで登山でつかっていたものがあれば、そのまま使ってもいいでしょう。

沢登り特有の道具の選び方があるので、参考にしてもらえたらと思います。

沢登りの登山靴・シューズ

沢登りでは沢登り用の靴が必要になります。

歩く道は普通の登山道とは全く違うためです。

例えば、濡れた岩、苔の生えた岩、水分を多く含んだ斜面などです。
沢登り用の靴には大きく分けて3種類あります。

フェルト底のシューズ、アクアステルス底のシューズ、そして渓流足袋です。

それぞれメリットとデメリットがあるので、レベル、環境などを考慮して適切なシューズを使うようにしましょう。

沢登りのザック

沢登りで使うザックは登山で使うものを使えます。
ただし、外側にベルトやポケットができるだけ付いていないものにしましょう。

なぜなら、沢登りでは枝が多かったり、木が覆いかぶさっているようなところを歩きます。

その際ザックのベルト等が引っかかってしまうと、危険な目に会う可能性もあります。

できるだけシンプルなザックを使うようにしましょう。

沢登りのグローブ

沢登りで使うグローブは様々あります。

人によっては軍手を使ったり、ホームセンターで売っているようなゴム手袋を使う人もいます。

基本的には手全体を保護できるものがいいですが、滝登攀(たきとうはん)などが入るルートの場合は指先がないもののほうがいいです。

その場合は沢登り用のネオプレーン製のものがありますので、それを利用するといいと思います。

登山全般の手袋の選択については以下にまとめています。

沢登りのヘルメット

ヘルメットはクライミングで使用するものです大丈夫です。

沢登りでは落石などのリスクも格段に増えるため、多少重さがあっても丈夫なものを使うといいでしょう。

ただ、滝登攀などをする場合にはクライミングと同じく、頭のバランスも重要になるので、軽めのものがオススメです。

沢登りロープ

ロープはクライミング用のもので代用できますが、軽量化を考えなくてはいけません。

長さを短いものにしたり、少し細いものにしたり、2本で使うものを使用したりします。

自分のレベルに合わせて使い分けます。

スリング

沢登りでは足場の悪いところが多いので、自分を確保(セルフビレイ)をする場面が多々あります。

その際にスリングが必要になります。

60cmと120cmのものをそれぞれ2本ずつ持っておけば十分でしょう。

沢登りのハーネス

ハーネスもクライミングで使用するものと同じです。

ただし、沢登りでは歩くことも多く、その分ハーネスも擦れることが多いので、ベルトの太めのものがいいでしょう。

沢登りのカラビナ

カラビナをどれくらい持っていくかはルートによります。

とりあえず必要なのは確保器用の環付きカラビナと環付きと無しそれぞれ2〜3個予備用に持っておきます。

カラビナを使うようなルートは基本的に上級者向けです。
そのようなところに行く場合には必ず経験者と行くようにしましょう。

確保器

確保器はクライミングと同じように穴が2つ空いたATCガイドを持っているといいでしょう。

これは懸垂下降にも仕えるので便利です。

沢登りでは懸垂下降することもたくさんあるので、絶対なくさないようにしましょう。

下降器

下降器については人によってエイトカンを使う人がいます。

ただし、2つ穴の空いた確保器、ATCガイドを持っていれば下降時にも使えますので、エイトカンを持つ必要はありません。

ピトン(ハーケン)

ピトンまたはハーケンは滝登攀などをする時に使います。

ハーケンは打ち込む場所や打ち方があり、かなりの技術が必要になります。
初心者は基本的にハーケンは必要ないでしょう。

また、ハーケンが必要なルートに行く場合には必ず経験者に同行してもらいましょう。

ハンマー

沢登りではピトンを打つときにハンマーを使います。

これはクライミング用のもので代用できたり、沢登り用のものがあります。

ハンマーも上級者向けのルートでしか使わないので、装備として持っておくことはそこまで気にしなくても良いでしょう。

沢登りの服装

沢登りの防寒では、何レイヤーも重ねたり、ダウンを着たり、ということは通常の登山のようにすることはありません。

一番いい組み合わせは、タイツ上下にネオプレーンの靴下、スパッツ、そしてその上に普段登山で使う長袖とパンツを着ます。

その上にレインウェア上下を着ると大分冷えは防げます。

沢登りパンツ

トレッキングパンツも登山で使うものを併用できますが、速乾性のあるものにしましょう。

当然沢登りでは服が濡れます。

濡れたままだと体が冷え、低体温症に陥る可能性もあります。

また、膝部分など補強されていたら更にいいでしょう。

沢登り用のタイツ

沢登りで使うタイツは登山で使うもので代用できます。

これも速乾性のものがよく、化繊やメリノウールがいいでしょう。

また、ファイントラックでは沢登り用に作っているものもあるので、少々値は張りますが、それを利用するのもいいです。

沢登りの靴下

靴下も登山で使うもので代用できます。
また、ネオプレーンでできた沢登り用のものもあります。

これは冷えを抜群に抑えてくれるので、オススメです。

沢登りのウェットスーツ

沢登りではいわゆるサーフィンなどで着るウェットスーツは着ません。

シャワークライミングなどのレジャーでは着ることがありますが、よほど泳ぎが多い沢登りでないと使うことは少ないでしょう。

しかし、ウェットスーツの素材でできたベスト状のものがありますので、冷えに弱い人はこれを利用するといいでしょう。

沢登りのスパッツ

スパッツも沢登り用のものがあります。

これは素材がネオプレーンで、足にピッタリとくっつくタイプのものです。

靴下も同じですが、足からの冷えはすぐ体に影響するので、このタイプのスパッツも利用することをオススメします。

初めての沢登りを始める方法

沢登りは美しい景観が見られる上、とてもエキサイティングな登山を楽しめるスポーツです。
一方で危険が常に伴います。

沢登りは登山技術やクライミング技術をしっかり勉強した上で挑戦すべきものです。

総合的な技術や経験が必要になるので、それを学ぶためには山岳会に入るということに勝るものはありません。

経験者からしっかり技術を学び、共に沢登りに行きながら少しずつ沢登りを始めていきましょう。

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